これは厄介だっていう説もあるけど

すきなものについて雑多に語るブログです

運命の好敵手!!! ~劇場版名探偵コナン『100万ドルの五稜星』ネタバレ感想~

キッドイヤーの開幕だーーーーッッッ!!!!!!!

 

www.conan-movie.jp

 

うれしいうれしいうれしい、この日を1年待ってた!!!上映までに元気に生きて来られて本当によかった!!!!

 

この記事は丁寧な解説とか何もなく、私のパッションの赴くままに書き進めます。

 

まず、公開前からもう楽しいんよ…

「1412計画」と銘打ったキャンペーンで各地に予告状広告が掲載され、それも同日一斉公開ではなく函館→東京→大阪→名古屋…とじわじわと広がっていくのがすごいよかった。

急に掲示されるため、「怪盗キッドの予告状が大阪にも出た!」という情報を見て仕事帰りに梅田に駆け付けた際には、本気でキッドが実在する世界に生きているみたいでわくわくした。

周りの人もHEPを見上げて「キッドやって」と言いながらカメラを向けており、まるで作中の犯行現場のようだった。

 

毎日のように公式Twitterアカウントで告知があり、いろんなキャンペーンが予告状でおしらせされ、めまぐるしい。怪盗に翻弄される毎日。

 

そして最速上映当日!

 

 


!!!この先はネタバレ全開です!!!しかも時系列バラバラ!!!

 

 

変装で屋敷に乗り込んでくるキッド。このときの運転手は、キッドの声優・山口勝平さんの息子さんだそうで。なんかキッドの声そのままっぽいけど微妙に変えてる?と思ってたのはそういうことだったのか、と納得。娘さんもどこかで出演しているらしい。
父親の死の真相を知るために怪盗キッドをしている黒羽快斗の声優さんが、お子さんと共演されているの良いな。

 

キッドが裏口から刀を盗み出そうとしたところに平次が現れる。逃げる際にステンドグラスの前に立つキッド、本当にビジュが強すぎる…

月夜に真剣で勝負になるのめっちゃいい!殺陣やん!!音楽もカッコイイのよ…Endless SHOCKか?

平次に向かっていくキッドが一瞬見せた悪い表情たまらんすぎ…

原作でキッドが和葉に変装した際、平次はそれにすっかり騙されてキスしそうになってしまったのですが、その恨みですごい勢いで斬りかかっていき、キッドのモノクルが飛ぶ。シルクハットが裂けてリボンが落ちる。見たことのない絵面になんかすごいいけないものを見た気分になる…

素顔を見られたキッドが短刀を咥えて逃げていくときの顔めっちゃ好き(というかずっと顔が好き)

そういえばサントラでのキッドの登場曲タイトルが『華麗なるサーカス』といい、本当にサーカスみたいな派手でちょっと怪しげな曲で大好きだった!怪盗キッドのコンサートで絶対やってほしい。すごいテンションあがった。絶対うちわ振りたい。

 

オープニング映像、桜と和風アレンジのコナンのテーマめっちゃかっこよかった!平次は和の男なんよ~!虎が似合う!大阪の男は虎が似合うね!キッドの白い龍もいいね!

ブチアゲ和風アレンジ、ほんまにコンサートみたいだった。定番曲を和風アレンジするコーナーありがちやん。あれや。

 

『から紅の恋文』で和葉の特徴として描かれた「耳の良さ」がこの映画でも生かされていてアツかった。

フォロワーさんが「聖さんは母の面影がある和葉に惹かれたのでは」と言っていたので、それを踏まえて見てみると、なるほど確かに…と思った。

沖田は聖さんが和葉に握手しないようにガードしたのに、コナンは「服部に見せてぇ」ってニヤニヤしてるの笑った。沖田のこういう直接言わないけどさりげなくかわすところで京都人ぽさを出してるのかな。

 

北斗星』の警部さんが出て来るのすごい!私も「なんか見覚えあるけどなんだっけ…」と、小五郎と同じような感覚で再会した。新一の父・優作の小説になぞらえて行われた事件だったのですが、ここで舞台である北海道と、最後の最後に出てくる優作とを繋げる手腕すげぇな…と思った。

 

カモメにかっぱえびせんあげてる怪盗キッドかわいい。鳩を飼い慣らしているし、『天空の難破船』ではヤギと戯れていたし、動物と仲良くなる才能でもあるんか?

 

川添さんの正体が明らかになったのを前提でしゃべりますけど、「ドジだが遅刻することはない」という警部のセリフから何かあるんだろうなと思っていたら、まさか盗一の変装とは…

会議室でパソコンにコップを置いて手がかりになる写真を表示させたの、わざとなのかもな。

ところどころで不敵な笑みを浮かべるのが「犯人がこんなわかりやすい顔しないだろうけど何…?」と不思議でおもしろかった。本物が帰って来たとき、そういうことか…!ってなった。
「福引で偶然当たって不在にしていた」という手口が序盤の息子(快斗)と終盤の父親(盗一)で同じなのも良い。
偽物川添の間は北海道弁が不自然だったとTwitterで見た。そこも京都弁がおかしい快斗と同じで良いな。これは北海道弁ネイティブにしかできない技だわ…
まじっく快斗の1話(1987年連載開始)から死んだことにされていた盗一が実は生きていた、しかも新一の父親の双子の兄だった、というバカデカ重大設定を背負わされた大泉洋さん…芸能人ゲスト声優史上最大の重要な役回りだったのでは…?

最後に出てきた川添さん、完全に「何も知らない大泉洋さん」だった。

 

キッドが一息ついたところでシルクハットを刀で貫かれるの、だいぶヒヤッとした…

俊敏だけど戦闘力はほぼないので地上戦だと不利で、めずらしく本気でピンチなキッドを見られた。楽しい。

そして助けに来た平次がめっちゃカッコイイ~!!

「キッドどけ!」でサッカーボールで助けてくれるコナン君も頼もしい。

普段は捕まえるはずの相手なのに、命が関わるとなったら援護する探偵たち、いいヤツらだな~!!

いつもはコナンとキッドがそういう関係なことが多いけど、今回は平次も加わってさらに豪華だった。

このあと電車で喋るシーンもよかった。ズタズタになってるのに偉そうに座って怪盗のキャラを保とうとしていて良い。プライドを感じる。

小さい刀を出すのマリオネットみたいでいいね。なんでわざわざ出したん?て感じだけど、手癖で喋りながらマジック挟んでくるのがマジシャンでいいね。

 

平次の”工藤&キッドの兄弟疑惑”に対してのコナンの言い方なに!?
「たまたまだよ」の言い方、すごい含みがあるんですが…もしかして事実を知っているのか…?どうなんだ?今後何かで描かれるのだろうかと今からドキドキする…

 

福城家に川添さん(盗一)が来て、沖田(快斗)と並んでるのすごいよかったな。快斗は父親が死んだとまだ思っているけど、すぐそこにいるよ~!という気持ちで見ていた。身の危険がないためリラックスしすぎてまんじゅう頬張ってる沖田(快斗)かわいい。快斗は甘いものが好きなので、その描写があって楽しい。そんな快斗を川添さん(盗一)は微笑ましく思っていたらいいなと思います。

このあと川添さんが運転する車に沖田が乗って帰ったのもよかったな。すぐそこにいるよ~!!

 

「100万ドルの夜景はビッグベンより上か」と平次に聞かれて「上だよ!(ごめん新一!)」と勇気づけてあげる蘭、いいヤツすぎる……そして「上か」と真に受ける平次かわいすぎる。
最後の場面で和葉と平次を二人きりにするために、聖さんがその場を爆破しようとしていた犯人だとも知らずに手刀一発で気絶させて担いでいく蘭、おもろすぎる。やっぱり一番強い可能性ある。

 

会議室で月の話をする沖田(キッド)好きすぎる~!!

