大阪での5月公開を待てず、4月から公開している名古屋に行ってきました。
はらはらなのか。公式サイト
ドルヲタ・ジャニヲタ、そのほか誰かのファンをしている人なら、きっと推しや担当の姿を重ねてしまうはず……
ネタバレを含みます。
冒頭のシーン、夢の中で歌うナノカちゃん。
「子役から頑張っているのに 主役はいつでも違う子 私のことを見てよ」
こんなこと、自分の推しや担当が思っていたらどうする……?
グサリときた。
初っ端から泣きそう。
「お前のファンからしたらお前がセンターや!(by村上信五)」って伝えたい。
応援上映してくれませんか?
ファンにとっては当たり前だと思うけど、ファンはすごく推しのことを見ているんですよ。
(松井玲奈ちゃんが出ているので、その文化に合わせて推しと呼びますね)
たとえライブの立ち位置が後列だろうが隙間から見ているし、たとえ舞台で出番が少なかろうが一挙手一投足が見たいの!
主役が目の前で喋っていてもお構い無しで推しを見ているものなんです。
(失礼なのは承知だし、見られる方は怖いかもしれないけど)
でも、やっぱり本人はもっといろんな人に見てほしいとか、もっとセリフがほしいとか、もっとアレしたいコレしたい、って思っているのかもと思うと、ファンとしては切なかったり、もっと応援したくなったり。
ジャニヲタしていると、急にお気に入りの子が辞めちゃったり、センター張ってた子が後列に回されちゃったりして、その子たちもこんな気持ちだったのかなって思う。
ファンがどんなに好きでも、辞めていった子が何人もいた。
「売れてる子は売れてる」
「天才じゃないと夢みちゃいけない」
小さな女の子がそんな重圧を抱えながらも夢を追いかける姿を、がんばれ、がんばれ、って見守った100分だった。
Jr.のファンが数年にわたって経験する感情が100分で駆け抜ける。
人気者の生徒会長に会ったあと、もう1人のナノカが「同い年じゃなくてよかったね」ってナノカに語りかける。
もう1人のナノカは、ナノカの空想上の存在なので、潜在的な本心。
同い年にスターがいると、やっぱり嫉妬とか焦りがあるんだね……
ナノカちゃんが悩むシーンでは、「芝居なんて嘘。お金を払ってもらって嘘を見せるの?」ってセリフが出てくるんだけど……
その嘘が観たいの!!楽しいの!!
ほんと応援上映させて!!
「観たいよ!」って言わせて!!
ちなみに私、いま『コメディ・トゥナイト!』って舞台にハマってるんですけど、
それで広瀬斗史輝さん目当てでこの映画を観たんですけど、
も〜〜〜〜虚構も虚構なんだけど、めっちゃ楽しいから!!!
(はらはらなのか関連で飛んできた人、松竹座で4/25までやってるのでぜひ!)
毎日毎日家と職場の往復で、売上がどうとか、残業とか、休日出勤とか、「自分の現実」の主人公をやってて、それは一生終わらないわけで、だけど「もしこんなことができたら」「こんな時代に行けたら」にも憧れて、それを見せてくれるのが舞台や映画なんです。
エンタメを作る側の方々が「楽しんで!」っていろんな世界を見せてくれるのがすごく嬉しい。
だって、自分だけじゃ体験できないでしょう。
ずっとポニーテールだったナノカちゃんが、悩んでいるときには髪を下ろしていて、それが吹っ切れたときに赤いリボンをキュッて結んで、またポニーテールにするのがとても素敵だった。
赤がナノカちゃんのメンバーカラー(しか言葉知らないけどなんて言えばいいの)のようで、赤いリボンや生地のワンピースがとてもかわいかった。オーガンジーリボンも。
楽屋にお父さんが持ってきた花束も、赤いラッピングに赤いリボン。
メンバーカラーに愛を込めて、参戦のときにはその色を着用していくファンとして、とても愛情を感じる演出。
緊張と重圧で追い詰められて過呼吸になってしまったときにはどうなるかとドキドキしたけど、覚悟を決めて舞台に出ていくナノカちゃん、本当にかっこよかった。
初舞台のナノカちゃんにとってはお父さんが味方である唯一の観客だった。
それがナノカちゃんの支えになったんだと思うと、私たちファン側が推しにとってそんな存在であれば嬉しいなと願うばかり。
なんか、本編のことより自分の気持ちばかりになってしまったけど……
とにかくビジュアル全部が可愛くって、ミュージカルみたいな場面もあって、ファンタジーとリアルが混ざりあってて、素敵だった。
お気に入り「かわいいポイント」は、オーディション合格祝いのソーダ。
カラフルなゼリーが入っている水色のソーダにレモンの輪切りが浮かんで、ピンクのフラッグがついてて、可愛いの!!
食品サンプルにして売ってほしい。
ストラップとか可愛いと思うの。
お目当ての広瀬さんは、コメディトゥナイトでは江戸時代の設定でチョンマゲ姿を見慣れているので、とても不思議な感じでした。
現代人の姿だ!って。笑
舞台と同じくらいニコニコしてて歌って踊ってて、とても素敵でした!
動きも表情もコミカルで、出てくるだけで楽しい!
最後の舞台の直前のシーンで、粟島さんを見ながらニヤッとハートを作るところがお気に入り。
大阪でも公開されたらまた観に行こうと思います。
楽しいステージが好きで、可愛いものが好きで、誰かを応援しているファンにとっては、たまらない映画なはず。
応援上映、切実に待ってます!!