これは厄介だっていう説もあるけど

すきなものについて雑多に語るブログです

通販開始&文学フリマ出店しました

先日5/21、文学フリマ東京36に出店してきました!

 

文学フリマ、楽しかった~!

大阪は昨年しましたが、東京で出店するのは初めてでした。

まず、人の多さに驚き。

大阪でも結構いるんだな~と思っていたけど、東京はもっと多かった。

 

 

通販始めました

ひとまず、文フリで頒布した本の通販を始めたので告知します。

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文学フリマで買った本を紹介!

『宵越しの銭は持たずして、今!』

大好きなブログ、あそさんのお買い物エッセイ。

めっちゃわくわくした〜!買い物の数だけときめきがある…それは自分のものじゃなくても楽しい。百万円使い切るデスゲームがお気に入り。

aso414.hatenablog.com

 

ミュージアムグッズパスポート』

大澤夏美さんのミュージアムグッズ本。
通りすがりでたまたま見つけて、以前フォロワーとスペースしながら見た「マツコの知らない世界」が楽しかったな〜と手に取ったら、ご本人だった!
巻物はマステと相性がいいとお話を聞いて、すごい納得した。

 

『33歳、商業漫画に挑戦中です!』

『サバ番症候群』

『「生きるのつらい」はもうやめた。』

べいさんの本。(Twitter @intrajitter )
「33歳〜」を見本誌コーナーで見かけて、絶対買お!と思ってた漫画。物作りする人の話が大好きなのでたまらんかった。悩みも乗り越え方も。他の作品も読みたくて全部買いに行った✌️

オレンジとピンクのグラデのトレペ表紙めーっちゃかわいい!

アイドルを心理学の観点から見ているのが興味深かったです。

 

文フリ遠征1泊2日レポ

前日から前乗りして、北千住へ。

舞台『珈琲いかがでしょう』を観に行ったのです。

原作が好きなので、生で見てみたいと思って。

特典でコーヒーもらって嬉しい!

こういうの。こういう特典が嬉しいんだよ……

架空の世界の飲食物を現実でも味わえるの大好き。

舞台は、大好きな3巻は尺の都合もあってか省かれてしまったけど、楽しく見られた。

 

北千住のマルイで物産展をやってて、かさばるし東京に何も関係ないのに、久しぶりに食べたくて買っちゃったロイズのチョコポテチ。

 

観劇を終えてホテルに戻ってからの夕食は、羽田空港で自販機を見つけて即買いしたフルーツパフェ大福・鴻池花火。

冷凍販売→解凍してその日のうちに食べるルールなんですが、2個入りだったので仕方なく一人でふたつたいらげました。仕方なくね!!

チェックイン前に買って、ホテルの冷蔵庫に行って観劇に出かけ、ホテルに帰るのがとても楽しみになった。

いろんなフルーツがいっぺんに味わえて、とてもおいしかった~!

いつかお取り寄せしたいと思っていたので、大満足。

 

今回泊まったのは、羽田エクセルホテル東急。

文フリの会場、東京流通センターへ出るのにモノレールが便利そうだったので、羽田空港直結のホテルに泊まりました。

到着するのラクチンすぎる~!

そして夜帰ってきたときに静まった空港の中を歩いてホテルに帰るのもわくわくするし、朝起きてすぐ、さまざまなおいしいものを調達しにいける!

 

こちらが、朝起きてすぐ調達したおいしいものです。

朝食は手まり筋子とピエールマルコリーニのジェラート

ちなみに溶けては困るので、ジェラート→おむすびの順です。

ピエールマルコリーニのリーフレットに「(ジェラートを組み合わせて)マリアージュをお楽しみください」みたいなことが書かれていたけど、まさかピエールマルコリーニも筋子とマリアージュさせられるとは思わんかったやろな。

(どっちもおいしかったよ!)

あんバタパンは会場での昼食に。

ブラウンチーズブラザーはお土産に買ったからまだ食べてない。

 

文フリでは、友人やブログ読者の方がが来てくれたり、通りすがりの方が手に取ってくださったりして、とても楽しい時間を過ごせました!

初めて来場者数が1万人を超えたそうで、ずっと人人人で、熱気がすごかった。

空いてきたら私も会場を見て回ろうかなと思っていたけど、ずっと人で溢れていた。

結局、近くのブースで買った本を読みつつ、のんびり楽しく過ごしました。

試し読みしながら笑ってくれる人もいて、とても嬉しかった~!

 

終了後は直で羽田空港へ戻り、そのまま大阪へ!

ヘットヘトになりながらも、伊丹空港でル・パンのレモンケーキのばら売りを見つけて購入。黄色いコーティングがかわいかった。(中身の写真はない)

 

 

次は5/28大阪インテのコミックシティに参加します~!



今後の出店予定

・5/28 COMIC CITY大阪(日常ジャンル)
 会場:インテックス大阪
 ブース:2号館 D16a

・9/10 文学フリマ大阪
 ブース未定

・10/22 文学フリマ福岡
 ブース未定

 

通販、もういっかい貼っときます!

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舞台『パラダイス』ネタバレ感想

去年見た、丸山隆平くん主演の舞台『パラダイス』の感想。

公演期間中にふせったーに書いて置きっぱなしだったので、ブログに移動させました。

 

www.bunkamura.co.jp

 

 

丸ちゃんが詐欺師グループのリーダーだなんて、絶対観たい〜!!と楽しみにしていた『パラダイス』。
優しさの塊みたいなまるちゃんが犯罪者なんて、フィクションの世界でしか見られないので興味津々だった。そういう丸山隆平をずっと見たかった。関ジャニ∞で陽の代名詞みたいなキャラをしている丸ちゃんの、陰な顔が見たかったんです!!ありがとうございます!!
カテコまで陰が抜けきってない微笑みでサイコーだった〜…
この感想には「イヤ」とか「気持ち悪い」とか出てきますが、私はそういう気分になる作品が大好きなので、楽しんだという意味で受け取ってください。めちゃくちゃ楽しんでます。
不穏でドキドキして目ギンギンで夢中で観ました。


では、ネタバレ感想いきます!


幕が開く前、会場では最近のヒットソングのメドレーが流れていた。うっせぇわ、紅蓮華、Pretenderなど。何か演出の意味があるのかな、と気になっていた。現代の若者っぽさ?