そして俳句に強い紅葉のファインプレーも良い。みんな活躍するところがある。

このあと何が起きるかわかっていないのに先手を打って毛利小五郎を眠らせ、彼に成りすまして神社へ先回りするキッド、さすがマジシャンなのよ…

そして祠での登場かっこいい~~!!スーパーアイドルだな…本当に…

 

お宝を抱えて悪者から逃げるコナンが吹っ飛ばされたとき、キャッチしたバイクの主を最初キッドだと思っていて(キッドは原作でバイクに乗っていたので)、今度はキッドが助けに来た~!!と思ったら聖さんだった。運動神経やばすぎ一般人。

聖さん、怪我をした平次やコナンの面倒を見てあげたところを見ると、夢について「もう忘れた」と言っていたのは嘘だったんじゃないかなと思う。

このあと話をしに来た神子さんに川添さんが「あの二人に話しといて」と言ったの、最初はポンコツ巡査のポンコツ判断かと思ったけど、意外と口ぶりはしっかりしていてなんか不自然だなと思ってたら、中身が盗一だと知って「なるほど」と思った。

 

ラッキーピエロ、函館の地図で見ていて「こんなチェーン店があるんや~」と思っていたので、映画に出てきて嬉しい!今度函館に行くのでぜひ訪れたい。

コナンとキッドが協力することは多いけど、平次とはまだ距離があったので、この作品で3人が協力関係になってるの本当にアツイな。ちょっと仲良くなって嬉しい。

 

てか中森警部が撃たれた瞬間の怪盗キッドほんまびっくりするぐらい迫力あったな…あんなに怒った黒羽快斗、初めて見たよ…これは黒羽快斗。

そもそもキッドも探偵たちと同じで何より人命を優先するタイプではあるけど、怪盗キッドとしてだけではなく、幼なじみの青子のお父さんで普段から世話になっていることもあり、素の黒羽快斗が出てる。

そのあと雨に打たれている場面も印象的だったな。自分がキッドとして予告を出したから警視庁の中森警部が北海道まで来ることになって、こんな事態を招いてしまったことを責任感じてるんだろうなと思った。

このあと青子がお見舞いに来たとき、警官に変装してひっそり見守ってたのすごい良かった。そしてそれを気にかけている川添(盗一)も良かった。

 

そして青子、劇場版初登場おめでと~~~!!!最新のアニメ絵柄の青子かわいい!!!

 

鈴木園子は日記をすぐに見つけ出してデータ化までしているところがシゴデキですごい。

このあと電話を切ってからコナンが新一のトーンで「さすが園子姉ちゃん」て言うところ好きだった。

 

めっちゃ話飛ぶけど、箱館奉行所でナチョに変装していた怪盗キッドが姿を現す瞬間ほんまに無限に見返したいぐらいかっこよかった…桜が舞う中でマントをひるがえすキッド、画面映えがすごすぎる……スーパーアイドル?

「キャー!」って言いたすぎて悶絶した。なんでここは京セラドームやないねん。ペンライトぶち上げたい。

ここから沖田と鬼丸が出て来るのもアツイ!

今回の映画は『名探偵コナン』『まじっく快斗』『YAIBA』のキャラが勢ぞろいで、まさにコナン連載30周年のお祭りにふさわしく、とにかく豪華だった!すごい!

絶対に青山剛昌はめっちゃ楽しんでるにちがいない。

 

軽飛行機に飛び乗る平次も、その上で対決する平次と聖さんもすげぇな。赤井さんと安室さんなら観覧車の上で戦うのもまぁわかるけど、聖さん一般人やろ。運動神経抜群一般人…

フォロワーさんと話していた内容なのだけど、「主題歌の『私はあなたにはなれない』って快斗が父親のようになりたいって気持ちも表しているのかも」「聖さんが母親のようにはなれないという意味もあるのかも」という話をした。これは1回目を見たあとに話した内容で、今日2回目を見るときにその意味を噛みしめながら見た。

フォロワーさんが言うには「コナンの映画は毎回、大枠のテーマがあって、それが今回は『親のようになりたい』だったのかも」と。

それを踏まえて見ていると、確かに去年の9月に公開された予告では「意志を継ぐ者がいる」というのがキャッチコピーだったことを思い出した。(この言葉は病院で青子がコナンの顔をまじまじ見るあたりの場面でも出ている)

それを私は当時「黒羽盗一の意志を継いで怪盗をしている黒羽快斗」だけの意味でとらえていたけど、「忠之の意志を継いで兵器を破壊しようとした良衛」「母親の意志を継いで医者になろうとし、良衛の意志を継いで兵器を破壊しようとした聖」という意味もあったんだな、と思った。

 

軽飛行機から平次が落ちた時は、「まぁキッドが来てくれるんやろな」と落ち着いた気持ちで待ってたら、やっぱり来てくれてイェ~イ!!って感じだった。

飛行機に下ろす際に「キスの借りは帳消しだからな」とキッドが言ったとき、聖さんは一瞬「え?」という顔をしたような気がして、あらぬ誤解を生んだのでは?と思っていたけど、ノベライズ版では特に触れられていなかった。「こいつらキスしたんか?」ってなったのかと思った。

 

隠されていた兵器が暗号機と暗号解読機という皮肉な真相だったのもよかったな。スマホ1台で済む時代になり、「こんなもののために」と福城良衛が言っているのを見ながら、たとえばもしパンドラ(キッドが狙っている宝石)が拍子抜けな代物だったら、それを見つけるために犯罪を重ねてきた黒羽快斗はどう思うんだろうな、などと思った。(青山剛昌作品なのでそんな暗い展開にはならないと思うけど)

盗一のメッセージと手袋が残っていたの、よかったなぁ。それを大切そうに持って帰る快斗…親父はすぐそばにいたよ…

 

パラシュートでキラキラを背負いながら降りてくる服部平次めちゃめちゃおもろい。良い。

 

平次の告白がまたしても成功しなかったのは、まぁそうやろうな!と思った。映画館で配布されていたスポーツ新聞風のチラシに「告白か!?」と書かれており、「スポ紙に『~か?』って書いてることはだいだいガセ」と受け止めていた。そもそも、こんな大きい告白ネタは青山剛昌が原作でやりたいに決まっている。映画でやるはずない。

お約束感がありましたが、そろそろヤキモキしますね~~

 

ほんで。

ほんでよ。

 

工藤優作の双子の兄が、黒羽盗一って。

おい。

工藤優作、兄が怪盗やってるのを知ってて、怪盗モチーフの小説書いて大ヒット飛ばしたんか?すごいな?

 

ほんでよ。

 

つまり、工藤新一と黒羽快斗は従兄弟ってことよ。

 

これ、最速上映でこの瞬間「ヒエェッッ……!」ってなってた。

 

工藤新一と

黒羽快斗が

従兄弟

 

さすがにバカデカ情報解禁すぎる。

血ィ繋がっとったんか、ワレ……

え~~~~嬉しすぎる!!!!

完全に後づけ情報なんだろうけど。それにしても。とんでもない設定がきた。

同い年で同じ顔で、正反対の探偵と怪盗で、血繋がってるってなに?

文字にして改めて「いや血繋がってるってなに?」ってなった。

まじっく快斗のおまけマンガで「まじっく快斗というドラマ撮影風景の舞台裏」みたいなマンガがあるんですけど、そこでは黒羽快斗・怪盗キッドも役者が演じている設定なんですよ。

その中では外国人の子どもの役をした子が次は別のドラマ撮影のためにコナンの衣装に着替えようとしていたり、悪魔の着ぐるみの中から毛利小五郎が出てきたりするんです。

つまり、私はずっと、「工藤新一」も黒羽快斗が演じている役なのかもしれない、と思っていたんです。

工藤新一と黒羽快斗が同じコマの中で対面したことは今まで一度もない。

それは一人二役だからという理由で、この二人が対面することは今後も二度とないのかもしれない、と思っていたんです。

もしかして、対面する可能性、あるんか…?

 

そんな大混乱の頭で寝た最速上映の翌朝、ananはとんでもないものをブチかましてきました。ヤツらのツーショです。

 

 

同じ画面に収まってる!!!

対面してる!!!!

ていうかプロム行くんか!?!?

 

ちなみにこの表紙の衣装、新一はコナン風の衣装、快斗はキッド風の衣装(似てるけどキッドはベストを着ない)というのもまたすごい。

ほんで左上に書かれたコピーを見てほしい。

 

 

工藤新一

黒羽快斗

運命の好敵手

 

 

はい。

 

 

同い年で同じ顔で、正反対の探偵と怪盗で、血繋がってるって、そらもうさすがに運命の好敵手やわ。おっしゃるとおりです。ありがとうございます。

楽しすぎ疲れ

なんかパソコンで文字を打ちたいけど、がっつり何か意味のあることを書きたいわけでもないので、気の向くままに書く。

 

とにかく何よりもまず、もうすぐコナンの新作映画が公開なんよ。

怪盗キッドが出るぞ~!楽しみ!

