※ネタバレを含みます。
コメディ・トゥナイト!に行ってからというもの、広瀬斗史輝さんのファンになりまして。
出演作を何か観てみたいなぁと思っていたのですが、助監督までされる俳優さんだと知り、観てみたくなり、最初は「私たちのハァハァ」を観ることにしました。
大関れいかちゃんが出ていることにびっくり!
vineで有名な子だ~!
自転車で九州を飛び出して、東京で開催されるクリープハイプのライブを目指すという内容。
ご本人から「東京のライブきてね」って言われたら、そりゃ行くしかないでしょう!
とても気持ちがわかる…軽率に行くわ…
さすがに自転車は無理だけど。
学生だったらバイト掛け持ちぐらいはするだろうな〜。
自転車で九州からってね、「真夜中の嵐」が大好きだった私にはたまらんやつ!!
(※真夜中の嵐:2001~2002年に放送されていた、嵐のメンバーが日本の最南端から自転車で出発して最北端を目指す深夜番組。旅は夜中だけで朝日とともに写真を撮って終わる)
関門トンネルは二宮くんが行ってたのを覚えてる!
主人公は女子高生4人組。
キャッキャキャッキャしてる。
私もこんなんだったかな?笑
アドリブなのかセリフなのか、境界線がわからない!
ずーっと女子高生が女子高生のノリで喋ってる。
これセリフだったらこの子たちすごいなぁ。
間合いとか次々重ねてしゃべりまくる感じが女子高生。ほんとに。
自転車に乗るのは広島までで、そこからはヒッチハイク。
岡山までの車の、夫婦(?)のやりとりが面白かった。
最初は「東京いくぞー!イエーイ!」ってはしゃいでスタートするんだけど、だんだん疲れが見えてくる感じもリアル…
わー!ってなったのは、モトコー(元町高架下)での喧嘩のシーン。
何度かしか行ったことはないけど、モトコー好き。
薄暗くて狭くて、ちょっと怪しげアングラなところ。
そこでチエと文子って子が喧嘩をするんだけど、旅を実況していたツイッターが炎上して、所持金も底をついてしまって、困り果てたチエがクリープハイプのメンバーに「助けて」ってリプを送ってしまうのね。
そしたら文子が「そんなことしたらマナー違反だよ、尾崎さんが傷つくよ!尾崎さん優しいから責任感じちゃうよ!」って大激怒。
おるわ、こういう子!!
「マナー違反は〇〇くんが傷つくよ!」っていう注意のしかたする子!
おたくあるあるだ!!
(フォローもマナー違反らしい。それは初めて聞いた。ジャニオタその文化ないからわからない)
なんか、このセリフを作った人や演出の人、すごくファンの生態を理解しているんだな…って一番思ったセリフ。生態ばれてる…
で、その大激怒に「は?意味わかんない」ってなるのもわかる~~!!
その前にチケットを譲ってもらうシーンもあるんだけど、こんな怪しい未成年に4連チケット譲るお姉さん勇気ありすぎ……と息をのむ。
大人になった証拠だ……
そのあと広瀬さんも出演!わーい!
4人は仲直りをして、バイトのお給料も振りこまれ、なんとか昼行バスで東京へ!
キャッキャしていたのに、バスの中ではマナーがよい。
静かにLINEで話をするのがイマドキって感じです。
でもLINE上ではキャッキャしてて、女子高生のノリが伝わってくる。
もうすぐクリープハイプに会える!ってテンションで「ハァハァ」が出てくる。
そっか、自転車だけかと思っていたけど、それもタイトルに繋がるのか。
ハァハァするよね!わかる!!
チケットが当たった瞬間からドキドキしっぱなしで、「明日はコンサートだ~!」って寝れなくて、起きてからも「どうしよどうしよ」って感じで。
高校生のときが一番「好き!」が爆発していて、テンションが高かった気がする。
今も楽しいけど、でもやっぱり当時のほうが頭おかしいくらい楽しかった。
ノートの表紙に歌詞を書きまくって、プリクラ帳に雑誌の切り抜きを貼って、休み時間もずーっとエイトの話で、コンサート前はお揃いのTシャツを作って、プリクラ撮って、カラオケは絶対にフリータイムでひたすらジャニーズ!
テスト期間前の短縮授業なんて、昼からカラオケに行くための大イベントだった。
だからめちゃくちゃアホだった。
欠点をいくつも取って怒られたし、推薦を受けるどころではなかったけど、高校2年生の頃が一番楽しかった。
そしてそのあと「某ジャニーズと同じ大学に行ってみたい」っていう熱量だけで学年ビリから這い上がって志望校合格を勝ち取るぐらいまで頭おかしかった。
映画の話に戻ると、そのあと4人は東京-渋谷間の交通費が足りなくて愕然。
これは…つらい……
咄嗟に頭の中によぎった私の解決案は
・同じバスの乗客に頼み込む
・荷物を売る
・フォロワーに助けを求める
・切符売り場でカンパを募る
だったけど、
彼女たちの選択肢はまさかの徒歩!
まじか!
でも、1時間はかかるよ~ってことで、じゃあそれならなんとかMCぐらいには到着して後半戦は見れるのかな…ってつい計算してしまった。
けど、先述の文子は「途中入場なんてイヤ!」と動かなくなる。
途中入場なんて見たらご本人が傷つくと思っているのか。
私だったら行くな~。
結局そのあとは行くことになって、ダッシュしまくり!
会場内もダッシュ!