「グッバイ」でプツンと切れたのが気持ちよかったな。

 

開幕早々、特殊詐欺のアジトで部下を血だらけになるほどブン殴ってて「そうそう!そういう丸山隆平が見たかった〜〜!!」と大歓喜。この瞬間に、アタリを確信しました。

 

詐欺を働く側の理屈は「金を蓄え込んでいる年寄りから奪う」というもので、乱暴ではあるけど「なるほど」と思った。実際の詐欺犯の考えもパンフレットで知ることができて、ダメなことではあるけど、理屈は理解できた。

丸ちゃんが演じる梶はヤクザを抜けて独立することを企んでいたらしい。それを知った辺見が、梶の家族の身辺情報を世間話のように披露して「調べてるぞ」と笑顔で無言の圧をかけるの怖かったな。

 

そのあと梶は実家(小川家)に帰る。なんで苗字ちがうの?梶は偽名かな?

この実家がパンフレットによると「市井の人々」なんだけど、私は彼らの場面がなんかほんと一番しんどかった。

ずーっと怒鳴り続けている姉は「〜だからぁ!」という語尾を何度も何度も繰り返して、だんだんイライラしてきてしまう。

父は父で乱暴で、家族の言うことを聞かない。母はぼんやりしているというか、おとなしいというか(でも言うことは言う。そこは好き)。

梶は詐欺をしていることについて「普通の生活に復讐したい」みたいなことを言っていて、どういうことだ?と思っていたけど、この家族を見ていると、「家族はあって子育ても普通にされたのだろうけどストレスすごそうだな」と思った。

梶が帰ってしばらく誰も梶を見ない、言葉をかけたり返事もしない、というのも気味が悪かった。何より、何か問題があって無視しているのではなく、そのあと普通に喋るのがまた気持ち悪い。なんなんだこの家族は?嫌っているわけではないのだろうけど、軽んじている感がすごい。

 

あと、全体的にいろんな登場人物の「話の噛み合わなさ」が強調される場面が多くて、それも不穏で気持ち悪かった。みんな自分のことしか考えていなくて、自分の言いたいことばかり言ってる感じ。怖い。

でも、噛み合わない会話がすごくありふれた内容のセリフで、具体的にいま思い出せない。あまりに普通のことを「いまそれ言う?」というタイミングで繰り出してくるのが不気味だった。

ひとつ覚えているのは、いなくなった猫を必死に探している(主導権は姉)場面なのに、猫の話をする梶に対して姉は「どんな車乗ってんの?」と訊いたりする。話は他愛無いのに噛み合ってなさすぎて怖い。

 

ヤクザの上司(?)である辺見たちがビルの屋上で焼き肉(BBQ?)をしている場面。舞台の上の段ではヤクザの上司がシャンパンと肉。下の段では特殊詐欺グループの末端の若者がカップラーメンを啜っている構図が、格差の縮図って感じで苦い気持ちになった。
そして辺見はその屋上を「パラダイス」だと形容する。辺見のパラダイスは、末端の働きによって成り立っている。

この場面でやけに愛想のいいおじさんが乱入してきて「富士山が噴火するらしい」とか言うのも怖かったな。このビルの心療内科に通っているとのこと。なぜここに来たのか。自殺するつもりだったのか。紙袋には何が入っていたのか。何もわからないまま場面が変わった。こわい。

先ほどの猫の話に戻る。小川家の猫がいなくなり、家族総出で探すのを、梶も手伝っている。懸命に探したあと、相棒の真鍋にかけた電話での会話で、その猫の"居場所"が語られた時、ゾッとした。

 

クライマックスのビルの屋上。ボディーガードの青木と共に、辺見がまたワインかシャンパンを飲んで、寿司を食べている。やってきた梶の手元には包丁。誰もそれについて触れずに会話ばかりが進む中、包丁がギラギラと照明を反射して光っているのがめちゃくちゃ怖い。そして梶の表情も、怒りや呆れが忙しなく動き回っていて、いつその刃が辺見に突き立てられるのかとドキドキする。たまんね〜不穏!!

やっと包丁について触れたかと思ったら、傍にあるブルーシートが捲られて、血だらけになった相棒・真鍋が横たわっている。そして真鍋の行いを馬鹿にしまくる辺見に、ついに包丁が突き立てられる。

梶の沸点、そこかーー!!!!相棒を馬鹿にされて怒りが頂点に達するの、めちゃくちゃイイですね!!!!そういうの好き!!

帰宅後にパンフレットを読み、冒頭にあった「恋情まがいの言葉もある」といった内容のコメントで私はすぐにこの梶を思い浮かべたのだけど、そのあと辺見役八嶋さんの「(独立を企む)梶に対する執着」「好きな女の子に」キレるみたいなもの、といったことが書かれているのを読んで「えっ!そっちの話してた!?」と驚いた。

そんなところにBBQのときの愛想のいいおじさんが、愛想よく乱入してくる。手にポリタンクを持っている。不穏すぎる。心療内科と、ポリタンク。以前梅田で起きた放火が頭をよぎる。まさにそれだった。医者と揉めて、火を放ったと笑うおじさん。こわい。
これは2020年時点にもあった設定なのか気になるところ。

青木が銃でおじさんを撃ち、居合わせた特殊詐欺の女の子を逃がす。これは「次世代を生かす」ことを描いているのだとパンフレットで読んで、なるほど〜と思った。
青木はその銃で、上司でありボディーガードとして守っていたはずの辺見を撃ち殺す。青木めちゃくちゃこわい。そして鳴き声がうるさくて嫌いだというカラスも。数発撃ったあと、舞台の中央に真っ黒なカラスの死骸がボトッと落ちて来た瞬間、驚きと不気味さで肩を震わせた。

辺見を慕っていたのかと思ったけれど、上でギャアギャアとうるさい辺見のこともまた疎ましく思っていたというメタファーなのかな、と感じた。
「パラダイス」と形容した屋上で、部下である梶に刺され、青木からの銃弾で死ぬとは、なんとも皮肉。

梶に対して、青木が銃を向ける。この銃は青木のお手製。前のBBQのシーンでも登場した。暴発して自分の腕が吹っ飛ぶかもしれないと言っていたけれど、ここで何発撃っても、嫌いなカラスを追い払うのに使っても、辺見を撃っても、嫌な言い方だが問題なく使えていた。