舞台となる桜の時期の函館に私も行きたくて、GWに予約を入れました。

スタンプラリーとかラッピングバスとかあるらしい。楽しみ。

一人で2泊3日。全集中で楽しもうと思います。

 

最近はコナンおたくの友人が増えて、楽しくやってる。

3月頭、フォロワーから「ユニバ行くんやけど華さんも来る?一人だけ華さんが会ったことない人おるけど」と誘ってもらい、「じゃあ年パス買ったし、予定あるけどハリドリだけ乗りに行くわ~」ということで参加。

そこで初対面となった赤井担と、今度ロンドン行くことになった。

ロンドンは、推しの広瀬斗史輝さんが『千と千尋の神隠し』の舞台に出るので、その遠征に一人で行く予定をしていたのですが(もともと約束していた友人と出演日の都合で時期が合わず…無念…)、たまたま彼女が「ロンドン行きたい」とツイートしていたので、「私今度行くで」と声をかけたら途中で合流して一緒に行くことになった。

 

そう、ユニバの年パスも作ったの。弱い方ですけど。

怪盗キッドが盗んだ宝石グッズ、コンプリートした。嬉しすぎる。

謎解きは最近知り合った別のコナンおたくと一緒に行って、頑張って脱出できた。というか相手がすでに複数回行っていたので、だいぶヒントを出してもらった。

4Dシアターも初日に行って、4Dの怪盗キッドと人間の怪盗キッド(役者)も見られて満足しました。

4Dが特によかったな。でも人間の登場の仕方もすごかった。

年明けのキッド総集編映画に行ったり、今度のコラボカフェの約束をしたり、楽しくやっています。

 

もうすぐジブリパークにも行く。魔女の谷に絶対行きたいのでとても楽しみ。

グッズもかわいいものがいろいろあるみたいで、何買おうかわくわくしっぱなし。

 

年明けから飽きもせずに、帰宅したほぼ毎日ず~っと小説書いてる。楽しい。

キーボードをダダダダと打つのが好き。

今日はうまく進まなくて消化不良だったので、何も考えずに書けるブログを書いてみた。

 

ほかに最近やったことと言えば、文フリ広島参加。

前乗りして鞆の浦でホテルNIPPONIAに泊まった。

写真もまたブログに載せたいけど、とりあえずまた今度。

古民家リノベの一軒家で、一人で泊るのは広すぎて怖いので母を誘って行った。

母が久しぶりの旅行で楽しそうにしていて何より。

 

あとは児童養護施設のマンガ寄付も、冬休み前と春休み前にしました。

スラムダンク薬屋のひとりごと、葬送のフリーレンなどを差し入れ。

どれも喜んでもらえたようでよかったです。

 

亮ちゃんのライブにも行った!錦戸担フォロワーとご飯行けたのも楽しかった。アイスクリームのペンライトがかわいすぎて買った。

 

『カラオケ行こ!』と『マッチング』も見た。どっちもおもしろかったな。

 

という感じで楽しく過ごしているのですが、楽しすぎて疲れてきた。

明確な原因がそうなのかはわからないけど、なんかずっと楽しいことばっかりのはずなのに気分がウッとなっていて、「楽しすぎて疲れたんやな」と勝手に結論付けた。多分そう。

感情がずっとハイで、出歩いていて、インドア根暗はちょっと張り切りすぎたのかもしれない。

最近はTwitterのリプ欄を閉じて、ほどよく交流を狭めつつ、タイムラインを見たり見なかったりしながら、たまに思い出したようにツイートしたりしている。

人って楽しすぎたら疲れるんやな。

しばらく何もないときはのんびり過ごします。

 

キッドイヤーにSUPER EIGHT20周年に大忙しなので、体力セーブしつつ重要どころは抑えて楽しんで行こうと思います。

出費やばすぎて2週間ほど自分で弁当作り続けてる。

新刊の売上を寄付しました

今年元日に起きた能登半島地震を受けて、何かできることはないかなとチャリティー本(?)を作りました。

1月14日の文学フリマで出すために急ぎで作った突発本。

『華の買い物』という、2023年に買ってよかったもののイラストと、ちょこちょこコメントを書いたものです。

 

booth.pm

 

本当は北陸にまつわる本が出せればよかったんだけど、訪れたのが結構前なのと、気分的に「楽しかったー!」の本が出しづらく、瞬発的に出せるなら買ったものレポだな、と落ち着いたのでした。

1月14日の文学フリマ京都8、2月25日の文学フリマ広島6、そしてBOOTHの自家通販で頒布していたのですが、ぼちぼち在庫の動きも止まってきたので、まとめて売上を寄付しました。

急いで作ったわりに結構遅くなってしまったけど…単価が少ないのであんまりちまちまするのもな…と思って…

 

寄付した先は、日本赤十字社の『令和6年能登半島地震災害義援金』です。

 

内訳

・『華の買い物』200円×29冊:5800円

・BOOST:500円

-------------------------

合計:6300円

※BOOSTというのは、BOOTHで購入者の方がご厚意で入れてくださる投げ銭のようなものです。BOOSTしてくださった方々、ありがとうございました!

 

 

本はまだ在庫があるので、今からでも応援したろか~という方がいらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いします。

在庫が残っていたら、5月19日の文学フリマ東京にも持ち込み予定です。

 

 

そして去年11月に出したエッセイ本、ブログで告知してなかったのでついでに失礼…

 

dressofsindy.booth.pm

 

ざっくりした内容。通販ページに目次と紙面サンプルあります。

 

 

いまは5/19の文学フリマ東京と、9/8の文学フリマ大阪に申し込んでいます。

よろしくお願いします。

関ジャニ∞は何処でも光る

youtu.be

 

 

関ジャニ∞は、私が人生で初めて、結成を見届けたグループだった。



生まれた時からジャニーズは身近にあった。

NHKで見ていた『忍たま乱太郎』や『飛べ!イサミ』の主題歌。

怖がりながらも夢中になっていた『金田一少年の事件簿』や『ぼくらの勇気 未満都市』などの土9ドラマ。

その人たちが同じ事務所に所属していると認識したのはいつだったのかはもう覚えていない。

気づけば私の小さな世界は剛派と光一派でマイルドに分かれており、好きなドラマに出ていた人たちがまとまって載っている雑誌を買ってもらって、初めて自分専用に作ってもらったカセットテープの1曲目にはV6の『愛なんだ』が入っていた。

三宅健くんが好きで、小原裕貴くんに夢中になり、そしてそのうち怪盗キッドが小学生の私の興味関心を掻っ攫っていって、小原くんがいなくなったことにも気づかずに過ごしていた。

 

小6の頃だったか。長野県に住む従兄妹が大阪にやってきた。

兄の方はモー娘。にハマっており、妹の方は「りょうちゃん」が好きだと言う。

二人の希望で心斎橋に行き、写真が山ほど壁に並んでいる店に入ったことを覚えている。

 

「りょうちゃん」

 

その親し気な名前だけを私は覚えて、顔はよく知らないままだった。

従妹は「ヒナ」という名前も口にしていた。

 

『ガキバラ帝国2000!』を見て、相葉ちゃんに興味を持った。

そのあたりで関ジャニ(今の「関西Jr.」の意味)を認識したのかな。

嵐を好きになって『USO!?ジャパン』をまともに見るようになってからは、きちんと横山裕村上信五渋谷すばる錦戸亮を認識していた。

 

中1だった2001年6月。

父親がどこからか、J2000野球大会のチケットをもらってきた。

このときの私は大阪ドームで選手紹介を聞きながら、「村上信五、長谷川純、今井翼だけわかる」という状態だった。

EASTチームのキャプテンは亀梨和也、WESTチームのキャプテンは内博貴

どっちも知らんけど、どっちも変わった名字だなぁと思って記憶には残りつつ、外野席だったので顔はまともに見えず、名前だけを覚えて帰って来た。

野球はよくわからなかったけど、最後にショータイムがあって、たくさん歌を歌っていて、知ってる曲もあって楽しかった。

キャプテン二人の顔を認識したのは、後日その野球大会の様子がテレビで放送されたときで、「こういう顔してたんや」と思った。

 

嵐や当時大旋風を巻き起こしていた山P目当てで買い始めたジャニーズ雑誌に、亀梨和也内博貴が載っていることに気がついた。

夜中に内博貴が出てるテレビ番組があるらしい。

顔もわからないほど遠くだったけれど、初めて生で見たジャニーズに親近感を覚え、テレビを見てみた。

『週刊Ⅴ.WEST』だ。

 

番組の最後に歌のコーナーがあり、『Answer』が披露されて、衝撃を受けた。

 

内博貴、歌うま!!!かわいい!!!」

 

内担誕生の瞬間である。

 