私は自分が開演時間に遅れそうになったときのことを思い出して、勝手にすごく疲れた。笑
∞祭の日、幕張メッセに向かう電車の方向を間違えてギリギリに到着し、駅から猛ダッシュした。
足はふらつくわ、吐きそうになるわ、なんとか開演前に着いたけど疲れすぎてテンションが追いつかんわ……自分のせいだけど、あれは大変だった。
運動会より頑張った。
で、映画では、着いたら着いたで入場口を間違えてスタッフを押しのけ、ステージの上に出てしまう4人!
私の頭に、これは……名義人やばい……という焦りが一瞬で駆け巡る。
会えてよかったね!どころではない。
彼女たちの4連チケットの名義人は、譲ったお姉さんのもの。
マナー違反でブラックリストに入れられるなら、お姉さんが被害をこうむるわけで。
何よりも先にお姉さんの身を案じてしまいました。
大人になった証拠だ……
そのあとは案の定、お姉さんにブチギレられておりました。
そりゃそうだ。
オーラスのステージにも泥を塗ってしまって、名義人にも迷惑をかけて。
お姉さんはきっと次からチケット譲タグに「未成年お断り」の一言を添えるのでしょうね……
でも、最後には清々しい笑顔が見られてよかったな。
きっとこんな旅をしたら、一生の思い出になりそう。
「好き!」だけで突っ走って、苦労してたどり着くその目的地がライブ会場なんて、ファンとしては理想の極み。
そこまでしてたどりついたライブ、楽しいだろうなぁ。
この4人は、観れなかったけど。間に合ってほしかった。
(で、ここまで考えて、やっぱりチケットを譲ったお姉さん本当に災難やな……と思ってしまう)
私の初めての遠征は、大学生のころに行った武道館の内くんのライブだったな。
大阪以外の会場に行くのは初めてで、ちゃんと迷わずにたどり着けるかとか、お金かかるなぁとか、ドキドキしながら行った。
いまとなってはホイホイ行ってしまうけど、そのころの気持ちってどんなんだったかなぁって思いだすきっかけにもなった。
感想を書き終わって、高校生のころのジャニオタ生活、お金はなかったけど本当に楽しかったな~って改めて噛みしめている。
今も楽しいけど、いい意味でも悪い意味でも理性が足りなくって、頭がおかしくて、「好き!」が暴走していて、すごいエネルギーだった。
使えるお金が限られていて、1公演に全てをかけていたからかなぁ。
それともファン歴が浅くて何もかもが新鮮だったから?
あの高揚感、また味わいたいなぁ。
キャッチコピーの「走れば届く気がした。」が的を射ているなって思った。
高校生のころは本当に現実が見えてなくて、「手を振ってくれるかも!」「私のことを覚えてくれるかも!」みたいな希望は確かにあった。笑
そういうのが熱量の源だったのかもしれない。
最近はないな。
自担と目が合った気がしても「向こうからすれば私は空気」って気持ち。
あの自信はどこから湧いてたんだろう……
でも、楽しかった。
ちょうど古株ジャニオタ上司とこんな話をしていたら、やはり「高校生のころが一番頭がおかしかった」って言ってたから、みんなそんなもんなのかもしれない。
でも、大人には大人の良さがあるよね。
ストレス溜めながらも働いて、自由にお金と休みを使えるのが楽しい。
新幹線だって使えるし!
今は今で、違う形で「好き!」が暴走しているだけなのかもしれない。
どっちにしろ楽しい。
結局、コメディ・トゥナイト!が楽しみすぎて、もう1公演増やして週1になりました。
わーい!
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5/5追記
4/28、映画『はらはらなのか。』のトークに広瀬さんが出られるということで行ってみたら、そこでの酒井監督のお話で『私たちのハァハァ』にメイキングがついていたことを知る。
レンタルで観た私は「なにそれ知らない…」ってなって、慌ててDVD購入しました。
見ました。
(余談だけど、水曜日のネコ、おいしかった)
メイキングがめっちゃメイキング!!!!!
たのしい!!!!
お仕事の説明とか、飲み会の様子とか、しんどそうなところとか、ドキュメンタリーのようでとても見ごたえがあった。
買って大正解!!
こんなメイキング初めて見た……
ジャニーズしか興味がないまま育ってきて、メイキングって裏側でメンバーが楽しくわちゃわちゃしている様子が見られるお楽しみ映像だと思ってた……(もちろんそれも好き)
映画を撮るのってこんなに大変なんだ……と、興味深々で食いついて見ました。
モノづくりの裏側を見るの大好き。
皆さんとても一生懸命で、楽しそうで、こんなに夢中になれることがあるって素敵だなって思った。
楽しかった。
教えてくれてありがとうございましたって、酒井監督にお礼をお伝えしたい!
あと、『はらはらなのか。』のトーク後にサインをいただいたとき、広瀬さんにとても優しく対応していただけたことに戸惑いすぎて物凄く緊張した。
サインNGの文化で育ったのでサインをいただくだけでも「いいのかな…」って緊張したし、「手紙を渡したら一言伝えて去れ」というルールで育ったので、会話が続くなんて考えられなくてどうしようってなったし、自分の知っている文化のキャパを思いっきり超えてしまって、こわくて頭が真っ白だった……
でも、メイキングを見て、こんなに楽しくて優しい方なんだ!!って思って、今更ほっとしました。笑
次にどこかで機会があれば、今度はきちんと感想をお伝えできればいいなぁ。
そして、DVDに本編の後日談のような映像がついていて、「きっとお母さんにめちゃくちゃ怒られただろうな~…」と思っていた私はとてもほっこりしました。
これ見られてよかった!!
今回見た裏側を思い出しつつ、また本編を見返してみようと思います。