屋上に残っているのは青木と梶の二人。梶は抵抗する気配もない。撃たれてしまうのかな、暴発してくれ、と思ったところで、暗転。

 

ラストは小川家のシーン。
三日連続のカレーについて「インド人じゃあるまいし」みたいなことを言ったところで、暗転のときにインドっぽい曲が流れるのはなんなんだろうと思っていたけど、ここと繋がっていたのか?と思った。でも特に意味があるようには思えず、遊び心なのかな?(意味があるなら知りたい)
家族は呑気に喧嘩したり、テレビを見たり、孫(姉の中学生の息子)はいつ帰ってくるのか、などと話をしている。梶が置かれていた状況については誰も知らない。

そんな中で、誰かが帰ってくる。
「もう帰って来たの?カレー食べちゃってよ」といった内容の姉のセリフで、話が終わった。

 

梶が生き残ったのかどうかは描かれておらずわからない。

私の願望としては、青木の銃が暴発して梶は生き残り、家族の元へ帰り、普通の生活に戻った。仕事から「もう帰ってきた」ということなのだと思いたい。

ただ、あのビルでは火災も起きていた。戻るに戻れない状況だった。

それを考えると、青木の銃が暴発して梶が生き延びたとしても、屋上から火災をくぐり抜けて脱出できる方法はないのではないか、と思う。おじさんはポリタンクを持っていた。ガソリンか灯油が入っていたのだと思う。特殊詐欺の女の子が逃げ出したときには屋上まで煙が上がってきていたし、そのあとしばらくしてから逃げるには無理があったのではないか。

「戻るに戻れない」といった内容のセリフを言ったのは辺見だったかな。

どちらにしろ、梶は、戻れなかったんじゃないかな。

「もう帰ってきた」のは中学生の息子のほうで、あの家族は梶が死んだことなど知らないままなのかもしれない。

いなくなった猫が実は辺見によって殺され、脅しとして梶の家の廊下に放置されたことを、最後まで知らなかったみたいに。

髙木雄也くん主演舞台『裏切りの街』を前々日にチケット取って観に行った

4月1日、Twitterのスペースで髙木担の友人から舞台『裏切りの街』東京公演の感想を聞く会をしておりました。

登場人物が嘘つきの裏切り者ばかり、クズだらけ、という話を聞いているうちに「私これたぶんめっちゃ好きだな?」と思い、そのスペースの最中にローチケにログインし、4月3日大阪の大千秋楽のチケットがまだあったので急遽購入!

さきほど行ってきました。

 

 

めーーーーーーっちゃおもしろかった!!

 

とりあえず、あらすじ。

 

無気力なフリーター、菅原裕一(髙木雄也)と平凡な専業主婦、橋本智子(奥貫薫)。菅原には長年つきあっている 彼女がいて、智子には結婚している夫がいる。その二人が出会い系サイトで知り合い、出会い、恋愛をし、逢引を繰り返す。二人はお互いに何かを求めるわけでもなく、この恋愛に発展性がないこともわかっている。お互い、大切だと思えるパートナーがいるにもかかわらず、「浮気」を繰り返す。会っている意味など考えず、「裏切る」という行為の罪悪感に苛まれることもなく、惰性ともいえる二人の関係は続いていく。そして、家に帰れば、お互いのパートナーに対して、別の愛情表現をする。それを壊す勇気などない。この先、自分はどうしたいのか。そんなことは考えない(ふりをした)まま、ただただ日常生活をこなしていく…。

――公式サイトより引用

 

stage.parco.jp

 

 

感想いきます。(早く書きたい、急いで帰ってきた)

あやふやなところあるかも……

流れは入れ違いも多々ありそうです。

 

 

先に言っておきますが、私は「嘘」「裏切り」「クズ」のテーマが大好きなので、それに偏った感想になっています。

この作品で不快感を覚えた人は読まない方が良いです。

 

 

開演すると、舞台上にスマホの画面が出て来て、「カトウ」のマッチングアプリの画面が表示される。スマホの画面の演出すごく好き。

カトウは「いいね」と「×」を繰り返しスワイプし続けて、そのうちの一人と会うことになる。その相手が吉祥寺在住・30歳の「トモ」。

カトウ、無料体験の回数内でメッセージを完結させるところが最高にセコイ。

 

カトウは本名・菅原裕一といい、東中野にある彼女の小汚い家でヒモ状態。彼女から毎日2000円もらって生活している。バイトはしているはずだけどブッチし続け、母親には体調不良のフリ。

本物の髙木くんの「キレイなお兄さん」は面影もないほど髪はボサボサでヒゲも生えている。喋り方も常に半笑いで不気味。

 

二人は中間地点の荻窪で待ち合わせ。なんかチョイスが絶妙な感じがある。

会ってみると、「トモ」は42歳で既婚者だとわかる。それに安心して自分も彼女がいることを告げる裕一。

裕一は「実は早く到着していて、顔見てブスなら帰ろうと思ってた」とか「この服気に入ってるから半乾きだけど着てきた」とか、いちいち、それは言わなくていーだろ!ってことを言う。

不快感極まりないのだけど、トモとはテレビ番組の話で盛り上がり、そのあとも会うことになる。

ヒルナンデス、ミヤネ屋って見てたら夕方のドラマの再放送になる」「だいたい相棒ですけどね」「夕方になると、一日が終わるって焦る」がリアル。(もうちょっとほかの番組名言ってたな)

 

なんでこんな気持ち悪い男のことを気に入ったんだろう?と見ていると、その理由は智子宅のシーンで察することができました。

夫はエリートで優しそうな男なのですが、それがいやに押しつけがましい。何事も「大丈夫?」「大丈夫?」と聞いて、途中からギャグかと思うほど。智子はそんな夫に対してずっと敬語で話し、「大丈夫です」と答え続ける。

 

夫は、智子をやけに気にかけたり、温泉旅行を提案したりするんですけど、あんまり興味ないんだろうなって思った。

 