Ⅴ.WESTが出ているテレビはその深夜番組ぐらいしかなく(少クラは家で映らなかったのでわからない)、ジャニーズJr.が出ている深夜ラジオを聞き始めた。

出演は固定ではなく、4人程度で2回ごとにメンバーが入れ替わる形式だった気がする。

よく出て来るのは、村上信五横山裕渋谷すばる山下智久生田斗真あたり。KAT-TUNのメンバーも出ていた。

たまに安田章大がいて、「Ⅴ.WESTの人や」と思っていた。

10月、村上信五安田章大とほかのジャニーズJr.2人で、舞台に出ると告知があった。

『翔べ!翔べ!女たち』という、うつみ宮土理さんが主演の舞台だ。

母に「ヒナが舞台やるんやって」と言うと、チケットを取ってくれた。

新歌舞伎座に、祖母と私と妹で観に行った。

この舞台がコメディで、ストーリーがおもしろい舞台で、2幕にはショータイムまであって、本当によかったと思う。

『SHAKE』と『買い物ブギ―』をやってたのを覚えている。『買い物ブギ―』は『ちびまる子ちゃん』のマンガで見たことがあったので、本物の歌が聞けてうれしかった。

 

中1の冬、先輩がチケットを取ってくれて、嵐のコンサートに行った。

バックバンドがⅤ.WESTで、私はここで人生で最初で最後の、5人のⅤ.WESTのパフォーマンスを見ることができた。

 

3月にはタッキーメインのJr.コンサートがあって、「りょうちゃん」が好きな従妹と一緒に大阪城ホールへ行った。

このときにはドラムの今山君が抜けていて、Ⅴ.WESTは4人体勢。

持ち歌はサビ前からちょこっとしか披露されず、大阪公演なのに三馬鹿(村上・横山・渋谷)は出演すらしておらず、MCの最中に見学にきていた村上君がたこ焼きを持って乱入してきた。

今考えれば、あれは関ジャニ氷河期だったのかもしれない。

 

このコンサートに行った翌日、従妹とUSJに遊びに行き、帰りに梅田駅で迷子になって2人とも半泣きでふらふらしていたら、ちょうどコンサート帰りと思しきⅤ.WESTがたむろする輪のド真ん中に飛び込んでしまった。

ジャニーズに全方位を囲まれること、たぶんもう人生で二度とないと思う。

 

そういうタイミングの良すぎる体験が重なって、2002年の8月がやってきた。

ANOTHERという、関ジャニだけの舞台が始まる。

キャストの中にⅤ.WESTの水野君だけが入っておらず、なんとなく、やばいなと察した。

ショータイムには出ていたようだけど、舞台が終わってすぐにいなくなった。

 

私はお母さんに嵐のファンクラブに入ってもらっていたので、関ジャニの舞台に行ってみたいということが言い出せずにいた。

というか、チケットの取り方すらわかっていなかった。

気付けば始まって、気付けば終わっている。

テレビで舞台の特集が放送されて、その録画を何回も何回も見て、MDに録音して聞き続けた。

そのDVDは今も家にある。

 

『週刊Ⅴ.WEST』が終わり、『J3KANSAI』が始まった。

村上信五横山裕渋谷すばる錦戸亮内博貴安田章大丸山隆平

 

12月、この7人に大倉忠義という、名前も顔も初めて知るメンバーが入って来て『関ジャニ8』という名前が発表された。

 

三馬鹿の3人と、亮ちゃんと、Ⅴ.WESTの3人と、大倉君。

初めて目にした新グループ結成は、私にとってはいびつだった。

 

大倉君はドラムとしての加入で、Ⅴ.WESTの新メンバーにもなった。

当時は自分の好きだったⅤ.WESTが変わってしまって、取られたような気がして悲しかった。

今になって思えば、そのとき大倉君が未経験のドラムを練習して入ってくれたから今でも私の好きだったⅤ.WESTのバンド体勢が続いているので、ふてくされていた当時の自分に説教をかましたい気持ち。

でもまぁ、子どもにはそんなことわからんわな。

あのとき入ってくれたのが大倉君でよかった。

あれから何度、つらい局面で大倉君の言葉に救われたか。

 

いびつだったグループが、徐々になじんできた。

相変わらず私はJr.情報局には入れておらず、関ジャニ8の現場を知ることのないまま高校生になった。

 

2004年。

高校に入って部活を決めると、同じクラスの子が2人いた。

一人は大倉担、一人は安田担。

示し合わせたわけでもないのに、クラスに3人だけいた、まだデビューもしてない関ジャニ8のおたくが見事に同じ部活にそろったのは奇跡だと思う。

いまだにTwitterで繋がっており、3人とも関ジャニ∞を追っている。(それもすごい)

 

インターネットで仲良くしてもらっていたサイト持ちのお姉さんがいて、そのサイトの掲示板で交流していたところ、ある日「関ジャニ、デビューおめでとうございます」と言われた。

 

「デビューってなんですか?」

 

CDが出ることは知っていたのに、デビューというものをわかっていなかった。

その少し前にYa-Ya-yahが『勇気100%/世界がひとつになるまで』のCDを出し、それがそのとき限りだった記憶が新しくて、『浪花いろは節』もそういうものなんだと思っていた。

関西限定で1回限りだけどCDを出させてもらえるんだ、よかった、最初で最後のCDかもしれへん、だいじにしよう、と。

 

カラオケやTSUTAYAに行くたびにⅤ.WESTや関ジャニ8の曲を探して、「ないなぁ」といつも思っていた。

それが「ある」ようになってさらに続いていくのが「デビュー」だということを知った。

 

浪花いろは節』発売記念で行われた南港での握手会は、クラスメートと一緒に行った。

炎天下で昼から4時間並んで、まさかそんなに並ぶと思っていなかった私たちは水分も食糧もなく、列の途中で交代しながら調達に走った。

近くの自販機からは飲料が全てなくなり、缶入りのカロリーメイトだけが残っていたのを覚えている。

たしか夕方の4時半ごろ。

あと少しで入り口に着くというところで、列が止められた。

終了時刻だとのこと。

「こんなに並んだのに会えずに終わるの…?」と私たちは素直に解散もできず、呆然と立ち尽くしていた。後ろの行列も動かなかった。

 

「どうしようか」と、帰るしかないのに名残惜しくて離れられずにいると、また列が動き始めた。

予定時刻を過ぎたにもかかわらず、握手会を再開してくれることになったらしい。

関ジャニ∞、めっちゃ優しい。

入り口で安田くんが笑顔で出迎えてくれた。

握手会は8人全員とできて、贅沢なほど優しい設計だった。

ものすごいスピードで進んで、テレビで見ていた顔がすぐ近くを通りすぎていって、幻みたいだった。

あまりの早さと動揺で、最後に横山くんと握手をし損ねた。

スタッフに流されながら、「横山くんと握手できんかった」と訴えたけれど、無慈悲に追いやられるし、どんどん流れていく列には戻れそうもない。

これはもう無理やわ、と思っていたところに、「ごめん、握手できんかった!?」と、レーンの中からわざわざ横山くんが出てきてくれた。

ごめんなさいとありがとうを伝えて、握手をしてもらった。

 

この日、入場も最後の握手も悲しい思い出になることがなかったおかげで、私は関ジャニ∞を好きでい続けられたのだと思う。

 

2004年冬にはJr.のときの曲が入った夢のようなミニアルバム『感謝=∞』が出て、2005年の2月には『大阪レイニーブルース』が発売。

「ほんまに1枚限りで終わりじゃなかったんや」と思った。

 

2005年。

高校2年生になり、関ジャニ∞繋がりの友人が一人増えた。彼女はすばる担。

私は情報局のハガキをまとめて買うのに金額的にどうにも勇気がいって入会できないままだったのだけど、2005年の夏前、彼女がチケットを取ったから一緒に行こうと誘ってくれた。

初めての大阪城ホール単独公演。

私が行ったJr.のコンサートではあまり目立てていなかった彼らが、ひとつのグループとして単独でステージに立つ。

 

届いたチケットはアリーナ最前列。

月末のコンサートを楽しみに、7月中旬、私たちは修学旅行でオーストラリアへ渡った。

不在にする1週間のバラエティやドラマをすべて、録画予約して。

 

その1週間の間に、内博貴は不祥事を起こしていなくなった。

 

帰ってきたら録画した番組の出番は全てカットされており、週1更新のブログはストップしていた。

 

そのときの私を支えてくれたのが、大倉くんがブログの文末に記してくれるようになった「8→1」だった。

あれが大倉くんの言葉に対する安心感の始まりだったな。

これまでのメンバー脱退でも、先日更新のあった名称変更に関するブログでも、大倉くんの言葉で少し感情を咀嚼できるようになっている感じがする。

 

初めての単独コンサートには当時流行っていたブギウギTシャツのピンクを作って着ていって、悲しい気持ちももちろんあったけど、それを忘れさせてくれるぐらいに楽しかった。

ちゃんと楽しかった。

新曲の『好きやねん、大阪』でみんなが黒いジャケットにピンクのインナーで揃えて出てきてくれた。

あのとき、未成年でのやらかしということもあって報道では名前が伏せられていたこともあってか、表立ってコメントできるような状況ではなかったけど、全員揃えたピンクの衣装で無言のメッセージを受け取った。