智子は裕一との待ち合わせに赤いワンピースを着てくるのですが、クリーニングに出しっぱなしだったと言う。

たしか11月に夫がプレゼントしたんだったかな?そして裕一に初めて会ったのが夏。その帰宅後、ハンガーにかけているワンピースを見て夫は「プレゼントしてから1回くらいしか着なかったよね、めずらしい」と問いかける。

 

一張羅として着ていったけど、好みではなかったんでしょうね。だって智子はいつも茶色とか黒とか落ち着いた色の服を好んで着ているようでしたから。夫は智子の服の好みなんてお構いなしのプレゼントを贈ったということです。

そして温泉旅行。夫の提案に「大丈夫です」と言うばかりで行きたくはなさそうなのに話を進める。

智子が見ている番組を気にすることもなくテレビのチャンネルを変える。智子の好きなものになんて、興味がないんですよね。

 

だから智子は、同じテレビを楽しめる裕一に安心したんじゃないかなと思う。離れた家で二人が同じテレビを見ている描写が良かった。

そして、途中で智子は妹から「プライドが高い」と言われていたので、自分より下っぽい裕一と一緒にいると安心できたのだろうなと。そう思っていたら終盤で「ダメ人間」と言い合う二人が描かれており、やっぱりな、と思った。

 

3回目のデートは西荻窪。なんか微妙に場所が変わったな、と思ってたら「荻窪にはラブホがないが西荻窪にはある」という理由だった。

でも自信のない裕一は自分から誘えないので、分かれ道で「あっちは飲食店、こっちはラブホがあるみたいっすよ。どうします?」みたいな聞き方をする。このやり取りがまた結構長い。「どうしよっか」の応酬の末、二人とも笑いだしてお互いに「最初からそのつもりでした!」となる。行くって決まったあとの「イエ~イ!」がかわいかった。清々しいダメ人間たちだ。

裕一のこういう優柔不断なところも、勝手に決めてしまう夫とは対照的だなと思う。裕一は絶対に自分で決めない。

 

ちなみに智子の夫は、お金を無心してきた妹に対して智子が「200万なんて無理!」と断るのに、了承もなく「振り込むよ」とOKを出す場面もあった。本当に、智子の意見なんて聞いてるようで聞いていない。

妹にお金が必要な理由は、地元で母の面倒を見ていて、このたび結婚することになり、相手に借金があるという理由で金を借りに来たのでした。

「うちも大変なのよ」「この服だってユニクロよ」と自虐する智子に対して、別れ際に「こっちはGUでこっちはしまむらよ!」とかましたカウンターが、価格帯にリアリティがあって最高に冴えていた……

 

そしてベッドシーンが何度かあるんですが、目の前にいた他ステっぽい髙木担が暗転中から双眼鏡を構えるので目安にして、私もめちゃくちゃ双眼鏡覗いた。(友達から絶対に双眼鏡は持っていけとアドバイスをもらった)

Twitterで「アキラ100%のほうが隠れてる」と見たけど、まさにその通りだった。

 

浮気・不倫となった二人は、「罪悪感が…」「でもどうでもよくなったかも」「いやでもやっぱ罪悪感が…」とループするも、結局何度も会う間柄に。

智子は夫に「田辺さんと会う」と偽り、裕一は「伸二と飲みに行く」と嘘をつき、嫌々呼び出された風や体調悪い風を装って、逢瀬を繰り返す。

 

その結果、智子が妊娠。裕一は景色がぼやけるほど焦る。(この描写は歪んだ景色の映像がプロジェクションマッピング的に映し出されていて、すごいなと思った)

その割には「僕がつけなかったりしたから…」などと言っており、こいつ本当のダメ人間だな!と思う。

対して智子はあっけらかんとしており、「夫の子だったら産まなきゃいけないから、あなたの子でよかった。堕ろせば済むから」と缶コーヒーをすすり、お寿司か焼肉食べに行こうと誘う。缶コーヒーと選択肢のお寿司から本当にどうでもいいと思っているのがにじみ出ている。

 

バレないうちに堕ろしちゃおう、となった二人ですが、結局、智子は夫に裕一からのSMSを見られてバレ、裕一は友達の伸二(浮気のアリバイ工作に利用していた)が彼女にこぼしてしまってバレてしまう。

修羅場だ~!盛り上がってまいりました!

 

同時に、智子が妊娠していることも隠していた母子手帳が見つかって夫にバレる。でも、夫は不倫を深く追求せず「オレの子?」「産んでくれるよね?」と笑顔で詰め寄る。こわい。智子も「産みます」というしかない。息が詰まる瞬間。(良いスリルだ)

 

浮気・不倫がバレた二人ですが、その後、夫の不倫と、彼女里美&友人伸二の浮気も明るみに出ます。

いいぞ~!!見事にどいつもこいつも裏切り者だ!!

 

夫は「会社の田村くんが…」と偽って不倫を繰り返していたのですが、智子に怪しまれたことを機に会社の部下「田村くん」を家に招くこと2回。

2回目で、その「田村くん」は「斎藤くん」であることが、呼びかけるセリフと、画面上のメッセージの映像で暴露される。

このことは既に友人から聞かされており、「なんだそれ最高やん!」と思っていたので「来るぞ来るぞ~!」と楽しみました。知らなかったら知らないですごくおもしろかったと思う。どっちも良い。

 

そして彼女里美&友人伸二。

一度、裕一が「伸二と飲みに行ってた」と嘘をつくとあからさまに里美が動揺する場面があったのですが、そこではきっと「なんで私が会ってたのにそんな嘘つくの?」とバレたんでしょうね。いいですね。

その後、伸二が口を滑らせて里美に浮気がバレ、裕一はそれを責められるものだと思って「なんか言うことあるでしょ?」と聞くと(そういうところも自分から言わないのが卑怯なんだな~)、自分の浮気を問い詰められていると勘違いした里美が白状してしまう。

二人とも相手の浮気を責められる立場ではないので「もうしないって約束しよ」とゆるく解決。

のちに三人での話し合いの場がもたれるも、仕事をしている彼女や伸二に比べて裕一は立場が弱すぎる&自信がなさすぎるので、ヘラヘラ笑ってゆるく終了。

ちなみに伸二はUberをしているのですが、いろんな場面でちょいちょい「あ、注文入った」と言うのがなんかおもしろいなと思っていたら、このシーンでも注文が入り、「また王将だ。みんなどんだけ餃子好きなんだよ」とぼやいて、この作品で唯一笑いが起きた。

 

伸二と里美のLINE画面もスクリーンに映し出される。

「体調悪いフリしてみた」「不機嫌なフリした」「余裕(笑)」

裕一と里美のカップルは、二人とも同じ手口で浮気を誤魔化していたのでした。

最高にお似合いだ!

 

そして、智子夫に呼び出される裕一。いつからの関係だと聞かれて、「1ヶ月」と嘘をつく。「じゃあ君の子じゃないね、3か月だから」と納得する夫。でも、本当に納得しているかはわからない。たぶん「納得できたと装える都合のいい答え」なら、嘘でもなんでもよかったのでは?と思う。

そして、同僚や妹に智子が妊娠したことを話して外堀を埋めていく感じ、すごく嫌な人だな~と思った。でも「喜んで」伝えるので、周りはいい夫だと思っている。

これは私の想像ですが、この夫のほうが不妊だったのではないか?(単純に運がなかった可能性もあるけど)

「いい夫」から「いい父親」になりたかった。だけど子どもができないまま妻は42歳。周りに出産祝いを渡すときに悔しそうですよ、という田村(斎藤)の言葉は本当だったのでは?

それが突然妻が妊娠した。この際、子どもの本当の父親が誰であっても、自分が「いい父親」になり「幸せな家庭」を築くことができれば、それでよかったのでは?だから智子の意向なんて気にせず「産む」以外の選択肢を潰しにかかったのでは?

と考えて、この夫まじでこわいな~~~~と震えあがる気持ちでした。(いいぞいいぞ!)

 

そして夫も不倫相手がいることがここで裕一に明かされる。夫も「妻のことは大切だけど、不倫相手と会ってるときは結婚なんてしなきゃよかったと思う」みたいなことを言う。

「本当のことってのはな、たくさんあるんだよ。ひとつじゃないんだよ」というセリフが良かったですね…

私は『真実はいつもひとつ』のジャンルの住人ですが、人の心だけはそうではないと思うので。犯人やトリックはひとつでも(話が逸れた)、人の心だけはきっちり筋が通っているわけではないと思う。

浮気や不倫をしてやましい気持ち、本命の相手がきちんと好きだという気持ち、でもめんどくせーという気持ち、全部があるよねって思う。あと「やましいと思わなくては倫理的によくない」という気持ち。

前半で、裕一と智子もそのループにはまっていました。

 

そうそう。金を無心しに来た妹は後日「半分だけど」としっかり100万返しに来ます。(そこで妊娠したんでしょ、旦那さんから聞いたよって話になる)

借金返済のために夜の仕事を始めたということで、本人は「ベッタベタでしょ」と自嘲しますが、この妹だけが人格者だったのではないかなと思います。

親の面倒を見て、金は借りるけどきちんと返す。登場人物の中で唯一まともな人間。妹だけが東京の外に住んでいる。この「街」の住人じゃないんですよね。

田村(斎藤)、あいつはだめだ。「奥さんに嘘ついてていいんすかw」みたいな態度なので、「街」の住人だ。

 

さて、夫からもう会わないように釘を刺された智子と裕一ですが、結局4か月後にまた会うのが最後のシーン。

いつもの待ち合わせ場所に現れた智子は、夫の子ではないと言い出せずお腹が大きくなっていますが、赤いコートを着ています。季節は違えど、初対面のときと同じ色。未練タラタラだ。

駅前?で座って話すも話が続かず、もう帰ろうか、やっぱもうちょっと…というやり取りを繰り返す二人。

「そういえば、名前知りませんでしたね」「名前とか、よくないですか?」みたいな会話がダメ人間二人の関係性を表していてすごくいい。裕一のスマホに登録されてる智子の連絡先なんて「おばさん」ですからね。

前半に書いた「ダメ人間だから安心した」という話はここで交わされます。わかるな。

私も性格の悪さを隠さない人が好きだ。あまりにいい人だと、こわい。自分が性格悪いから、相手も悪いと「私だけ性格悪いわけじゃないな、よかった~」と思う。

 

二人は何度も帰ろう、話そう、とやり取りした結果、別れられることができず「じゃあ、行きましょっか!」でエンディングの音楽が鳴る。その後味の清々しいこと。

 

ひとつかわいそうなことがあるとすれば、智子のお腹の子ですね。

戸籍上の父親からは「いい父親」演出の道具とされ(私の想像ですが)、母親は「本当の父親」と不倫を重ねたまま、産まれて育てられることになる。最悪だな。

 

全てにモラルがなくて、すごく楽しめました。

本当の話だったら倫理観がなさ過ぎて問題なことばかりですが、だってこの物語は、嘘の話なんですから。

2021年7月まとめ

 7月から繁忙期に突入し、Twitterを触る気力もないまま休みに突入しました。

今週は休みで、二回目のワクチン接種の副反応で1日寝込んだものの、ゆっくりできてすごく嬉しい。

 

 

 

7/1 『どうしても頑張れない人たちーケーキの切れない非行少年たち2ー』

ちょこちょこ読んでてまだ読み切れていないのですが、「しなけばいけないのにできない」とか「やってはいけないのにやってしまう」人の話を知れるので、前作に続いて興味深く読んでいます。

 

7/4 ARROW TREEのフルーツタルト

妹の「チーズタルトを食べたい」というリクエストに応えるため、タルトを探しにいきました。Whityうめだにある、フルーツタルトのお店。京阪神に数店舗あるようです。

マンゴーのチーズタルト、ブルーベリーのチーズタルト、桃とヨーグルトのタルト、いちごタルトを購入。

父も「底がサクサクしてて、クリームがのってるやつが好き」とのことで、気に入ってもらえてよかったです。

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7/10 舞台『天才てれびくん the STAGE ~バック・トゥ・ザ・ジャングル~』

大阪城ホール近くの劇場、クールジャパンパークにて上演の舞台。

詳しい感想は記事にしたのでリンクを貼っておきます。

pink8er-hana.hatenablog.com

 

7/13 新型コロナワクチン接種1回目

2分で完売した枠を獲得し、インテックス大阪の大規模接種へ。

Endless SHOCKの一般発売よりは繋がりやすく、取りやすかったです。

販売開始前のかなり前からログイン画面で待機していたのが功を奏した。

大阪駅前の長距離バス乗り場からインテックスへの直通バスが出ていました。

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一回目の接種後は、左手が上がらないぐらい痛くなったのと、微熱が37.3度くらい出た。

 

7/14 映画『THE HUSTLE』

副反応でぼーっとしている中、『THE HUSTLE』という映画を見た。南フランスを舞台にした女詐欺師二人の話。派手で美しくて楽しかった!