 

8月には松竹座での舞台『Magical Summer』を観に行った。

 

9月に『好きやねん、大阪』の握手会。

私が並んだ列はすばるくん、村上くん、大倉くんの3人だった。

亮ちゃんはいなくて(途中で来たのかな?)3人ずつに分かれているレーンのどちらかを選べるシステムだった。

私は大倉くんに「8→1」のお礼を述べたいがために大倉くんのいるレーンを選んだ。

ここでもピンクのブギTを着て行った私を、3人は力強く見据えて、握手をしてくれた。

「ありがとう」の応酬だった。

 

そのあとやっと情報局に入って冬の松竹座は自分で申し込んだけど、落選。

 

2006年。

受験生になってからは5月の大阪城でのコンサートや、8月の松竹座での舞台『Another's Another』へ行きつつ、受験勉強に勤しむ。

自担が不在の様子をあまり見られなかったのと勉強しなければならないのとで、テレビを見なくなっていった。

 

そして受験直前の2007年1月、内博貴復帰の報道が流れる。

絶対に浪人はできないと思った。

この日は朝のワイドショーをきっちり見て、学校へ遅刻した。

ラストスパートをかけ、合格し、2月下旬には関ジャニ∞初めての京セラドーム公演へ。

 

大学1年の夏に47都道府県ツアーの大阪城ホール公演に入ったのを境に、私は関ジャニ∞の現場からいったん離れた。

9月の『PLAYZONE』で内博貴の復帰を迎えたからだ。

 

自担不在のグループの活動と、自担の活動が分離してしまって、私は自担だけを見ることを選んだ。

関ジャニ∞の曲を聴かなくなって、BUMP OF CHICKENとか、東京事変とか、RADWIMPSを聴いて過ごしていた。

なんかでも『無責任ヒーロー』だけCD買ったな。

たぶんたまたま発売時期にCDショップで見かけて、「やっとるな!」って感じで買ったんだと思う。

 

2011年に就職して、8月に神奈川へ引っ越した。

人生初めての引っ越し当日、初めて関ジャニ∞がメインパーソナリティーを務めた24時間テレビが放送された。

見知らぬ土地で、よく知っている人たちが1日中テレビに出ているのは、やけに安心感があった。

 

帰省のタイミングで高校の同級生たち(前述の大倉担・安田担・渋谷担)と遊んで、そのときに空白期間のコンサートDVDを見せてもらった。

やっぱり関ジャニ∞っていいな、と思っていた矢先、2012年に映画『エイトレンジャー』が公開。

コントで見ていたエイトレンジャーが映画になるということで、すばる担と見に行った。

なんでかは全く覚えてないけど、あの子は大阪に住んでたのに、品川の映画館で一緒に見た。

 

久しぶりにTSUTAYA関ジャニ∞のCDを全部借りて、曲を聴いた。

PUZZLE、∞UPPERS、FIGHTはこの時期にまとめて知った。

私がよく聴いていた頃は歌謡曲っぽい曲が多かったけど、ずいぶん作風が変わっていた。

バンド感が強い曲も増えていて、元気が出る曲が相変わらず多くて、夢中で聴いた。

毎日通勤の40分の間に、これまでの空白を埋めるように聴き続けた。

 

関ジャニ∞の曲『生きてる僕ら』に、こんなフレーズがある。



夢のなかで
僕らは生きて
いつか夜に
魔法が溶けて
思い出したように大人になってさ
多くのことを忘れてしまう

それでも確かに
僕らは生きて
こんな夜に
魔法をかけた
綺麗さっぱり忘れてしまっても
僕らは君の何処かで光るから

 

open.spotify.com



まさにそのとおりで、私が関ジャニ∞から離れても、熱狂的に好きだったあの頃の気持ちを忘れてしまっても、関ジャニ∞は私の中で光っていた。

 

関ジャニ∞がきっかけで繋がった友人との交流は続き、力強い歌詞に育てられた丈夫なメンタルで社会を生きていた。

 

一度取り戻した光はずっと輝きを増して今に至る。

 

2012年、8周年を記念した『∞祭』で本格的に出戻りを果たした。

友人と幕張メッセに2日間連続で参加して、コンサートや展示を見た。見切れないほどの情報量だった。

年表を見て、私が知らない間に起きていたことを知って、懐かしい曲や初めて聴く曲を楽しんで、久しぶりの関ジャニ∞トークに笑いころげた。

パンフレットでは2005年当時のことも語られていて驚きつつも嬉しかった。

 

初めてのスタジアム公演『8EST』では懐かしい曲がたくさんあって、出戻りするのにすごくいいタイミングだったのかもしれない。

久しぶりに見る関ジャニ∞の単独コンサートは、オープニング映像で色の話をしたかと思えば全員ピンクの衣装で現れて、私が救われたころの関ジャニ∞のままだった。

昔見た3兄弟の曲もあった。

大倉君と亮ちゃんのなんかめちゃくちゃカッコイイけど全然知らん曲が始まって、友人と「わからんけどこれが多分噂のtornや」と察したりした。

神奈川に住んでた時期なのになんで長居で参戦したのか全く覚えてない。

内くんの現場と重なってたのか、大阪で見たかったのか、なんだったのかな。

 

写真集が出たり、初めて紅白に出たりもこの年だったな。

紅白の衣装がデビュー当時のブギウギTシャツのリメイクで、関ジャニ∞らしいなと思った。

 

2012年以降、毎年コンサートに行くようになった。

 

社会人の財力をもって気軽に遠征するようになり、札幌、東京、名古屋、福岡、福井、大分に行った。

初めての海外公演で台湾に行けたのも嬉しかった。

出戻り後のことはブログにたびたび記録を残しているので、振り返るのはこのあたりまでにする。

下にリンク貼っとく。

 

関ジャニ∞をきっかけにTwitterを介して友達が増えて、会社では得られない出会いがたくさんあった。

現場関係なく旅行へ行ったり、遊んだり、飲みに行ったり、人生相談したり、結婚式に呼んでもらったり。

もちろん、高校のときの友人ともまだ繋がっている。

 

内博貴は帰ってこなかった。

渋谷すばるがいなくなって、錦戸亮も抜けてしまった。

 

へこんだり思い悩む様子を見せつつも、関ジャニ∞は力強い歌と笑いを届けてくれている。

好きだった形が随分と変わってしまったけれど、それで輝きが鈍ることはなかった。

名前が変わったところで、関ジャニ∞の良さが損なわれることはない。

めっちゃ寂しいけど。

 

「せきじゃにむげん」とか無茶苦茶な読まれ方をされたり、ケータイやパソコンで「患者に」としか変換できなかったりすることが、遠い昔の体験になった。

それは関ジャニ∞がずっと活動を続けて、世間に名前を浸透させてきたからだった。

そうなるまでみんなが頑張って育ててきた名前を変えざるを得ないのは悔しい。

メンバーが減っても関ジャニ∞を続けていくと覚悟を決めてくれた彼らが、「関ジャニ∞」の名前を失わないといけないなんて。

 

メンバーが減るのは3回経験したけど名前が変わるのは初めてで、正直実際になってみるまでどういう気持ちになるのかはわからない。

活動やグループの寿命を意識することはあっても、まさか名前が変わるとか想像したことないやん。

 

めっちゃ寂しくて、受け入れられるかちょっと不安で、結構「新しい名前めっちゃダサかったらどうしよ…」と思っている。

頼むぞ。

でもあんまりオシャレすぎても戸惑うと思う。わがままでごめん。

 

関ジャニ∞の名前が入った曲はどうなってしまうんだろうとか、ライブでのコールに順応できるだろうかとかいう心配もある。

でも彼らがきっと相当悩んで決めた結果を、デカい声で呼んで受け止めたい気持ちもある。

 

すごい複雑な気持ちだけど、でも絶対に、たとえ名前が変わってもまた世間に浸透させるためにその名前で呼んだるからな、という意地みたいなものもある。

Xは一生Twitterと呼ぶが。

 

関ジャニ∞のインスタでは、名称変更までのカウントダウンがなされている。

20周年という節目に、まるで一つの時代が終わるみたいな気持ちになる。

彼らの輝きは何も変わらないのに。

 

けど、「関ジャニ∞」という名前のグループと過ごした人生や「関ジャニ∞」が楽しませてくれた時間を、私の宝物のような思い出を、何かに対する呪詛に変換したくはない。



関ジャニ∞」の時代、ありがとうな。

 

来世もよろしく。

 

 

youtu.be

 

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関ジャニ∞との楽しかった思い出!!!