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7/15 映画『EIGHTH GRADE』

リア充を馬鹿にしつつも憧れていて、自分も動画配信で人気者になろうともがくけどうまくいかない中学生の地味な女の子の話。

過去の自分の痛さを思い出してもだえた。

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7/15 映画『オンネリとアンネリのふゆ』

このシリーズ、かわいくてほんわかしていてお気に入り。

『ふゆ』はクリスマスと小人が題材で、クリスマスのキラキラした世界観とドールハウスで生活する小人たちの描写がたまらなく好きだった!

シリーズの中で一番好き。

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7/21 オンライン飲み

友人とオンライン飲み。初めてチャミスルを買ってみたのですが、飲みやすくておいしい!ほかの味も試してみたい。一本飲み切ってしまった。

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7/21 硬質ケースデコ

アイドルや若手俳優のファンが作っているデコった写真ケースの存在を知り、「こんなかわいい遊びが流行ってんの!?」と、勝手に若手俳優おたくの友人に作って送り付けた。(自分では使う機会がないので)

友人の推しさんの担当カラーやモチーフを考えるのが楽しかった。

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7/22 映画『もうひとつのことば』視聴&オンライン舞台挨拶

クラウドファンディングのリターンで、自主製作映画『もうひとつのことば』と、そのオンライン舞台挨拶を視聴。

コロナ禍で描かれる嘘と本当の応酬がおもしろかった!

Las Vegas Asian Film AwardsでBest Feature Filmを受賞したり、門真国際映画祭で入選したりしているそうで、すごい!!

youtu.be

 

7/24 クッキー缶とお茶

友人から届いたクッキー缶とお茶!

どの味もすごくおいしかった~!大きなクッキーがたまらん…♡

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7/31 キルフェボンのタルト

母がイチジクのタルトを食べたいというので、キルフェボンへ。

レモンの、ウィークエンドシトロンのほうもおいしかった!

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7/31 ソライモネ『僕らの地球の歩き方

世界一周旅行が終わったら結婚する、というBLカップルの話。

絵がどれも緻密で目が嬉しい…!旅行に行きたくなる。ジョージアに俄然興味がわく。

行ったことのある場所が綺麗な絵で表現されているのもまた嬉しい。

Pixivコミックで読んでいましたが、この絵をどうしても紙で手に入れたくて購入しました。

続きも絶対買う。

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1巻が品薄のようでネットで見つけられなかったので、紀伊国屋書店の在庫検索サービス(KINOナビ)で調べて取り置きしてもらいました。

 

 

Pixivコミックで少し読めるので貼っときます。

comic.pixiv.net

 

 

7月は以上です!

8月もまだまだ繁忙期が続きますが、頑張ります……

 

それはコメディの皮を被った、「不要不急」へのアンチテーゼ #天ステBTTJ

広瀬さんが出演する『天才てれびくん the STAGE ~バック・トゥ・ザ・ジャングル~』大阪公演を観劇してきました。

 

www.tvkun-stage.com

 

あらすじ(公式サイトより引用)

この世界から、てれび戦士が消えていく…。
残された矢部昌暉長江崚行伊倉愛美千葉一磨の4人は、謎の機械に閉じ込められた茶の間戦士トレーニングロボ・マーヴェラス西川(西川貴教)に、「世界から失われつつある"娯楽"を取り戻せば、仲間たちがもどってくる」と告げられる。
マーヴェラスの力で飛ばされた先は…マンモス出現!大昔のジャングルだった…。娯楽を禁止された村から逃げて来た少女ミーサ(乃木坂46・伊藤理々杏)と出会うてれび戦士たちだが、追いかけて来たモリノ(健人)、ウギラ(加藤 将)、ムラナガ(チャンカワイ)、そして村長のハムラ(伊藤裕一)に捕らえられ、大ピンチに!
ジャングルで繰り広げられる娯楽奪還大作戦!! ここに開幕!

 

天てれ生田斗真ウエンツ瑛士世代なのと、あらすじを読んで「子供向けなんかな…楽しめるかな…」と思って、ちょっと不安を覚えたのが正直なところですが、一方で、2019年に広瀬さんが出演していてめちゃくちゃおもしろかった『THE BANK ROBBERY!』の小林顕作が演出ということで、たぶん今回もちゃんとおもしろいはず、という安心感もあった。(広瀬さんもたびたび「小林顕作さんの作品だよ!」と推していたし)

 

結果ね~~~~

 

めっちゃくちゃおもしろかったです!!!!!

 

 

※ ネタバレばっかりします ※

 

 

 まず、いままでペンライト使用可の舞台に入ったことがなかったので、ペンライト使用可なところに驚いた。

広瀬さんの現場でペンライトを振ることなんてそうそうないので、喜び勇んで買いました。

推しにペンライト振るの楽しい~~~!!(当然の感想)

曲もダンスも、天てれがテーマということでポップな曲が多くて、アイドルのライブみたいで楽しかったな。ライブに行きたい欲が少し満たされた。

ハムラの「ERASE THE ENTERTAINMENT!」って歌ってるロックっぽい曲と、愛美の「お腹がピーヒャラピー」みたいなトンチキ曲が好きだった。回文の歌も振付がかわいかった。

 

ちなみに広瀬さんの推しポイントは、最初の戦闘シーンで焚火を持ち上げて移動させる→させたあと、ずっと熱そうにしているところが、相変わらず芸が細かいなと思った(笑)

 

ストーリーも楽しかった。ただ、コメディ強めで軽い感じの話かと思っていたら、その中にかなり強めのメッセージが込められていて、思わず涙してしまった。油断した。

 

現代から「テレビとてれび戦士が消える」とか、原始時代で「娯楽が禁じられている」理由は、「歌手になりたいという夢に破れて、てれゾンビに洗脳されたハムラが、娯楽の"元凶"となったミーサを消そうとしている」というのが原因だった。