 

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旅行ブログの記事

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文学フリマに出ます(10/22福岡、11/11東京、1/14京都)

文学フリマに出店します!

来週の福岡と、年明けの京都は初参加!

 

そして来月の東京では新刊を出す予定です。

(その際は通販も予定しています)

 

新刊の内容は、
・友人の結婚式で銀テが飛んで倉子の祝電が読み上げられた話
・その結婚式について、アイドル雑誌風の同人誌を作った話
・なにわちゃん遠征を兼ねた新潟旅行
・パスポート取得してすぐキメた韓国旅行
など、半年間に楽しんだことのエッセイです。

あとはいつも通り、行った場所とか読んだ本とか見た映画とか。

 

文学フリマ福岡9

開催日程 :2023/10/22(日) 11:00〜16:00    

会場:TKPエルガーラホール 8F大ホール・7F中ホール    

ブース:お-11(8F大ホール)

既刊2冊

試し読みができるWEBカタログはこちら

 

文学フリマ東京37

開催日程    2023/11/11(土) 12:00〜17:00    

会場    東京流通センター 第一展示場・第二展示場

ブース:G-16

既刊2冊+新刊1冊予定

試し読みができるWEBカタログはこちら

 

文学フリマ京都8

開催日程    2024/1/14(日) 11:00〜16:00    

会場    京都市勧業館みやこめっせ」 1F 第二展示場B・C・D

ブース番号:未定

既刊2冊+文フリ東京での新刊1冊予定

WEBカタログ:未公開

 

↓これは以前の写真なので、ブース番号は信じないでください。

 見た目はこれと同じような感じです!

韓国旅行でNCT127『不可思議展』のおつかい行ってきたレポ

10/7~9の二泊三日で韓国に行ってきました!

三年ぶりの海外旅行。

パスポートが切れていたのがずっと気になっていて、9/22にパスポート申請→9/29に受け取り→帰ってすぐに韓国旅行を調べ、翌日10/1に予約!

「外国に行きたい」「3連休で行けるところがいい」というだけで初韓国を決めたので、したいこととか行きたい場所も特になく、ただ「韓国へ行く」ことが目的の旅行計画が動き始めた。

 

というわけで、K-POPにはまっている友人に「何か限定グッズとかほしいものないのか」と聞いて回り、めでたく使命を頂戴しました。

 

「NCT127のニューアルバムが発売されることになり、10/7からポップアップストアが開催されることになったので、アルバムと限定カードをひいてきてほしい」

 

と送られてきた告知がこちら。

 

 

ハングル、何も読めねぇ……

 

翻訳アプリにかけたところ、この連絡をもらった1時間後から、ネットでアルバム購入用の予約チケットが発売されることがわかった。

Melon ticketというサイトで販売される。

外国人向けの説明もあるっぽい。

(翻訳しながらなので完全には理解していないかも)

 

パソコン前で待機し、販売開始時間になった瞬間、日付と時間をがむしゃらに連打。

しかし翻訳をかけている間にチケットはどんどんSOLD OUTになっていく。

手あたり次第に可能な日時をクリックしまくって、なんとかチケット押さえられたと思ったら、カカオでログインだのアカウントを作れだの言われる。

カカオなら、幸い旅行用にタクシーアプリを入れるためにアカウントを作ったので、それでどうにか突破。(大急ぎすぎて手順は覚えてない)

無事、10/8の夜のチケットを確保。

 

ちなみに落ち着いたあとTwitterで検索してみたら、「韓国の電話番号がないと予約できないから詰んだ」みたいな声をちらほら見かけて、俄然不安になった。

思いっきり日本の電話番号を入力したが大丈夫なのだろうか。

でもチケット確保完了にはなっていたので、一応画面をプリントアウトして、韓国へ向かった。

 

こうして、何もわかっていないアイドルのイベントのチケットを何もわからないまま取って、何もわからないなりに買い物に行くことになった。

気分ははじめてのおつかいである。

 

土曜日に韓国について、SIMカードが使えないだのなんだの奮闘しつつ初日を終え、二日目の夕方に会場へ。

ちなみに韓国旅行の全体的な内容については、11月11日に東京流通センターで開催される文学フリマ東京にて出す予定の新刊で書けたらいいなと思っています。(抜かりなくPR)

 

場所は現代百貨店 木洞店。

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その7階のBOTANIC HOUSEで、『不可思議展』が開催されていました。

 

エスカレーターを上がった瞬間、でっかいパネル!

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さて、ここで白状するのですが、私はずっと「NCT」というグループだと思っていました。

ところが韓国の地下鉄で「NCT」とついた明らかに別の男の子たちの広告を見て、「もしかしてNCTはグループ名ではない……?」と察知。

「ほなNCT127って、AKB48みたいにNCTのメンバーが127人いて、その中でユニットが分かれてるってこと……?」と混乱。

このポップアップストアに着いてようやく、「この人たちだけがNCT127というグループなのか」と理解した次第です。

 

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友人の推しはジェヒョンさん。

MVが送られてきたときに、あるメンバーについて「この人、内博貴みを感じる」と言ったら、まさにその人だった。

 

まだ顔が頭に馴染んでおらず、写真や映像が変わるとどれが誰だかわからなくなってしまうので、元・内担の私は自分の中の内博貴センサーを頼りに写真を撮って、友人に送り付けた。(無事に全部正解でした)

 

フロアまるごと展示で、楽しかったな~!

周りのファンがすごく楽しそうにしているのもよかった。そりゃ推しグループがこんな展示してたら楽しいに決まってる。

 

展示自体はチケットがなくても誰でも見られるのですが、アルバム購入は予約が必要でした。

予約時間まで展示を見て回って楽しんだ。

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会場のあちこちを写真や動画に撮って、友人に送りました。

外のガーデンテラスにはメンバーとツーショが取れるプリクラがあって、ファンが並んでた。

さすがにジェヒョンと私のツーショプリクラはもらっても困るやろと思って撮らなかった。

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展示がスタイリッシュですわね……

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この真ん中の黒い冊子みたいなやつがついてる、シャンデリアバージョンのアルバムが今回のおつかい対象。日本には入ってきてないっぽい。

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これは後日販売予定のグッズ。今売ってくれよ~~!

証明写真風の写真、めっちゃいい。

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ちゃんと顔以外の展示パネルも撮るわよ。

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ここで推しと写真撮影しているファンが多かった。

それぞれにQRコードがついてて、音声メッセージが聴ける。

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予約の時間になったので、外の待機列へ移動。

ジャニーズライブのグッズ販売ブースみたいなのが設置されていて、そこで買うらしい。

 

列の整理をしている女性にプリントアウトした予約画面を見せたら「これは何だ……?」みたいな反応をされて一気に不安に。

しばらくすると理解してくれたようで、自分の名前が入ったチケットを渡された。

列が進むのについて行って、アルバムを購入……するはずが、展示エリアに入って行ってまた不安になる。

 

どうやら、列の目の前の販売ブースへ行く前に、展示エリアの端にあった機械で注文を入力して、レシートを受け取り、ブースへ行くらしい。

これ、エスカレーターを上がってきてすぐ目に入ってはいたのですが、ガチャガチャか何かかと思ってた。

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ほかの人の様子を見ていたら、ここで注文したあと、なぜか隣の別の機械に並びにいっている。

よくわからんままついていって、言われるがままレシートを見せて機械を操作すると、レシートに印字されたメンバーの手書きメッセージを受け取ることができた。

ランダムで出てくるっぽい。

 

外のブースに移動して、アルバムを受け取る。

そしてまた中に戻って、今度はさっきと対角線上の端にある機械へ。

これはラキドロ(ラッキードローイング)といって、購入数に応じてカードが引ける、カードダスみたいなもの。

友人はこの王子様衣装を着たカードがほしかったようです。そらほしいわ。

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これもランダム。

友人の推しを引きたいというプレッシャーが強い。責任重大すぎる。

緊張しながらボタンを二つ押して、カードが出てきた。

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めくって笑った。

誰が出たかは伏せておきますが、友人の推しとは違うメンバーで、しかもダブりだったのです。

推しが当たらん可能性は考えてたけど、ダブりは想定してなかった。

 

このままでは帰れん。

 

会場には、このランダムカードを何枚も広げて座り込んでいるファンがたくさんいた。

近くにハングルでなんやらメモも置かれている。

ハングルは読めないが、おたくの経験値でわかる。

 

「これ……ランダム交換しましょうちゃうか?」

 

もしかしたらただ推しを見せびらかしているだけなのかもしれないが、たぶん交換だと思う。ランダム商法に交換はつきものだ。

 

私は友人に誰のカードが広げられているかを報告。(名前はわからないのでカードの機械の写真に印をつけて送った)

 

最推しはなかったようだが、「この2人と交換できる?」と返信をもらい、交渉を持ちかけることに。

翻訳アプリPapagoを使って、一人の女性に画面を見せる。

 

「日本から来ました。交換可能ですか」

 

相手の女性はしばらく画面を見て「えっ、私も日本人です!」と言ったので驚いた。

そこからはもう日本語交渉。

 

「友達に頼まれて買い物に来たんやけど同じ人でダブっちゃって……この広げてはるのって交換ですか?」

「いいですよ!誰がほしいんですか?」

「この人とこの人って言ってるんですけど、どうでしょう……」

とLINEの指名を見せたところ、快諾してくれたため無事に交渉成立!