 

その中で「娯楽など無駄だ」「食べ物でも薬でもない、着るものでも住むところでもない娯楽が一番に切られる」といった主旨のセリフがたびたび出てきて、表向きは「夢破れた」設定だけど、この1年以上、コロナ禍で何度も言われてきた「不要不急」へのアンチテーゼなのだろうと思った。

 

緊急事態宣言では真っ先に劇場やライブハウスがやり玉にあげられ、そのあともずっとエンタメは衣食住に比べて「不要不急」扱いを受けてきた。

何度も何度も繰り返される緊急事態宣言やら蔓延防止等重点措置に翻弄され、決まっていた公演が中止・延期になるのを何度も見てきた。自分が行く予定だった公演であってもそうでなくても、心を痛めてきた。

生業としている当事者の方々のしんどさは、その比ではなかっただろうと思う。

 

「娯楽に救われたことがあるでしょう」「娯楽は無駄じゃない」というてれび戦士たちセリフは、このコロナ禍におけるエンタメ業界の人々の叫びだった。

 

ほんとにね、娯楽は必要ですよ。

去年なんて、舞台もライブも行けないのに労働だけするのかなりつらかった。

今年は去年よりずっとマシ。

今回楽しい舞台を見られて、心が満たされたので。

帰ってきてからずっと「楽しかったな~」と反芻している。

 

早くコロナが収束して、なんの不安もなく娯楽を楽しめる日が来ることを願っています。

2021年2月まとめ

ため込んでた1か月のまとめ、毎日書いててえらい!

 

 

 

2/2 JWマリオット・ホテル奈良【デイユース~ご褒美ステイ~】お部屋で楽しむアフタヌーンティー付きプラン 

妹が産後外出できずにストレスが溜まっているということで、外出するけど中で楽しめることをしよう!と、ホテルのデイユースでアフターヌーンティーを楽しむことにしました。

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ベッドはキングサイズ。

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甥ぴは寝返りをし始めたくらいの頃だったので、枕で囲って寝かせました。

ちんまりかわいい。スタバでお昼ご飯を買ってきて食べて、寝転んでだらだらしたり、妹はゆっくりお風呂に入るなどした。

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アフターヌーンティーはこちら。LALIQUE(宝飾ブランド)とのコラボだそうです。

二人分で、32,032円のプランでした。

広い綺麗な部屋でダラダラして、いいおやつ食べられて、かなり気分転換になった。

旅行に行くことを思えば安い。

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2/8 母のクッキー…缶?

「クッキー缶を作ってみたいんよね~」とずっと言っていた母が、ついにやってくれました!

缶ではないけど、クッキーの詰め合わせ。

メレンゲ、いちご、ほうじ茶、チョコなどのクッキーが詰まっていて、おいしかったです。

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2/9 シャルボネル・エ・ウォーカーのトリュフ

イギリス王室御用達のトリュフ!

ピンクマールドシャンパーニュと、マールドシャンパーニュ

これは同僚の義理チョコに買ったんですが直前に大バトルを繰り広げたため、もうええわと思って、結局配りませんでした。妹と山分けしました。おいしかった~

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2/9 ROYCE' ポテトチップチョコレート

ずっと食べたいなと思ってて通販を見てたんですけど、送料が結構高くて諦めてたところ、たまたまバレンタインの催事で出店しているのを見つけて、購入しました。

甘いとしょっぱいの組み合わせが最高で、すぐ食べきってしまった。もっと買えばよかった。

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2/16 Rollbahn の手帳

最近ロルバーンのノートがお気に入りで、手帳もロルバーンにした。

今までは、薄いマンスリー手帳とノートを別々に持ち歩いていたけど、これならマンスリー+ノート部分がたっぷりあるのでちょうどいいわと思って購入。

がしがしメモを取れて、リングタイプだから間違ってもちぎりやすくて気に入っています。

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2/18 ECHIRĒのクッキー缶

妹のリクエストで、エシレのガレットを食べてみたいというので、買っていきました。

大きいまるいのがおいしかった!

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2/18 Throat Coat

成城石井で購入。推しがYoutube動画で喉のケアにいいとおすすめしていたので買ってみました。なんか喉の奥で変に甘く感じるのがちょっと苦手だけど、確かに喉が楽になるので、喉がイガイガしたときに飲むようにしている。

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2/23 舞台『モンティ・パイソンSPAMALOT

推しのタップダンスを初めて見られたのがよかった!

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2/23 本3冊購入

・『ヨーロッパの美しい路地裏』

・『世界の窓辺さんぽ』

・『これで暮らす』群ようこ

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左2冊の写真集は、旅行で街並みとか路地裏とか、観光名所とかでもなんでもないけどかわいい建物を見るのが好きで、ずっとほしかったけど「ほんまにいるかな」とかなり迷った結果、買っちゃった。

『これで暮らす』は暮らしのエッセイで、のんびり読むのにちょうどよくて、心地よい文章でした。

 

2/27 ビスキュイテリエ・ブルトンヌのオランジェット

ブルトンヌに行ったらめちゃくちゃかわいい箱のオランジェットを見つけたので買ってみた。酸味はあんまりなくて、甘くておいしかった。あと小さい箱なのにいっぱい入ってる!

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明日は3月まとめ書くぞ~!

2019年推し事出費まとめ&現場振り返り

お題「今年の推し事出費」

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「今年」は過ぎてしまいましたが、2019年版推し事出費まとめ&現場振り返りです。

今回から食費は入っていません。

雑誌やグッズも店頭購入・現金購入のものは思い出せるものだけで、クレジットカードで履歴を確認できるものメインに入れました。近場の交通費も省いた。

チケット手数料もわかるものだけにしています。

 

 

1月:35,696円

2019/01/07 crystal (期間限定ー多謝台湾ー盤 CD+DVD) [ 関ジャニ∞ ] ¥1,486

思い出の台湾公演が映像化されたので購入。

01/26 交通費 ¥26,910
01/26 映画『パラレルワールド・シアター』(リターン) ¥0
01/26 宿泊費 ¥5,800
01/27 映画『パラレルワールド・シアター』 ¥1,500

クラウドファンディングに参加した自主製作映画が完成&東京で公開!何度か観に行きました!

pink8er-hana.hatenablog.com

 

 

2月:51,062円

02/02 交通費 ¥20,920
02/02 映画『パラレルワールド・シアター』 ¥1,500

02/09 交通費 ¥22,620
02/09 映画『パラレルワールド・シアター』2回 ¥3,600

02/12 Black Sugar (通常盤)  ¥1,188

02/25 crystal (通常盤) [ 関ジャニ∞ ] ¥1,234

『月曜から御めかし』がほしくて購入。

 

 

3月:53,570円

03/18 交通費 ¥14,180
03/18 舞台『Endless SHOCK』チケット ¥13,890

03/18 宿泊費 ¥12,500
03/19 舞台『プリシラ』チケット ¥13,000

友人から「躁鬱」と言われたスケジュール。『プリシラ』は広瀬さんのファンになる前に上演されていたのを知って、観たかった~!!と本気で思っていたので再演が本当にうれしかった!!