 

というわけで、交換してもらえたカードがこちら!

好きなシンメ(?)らしい。よかった~!

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というわけで、私のはじめてのおつかいin韓国は、無事に終了しました。

 

帰国してからアルバムを発送したら、その中のランダム写真は見事に最推しだったらしい。

めでたしめでたし!

 

実はここまでしっかり楽しむとちょっと親近感がわいてきて、友人がRTした海遊館の動画とか見た。

関ジャニ∞のおたく、初めて本物の『初心LOVE』を見る 〜なにわ男子 POPMALL 新潟公演〜

 

!! ネタバレ全開です !!

 

 

 

 恋に暇はないらしいが、ジャンル反復横跳びおたくもなかなか忙しい。

「今週末の土曜日は初めてのなにわ男子のコンサートだ!」とソワソワしていたら、前々日の木曜日に突然、コナンの映画で怪盗キッドに関する何かが起こると匂わせを受け、わけもわからないまま金曜のレイトショーのチケットを確保。

 そのあと、本来は金曜に整えるつもりだったネイルを急遽塗ったら、冗談かと思うほど似合わないピンクの爪が出来上がってしまった。

 よりによってジェルネイル。まさに神様お手上げ、どうにもならない。

 金曜の朝に荷造りをして、ぎりぎりまで残業で仕事を片付け、家と反対方向の映画館へ駆け込む。1分もないであろう推しが出演する特報にのたうちまわって、帰宅したのは深夜の0時。朝6時に起きて、新潟へ出発。

 ――と思ったら、朝からスマホに「欠航のお知らせ」が届いており冷や汗をかく。

 慌てて確認すると、どうやら機材の都合で元々乗る予定だった飛行機が欠航になったものの、同じ時間の別の飛行機に振り替えられるだけで済んだようで、何ともなかった。

 実は前回初めて新潟へ行ったときも、似たようなことがあったので、生きた心地がしなかった。その時は完全に私が悪いのだが、寝坊して搭乗時間に目が覚めた。慌てて電話をかけたところ、飛行機自体がトラブルにより遅れており、大急ぎで空港に向かった結果、なんとかギリギリで滑り込むことができるという、奇跡のような遠征を体験したのである。

 二度目もトラブルが起きるなんて、大丈夫なんだろうか。私は無事に目的地に辿りつけるのだろうか。不安が募る。

 だってこの新潟旅行の一番の目的は、人生初めてのなにわ男子のコンサートなのだ。

 実は、私が申し込んだチケットは見事にはずれてしまっていた。「せっかくなら新潟でおいしいもの食べた~い!」と計画した遠征だったが、メインディッシュのなにわ男子のチケットだけがなかった。

 これはもう新潟飲んだくれ食い倒れ旅行になるかと思っていたところ、一週間前という瀬戸際にお譲りいただけることになり、なにわ男子単独コンサート当日を迎えることができたのだ。

 一緒に入る予定の友人・たえちゃんとは、新潟空港で待ち合わせ。

 ドキドキしながら伊丹空港へ向かうと、同じ場所を目指していると思しき、かわいらしい女の子たちがいた。

 白のレースがあしらわれた袖、黒いフリルが段になったスカート、ラベンダー色のワンピース。

 ……なんか私だけ色が濃くないか?

 私が履いていたのは、パキッとしたピンクのスカート。

 道枝くんを生で見られるのが楽しみすぎて、メンバーカラーのピンクを着てきた。しかし搭乗口から飛行機に連れていかれるバスの中で、私一人だけ色がうるせぇ。みんな色が淡い。

 空港で合流したたえちゃんから、「You&Jの人は色が濃い」のだと分析をされる。ちなみにYou&Jとは、昔存在した、KAT-TUN・NEWS・関ジャニ∞の合同ファンクラブのことである。

 合流後、リムジンバス乗り場へ向かうとちょうど発車するところで、タイミングよく乗り込むことができた。

 宿泊先であるホテルオークラに向かう途中でおにぎりを買い、荷物を預け、ロビーでおにぎりを頬張り、タクシーで会場へ。

「うちわも買うでしょ?」というたえちゃんの勧誘に、「ペンライトとパンフだけでいいかな」と冷静に返す私。

 いくら興味があると言っても担当というわけではないので、必要最低限でいいのです。

 そんな作戦会議をしつつ朱鷺メッセに到着し、グッズ売り場の前に並んだとき、信濃川水上バスが停まっているのが見えた。

「船乗りたい!」

 テンションがブチ上がって調べたが、公演後にはもう動いていないようでこの日は断念。

 そうこうしている間にも列は進み、購入の順番が回って来る。

「ペンライトとパンフ」

 一度動いた口はもう止められない。

「と、道枝くんのうちわと、ミニフォトシールと、クリアケースください」

 売り場で顔のいい&かわいいデザインのグッズ見本を見てしまったら、それはもう、どうにもならないんよ。「立て板に水」どころか「立てクリアファイルに水」ってぐらいの滑らかさで口から注文が流れた。これを書きながら、クリアファイルも買っといたらよかったなと思ってる。

 グッズをしっかり抱えてたえちゃんの元に戻ると大笑いされた。

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 入場すると、POPMALLというツアータイトルにふさわしく、ステージ上にはポップでかわいいセットが組まれている。ディズニーランドのアトラクションのようだった。

 座席はアリーナのバックステージ付近、花道から数席。

 開演前の記憶はあまりない。とにかくずっと「今から本当に、本物のなにわちゃんが出てくる……?」と動揺しつつ、ただただ楽しみだった。

 人間は、テンションが上がりすぎると記憶をなくすらしい。オープニングがどんな映像だったか思い出せない。それでも遠くのメインステージに登場した7人を見て、「本物だ〜〜〜〜!」とハワハワした。

 登場の衣装は薄いグリーンにチェックの衣装。サーティーワンアイスクリームにあるポッピングシャワーの擬人化みたいだ。かわいいね。甘くてパチパチでぴったりだね……と、人の隙間から見える道枝君を双眼鏡で懸命に追う。

 コンサートが始まる前、「華さんは遠くの自担か近くの他メン、どっち派?」と尋ねられ、「関ジャニ∞は特定のメンバーが好きってわけじゃないから自分でもわからんねん」と言っていたのだが、確信した。私は遠くの自担派。ペンライトを振ると視界がブレるので、微動だにせず道枝君を追う。まずスタイルがいい。髪もふわふわでかわいい。本当に動いている。この世に実在している。双眼鏡で見ても顔立ちまではっきりと見えない距離にもかかわらず顔がいい。

 この「いつもテレビや雑誌で見ている人が実在する」という感覚を、久しぶりに味わった。

 その極みは『初心 LOVE』だ。かわいすぎるMVを何度もYoutubeで見ていた。私は関ジャニ∞がスタジアムライブのジャニーズメドレーで披露した『初心LOVE』しか知らない。それだけでも「噂の『初心LOVE』が見られるなんて!」と喜んでいたのだが、今度はまさに本家の『初心LOVE』である。糖度がすごい。

 道枝くんの「ねえ、今もだよ」でみんながキャーッとなるところも、私は微動だにせず双眼鏡を覗いていた。全神経を集中させて顔を見たいので、口を動かしている場合ではない。

 カーレースのような演出の『Super Drivers!!』も、センターステージがレコードのプレーヤーに見立てられた『Tutti frutti』も楽しい。『Prime Time』でスクリーンに流れる80年代のアニメ風映像もかわいかったな。全部かわいい。何やっててもかわいい。このコンサートの感想、許されるなら全ページ「かわいい」の羅列にしたい。それ以外に言うことないもんな。

 ドラマ『金田一少年の事件簿』も見ていたので、『The Answer』が見られたのも嬉しかった。先ほど「かわいい」しか言うことない、と書いたが、秒で撤回する。めっちゃかっこよかった〜〜〜〜!

 これは概念の話なのですが、私は赤と黒が似合う曲が本当に大好きで、『The Answer』もそのジャンルに入っている。

 そんな私が爆アガりしたのは、MCのあと。黒いシャツに赤いパンツ姿で披露された『Make Up Day』と『Missing』だ。

 私は今、西畑大吾くんと松村北斗くん主演のドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』にどハマりしている。不可能担当と不可解担当の探偵バディもの。先に原作小説を読み、大変なことになった。

 好きすぎるのである。この物語の結末が!

 というわけで、毎週このドラマをリアルタイムで視聴して、結末に近づいていく様と、原作にはなかったがドラマで付け足された良きエモを摂取し、のたうちまわっている。

 なにわ男子を見て「本物だ」と思った感想のひとつに、このドラマによるものもあった。本物の氷雨(西畑くんの役名)だ。本物の氷雨が、目の前で主題歌を歌って踊っている。私は歌詞を噛み締めながら、氷雨を見ていた。道枝くんロックオン型の私も、この曲は氷雨を見ずにはいられないよ。

 しかもこの曲、センターステージをテーブルのように使って、メンバーがトランプを広げるのである。

 ここのネタバレはたえちゃんから聞いていた。

「高橋恭平くんがディーラーをやって、西畑くんがトランプをめくります」

「トランプ……!?」

 怪盗キッドおたくはそれだけで気が狂いそうだったが、強欲はとどまるところをしらない。

「道枝くんもトランプ芸してほしい」

 結局、道枝くんはトランプに関わらなかったが、トランプを広げていたテーブルの上で踊り始めた。踊り子・道枝、脚がとんでもなく長い。これはこれで最高。

 さらにこのあとの『ちゅきちゅきブリザード』では、全員が赤い薔薇を片手に登場。もうこれ以上私のツボを突いてくるのはやめてくれ。

 この曲のときメンバーはバックステージにおり、後ろ姿しか見られなかったが、私は道枝くんの背中と右手の薔薇をずっと見ていた。見ていたら、たえちゃんにそれをしっかり見られていたようで、終わってから「めっちゃしゅんちゃん見てたね。正直者だね」と言われた。

 ちなみに何かのときにも、私の袖を掴んでバックステージを見ているたえちゃんの手を振り解いて、移動していった道枝くんを追っていた。

 道枝くんの名前ばかり出していて申し訳なくなってきた。たえちゃんに「しゅんちゃん以外に誰が印象に残った?」と尋ねられて、「以外……?」と考え込んだぐらいには、道枝くんのことばかり見ていた。

 全員見るのは見たんです。せっかくだから全員目に焼き付けないとと思って。でもやっぱり私はロックオン型だったようで、気が付けば完全に見えなくなるまで道枝くんを追っていた。まさか自分がこんなに健気な人間だったとは……。

 さらに追い討ちをかけるように、「うちわ……見てる……?」と感じる瞬間があった。

 花道横だったので、近くにメンバーが立ち止まってくれたときに少し覗き込むと、遮るものがなくてよく見えた。

 たまたま道枝くんが立ち止まったときに、うちわを見せた。

 私はもともと、うちわを作るタイプではないし、ファンサを求めることもしない。今回は数日前に「華さん、うちわ作ったほうがいいです」と匿名コメントをいただき、「ほなせっかく目当てのメンバーがいることやし久しぶりに作るか〜」と、名前だけのうちわを作ったのであった。ファンサうちわを作らなかったのは、こんなにわかが天下のなにわ男子様に何かをしてくれだなんておこがましいと思ったのだ。

 私は「道枝」のうちわを見せて、ピンクに灯したペンライトを曲のリズムに合わせて振っていた。つまり、客観的に見れば「ただ見ているだけのおたく」のままだった。

 道枝くんがこちらの方を見ている気がする。特に何かをするわけでもなく、拳を振っている。しかし私は名前しか見せていないので、既読を確認するすべはない。

 しばらく「見てる……?」と戸惑っていると、その場を離れた。

 確信は持てないが、とりあえず都合よく「うちわを見てもらえた」ということにする。

 私は道枝くんにうちわを見てもらえたぞー! 作ってよかったー!

 本編の曲の話に戻そう。

 このコンサートはPOPMALLというアルバムに合わせたツアーで、私はそのアルバムの中でも特に『Tick Tack Heart』という曲が好きだった。例に漏れず、赤と黒が似合うタイプの曲である。たえちゃんには「華さんがこの曲を好きじゃなかったら、それはもう華さんじゃないよ」と言われたほど好みだ。

 ステージに妖しい雰囲気が漂い、この曲が流れたときには大歓喜した。アルバムで一番好きな曲を生で見られる喜び。しかもマリオネットみたいな動きの振り付けも、すごく好きだ。大満足だった。

 しかしなにわ男子さんは、大満足を超えてきた。

 続いた曲は『2 Faced』だったのだ。

 私は2020年のオンライン配信ライブ『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』で披露されたこの曲があまりにもツボすぎて大好きだった。何回Youtubeを見たかわからない。

 けど、今回は似たテイストの『Tick Tack Heart』があるから『2 Faced』はしないかもな、と思っていた。デビューすると、ジャニーズJr.のころの曲はあまりやらなくなる。一回生で見てみたかった。

 そう思っていたところに、来たんです。『2 Faced』が!

 ライブ前に、私が好きそうなものについては一通りネタバレを伝えてきたたえちゃんだったが、これはずっと黙っていたらしい。

 ヒェ〜ッとのけぞりつつ、察した。

 あえて黙ってたな、と。

 いくつか私の好きそうなネタバレをして期待を煽っておきながら、圧倒的ドツボの部分に関しては新鮮な悲鳴を聞くために伏せていたのだ。たえちゃん、恐ろしい女である。

 しかもこのあとは『LAI-LA-LA』。これも赤と黒が似合う曲である。書いていて何言ってんだろうと思えてきた。赤と黒が似合うって説明、伝わる? でもこれしか言いようがないです。ダークで派手な曲というのでしょうか。

 このあとは明るめの曲が続き、どれもかわいくて楽しくて、多幸感に満ち溢れたライブだった。振り付けやコールアンドレスポンスが完璧にできたらもっと楽しいんだと思う。

 ちなみに私はメンバー紹介ソングのSeven Starsを頑張って覚えていたのだが、紹介ソング自体が変わったらしく、全然まともにレスポンスできなくてウケた。メンバー紹介ソングって、ラップの部分だけ変わるのだとばかり思っていた。次はリベンジしたい。

 アンコールでは念願の『ダイヤモンドスマイル』を見ることができて、これも嬉しかった! 関ジャニ∞の『ダイヤモンドスマイル』しか知らなかった私は再び「本物や〜!」となった。メインモニターでは、ダイヤモンドのフレームの中にメンバーの顔が映っている。なにわのビッグジュエルや。

 楽しい時間はあっという間に終わってしまった。

 しかし昼公演だったため、会場を出てもまだ15時台。

 ここから回転寿司の佐渡弁慶で整理番号を受け取り、2時間待ちの間に荷物を整理するためいったんホテルへ戻った。途中でガトウ専科のお店で『夏花火パイ』を購入。見た目はしいたけの干物みたいだが、ザックザクのパイでとてもおいしかった。

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 回転寿司を食べ、えんがわのおいしさに興奮し、次は新潟駅の中にある『ぽんしゅ館』へ。

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 ここでは500円でコインを5枚購入し、それでおちょこ一杯分の日本酒をいくらか楽しむことができる。

 私が飲んだのは、日本酒で作った梅酒『マスカガミ』、8がついているというだけで選んだ『鼓88』、「日本酒とは思えない甘さ」というコメントが気になった『のぱ』、そして「ヨーグルトのような甘酸っぱい香り」の『イットキー』。

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 この『イットキー』、英語表記は『It’s the key』で、コメントには「日本酒の新しい扉を開く」と書かれている。

 私とたえちゃんは沸いた。

 この日は土曜日で、二人でどハマりしている『ノッキンオン・ロックドドア』の放送日。

 一緒にホテルで見られることを楽しみにしていたのだが、この瞬間、ドラマを見ながら飲む酒が決まった。ドラマのコンセプトにぴったりだ!

 ほかにも土産物店でお酒やおつまみを買い、ホテルへ。

 ノキドア主演2人のインスタライブに間に合うように急いで風呂を済ませ、スタンバイOK。

 配信もドラマも楽しみ、さらにはそのあとにやっていたなにわ男子のバラエティ番組で笑い転げ、楽しい1日は終わった。

 私は酒を飲むといびきがひどいようで新品の耳栓を渡して寝たのだが、翌朝聞いてみるとたえちゃんは「大盛り上がりだったよ。オーケストラだった」と、非常にポジティブな語彙でやばさを教えてくれた。

 本当に申し訳ない。

 今度から、人と遠征するときはホテルを別室にしてもらおうと心に決めた。