 

 

6月:48,870円

06/29 舞台『イン・ザ・プール』(新潟)チケット ¥5,500
06/29 宿泊費 ¥7,300
06/29 交通費 ¥30,130

公演の感想はこちら。

pink8er-hana.hatenablog.com

 

旅行ブログのほうに観光メインの話も書きました。

hana-trip.hatenablog.com


06/30 セーラームーンFC ¥5,940

 

 

7月:106,830円

07/07 交通費 ¥2,620
07/07 舞台『イン・ザ・プール』(姫路)チケット ¥4,500

07/13 交通費 ¥27,240
07/13 舞台『イン・ザ・プール』(池袋)チケット ¥6,000
07/13 宿泊費 ¥5,800
07/14 舞台『イン・ザ・プール』(池袋)チケット ¥6,000

07/19 交通費 ¥12,120
07/20 関ジャニ∞『十五祭』(名古屋)チケット ¥8,500
07/20 関ジャニ∞『十五祭』グッズ代 ¥15,800

一言では書けない。こちらにみっちり書きました。

pink8er-hana.hatenablog.com


07/25 舞台『イン・ザ・プール』(西宮)チケット ¥4,500
07/26 舞台『イン・ザ・プール』(西宮)チケット ¥4,500

07/27 交通費 ¥4,750
07/27 舞台『イン・ザ・プール』(滝野)チケット ¥4,500

 

 

8月:13,240円

08/08 モーションギャラリー ¥10,000

映画『パラレルワールド・シアター』の池袋上映クラウドファンディング

08/08 A.B.C−Z/Going with Zephyr(通常盤) ¥3,240

 

 

9月:104,909円

09/06 舞台『ブラックorホワイト?』(札幌)チケット ¥9,000
09/06 交通費 ¥20,860

札幌遠征の様子は旅行ブログに書きました。

hana-trip.hatenablog.com


09/14 宿泊費 ¥13,000
09/14 舞台『ブラックorホワイト?』(富山)チケット ¥4,500
09/14 交通費 ¥14,670
富山遠征の様子は旅行ブログに書きました。

hana-trip.hatenablog.com


09/17 十五祭(DVD初回限定盤)& (Blu-ray盤) ¥14,960

09/17 劇場版 名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) 豪華盤 ¥5,589

普段はDVDは買わないのですが、実際に旅行したシンガポールが舞台なので思い出に購入。

pink8er-hana.hatenablog.com


09/29 交通費 ¥17,880
09/29 映画『パラレルワールド・シアター』(リターン) ¥0
09/29 宿泊費 ¥4,450

池袋の上映を観に行きました。

 

 

10月:15,980円

10/19 映画『パラレルワールド・シアター』(チケット) ¥14,000

細かい金額は忘れたけど多分これくらい?前売りを購入して布教。

10/28 名探偵コナン 怪盗キッド シークレットアーカイブス 少年サンデーグラフィック  ¥1,980

 

 

11月:113,997円

11/05 関ジャニ∞『友よ』CD+送料 ¥2,110

11/05 舞台『忘れてもらえないの歌』チケット ¥9,908

友人に誘ってもらって安田くんの舞台へ。

pink8er-hana.hatenablog.com


11/20 anan (アンアン) 2019年 12/4号  ¥599

11/23 交通費 ¥27,740
11/23 宿泊費 ¥6,400
11/23 内博貴『ふゆぱら』チケット ¥7,200
11/23 内博貴『ふゆぱら』グッズ ¥5,400
11/24 内博貴『ふゆぱら』チケット ¥7,200

これも一言では語り切れないのでこちらで。

pink8er-hana.hatenablog.com

 

『音楽文』のサイトに投稿した文章を掲載していただけました。

ongakubun.com


11/29 宿泊費 ¥7,050
11/29 関ジャニ∞『UPDATE』(大分)チケット ¥8,700
11/29 交通費 ¥31,690

2019年ラスト現場は関ジャニ∞『UPDATE』の大分公演。ライブの感想はほぼないですが、旅行ブログに書きました。

hana-trip.hatenablog.com

 

 

合計:544,154円(総括)

さすがに海外公演のあった2018年よりは減っていました。

2019年の方針は「なるべく行ったことのない地域への遠征を楽しむ年」にしました。

新潟、姫路、滝野、富山、大分は初めて行けて楽しかった!

金沢と札幌も久しぶりに行けてよかったです。

あとは推し事ではないけど、旅行で内担友達と台湾へ、一人旅でスウェーデンエストニアに行きました。

あっというまの一年だった。

 

今年の抱負

ガッツというほどではないものの、2019年は欲望のまま軽率に行きたい場所へ行く生活をしていました。

そのため、お家大好きインドア派にはちょっとハードで疲弊してしまったり、2020年は心配ごともあったりして、今年は出費を抑えてゆるく楽しむ生活にするつもりです。「担降り」とまではいかないけれど、活動休止というか活動縮小というか、そんな感じで過ごす。

あとは振り返りが楽になるように(そしてお金の管理をきちんとできるように)、こまめに家計簿をつけることを、今年の抱負とします。

 

今週のお題「2020年の抱負」

 

2018年 推し事出費

pink8er-hana.hatenablog.com

 

2017年 推し事出費

pink8er-hana.hatenablog.com

 

2016年 推し事出費

pink8er-hana.hatenablog.com