これは厄介だっていう説もあるけど

すきなものについて雑多に語るブログです

鬼どこ?と桃太郎のラストについて


ゆっくり考えようと思っていたら、随分時間が経ってしまった。

あえて避けていたような気もする。

 

8/23・24の2回、『ミレニアム桃太郎』を観劇しました。

http://o-getsu.jp/arts/mm/

 

大筋は桃太郎のお話で、桃太郎が三匹の家来と鬼退治に行くっていう内容なのだけど、実は鬼ってわかりやすく鬼の格好をしてるんじゃなくて、もっと身近で心の中にいるよね、っていうお話でした。

ストーリーの終盤では、家来の三匹も欲につけこまれて鬼にされてしまう。

主人である桃太郎のことが大好きで、もっと可愛がられたいとか、認められたいとか、役に立ちたいとか、そういう欲。

  

空蝉がイヌに薬を飲ませるシーンではそういう明確な台詞があって、サルとキジの時はなかったんだけど、たぶんそれぞれ微妙に違う欲があったんじゃないかな。

  

私はサルばかり見てたので感想が偏ってしまうけど、サルは元気いっぱいなんだけど知恵タイプの家来だからか、知能が高いって自負がたぶんあるの。

動物愛護活動とかちょこちょこ難しいことを言うし、きびだんごをもらう場面ではキジのことをちょっとバカにする発言もする。

そして自分がバカにされるとすごく怒る。

鬼退治の殺陣ではウキキ!ってかわいく笑うけど、敵と対峙しているときはちょっと小馬鹿にしたような、見下したような視線を向けていた。と思う。(ここ、一瞬で表情が変わってギャップがとてもかっこよかった)

桃太郎に提案したことを断られたときはすごく不服そうだった。

だから、きっと他の動物よりも自分は賢いっていう自信を持っていて、それを桃太郎に認められたいという欲につけこまれて鬼にされてしまったのかなと思ったのでした。

 

鬼どこ?の話、今度こそ書こう。

 

闇鬼の台詞で「甚だ過ぎたることを鬼と呼んでは如何が」とあったけど、あれでギクリとしたファンは多かったのではないかと思う。

私は即座に、少し前に話題になった舞台『りさ子のガチ恋♡俳優沼』が頭をよぎったのでした。

http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

(公式のハッシュタグをつけて感想ツイートしているので、きっとミレ桃関係者の皆さんも感想を見て回っていらっしゃるだろうし、そこでりさ子の話を出すのはすごく気まずいのだけど、やはりこれなしで感想は書けなかった)

 

実際に観てはいないけど、ジャニオタ界隈にも何度もレポブログが拡散されてきて、ジャンルは違えど「やばい」「私たちも気をつけよう」と話題になるほどだった。

私も前日、友人と話していて「りさ子にならんよう気をつけるわ!」と言ってたくらい。笑

(友人は、華さんは感想書いてたら満足だから大丈夫だ、と言ってくれたから信じたい)

 

でも、その種はみんなが持っていると思うし、どこに潜んでいるか、いつ育つかもわからない。

めっちゃ怖い!

しかも私はジャニオタ出身なので、役者さんご本人にSNSで感想を伝えられるなんて未知の距離感すぎて、そのうち友達感覚になっちゃったり馴れ馴れしくなりすぎたりしないように本当に気をつけよう…って常々思います。

今は「わーい!感想伝わった!うれしい!」って感じなので、たぶんよほどやばいことにはならないはず。

(ジャニーズだと感想が伝わったのか伝わってないのかも知る由がないので、それだけでとても楽しい)

 

そういうのもあって、「鬼どこ?」について考えるのを避けていたというか、「鬼はいない!鬼はいない!」と自己暗示していたというか、まともに考えるのに時間がかかったわけです。

でもね、たぶんいる。

 

その証拠に、先日行われたアイドルのライブのDVD化をなんとか実現させたくて、要望ハガキを毎日ちまちまちまちま書いています。

だって四年ぶりのライブやってんもん…

どうにか形に残してほしいねんもん…

これ、気持ちの矛先が要望ハガキだから普通に受け付けてもらえるけど、場合によってはこの熱量はアウトだ。

 

最後に桃太郎が自分で命を絶ったのは、「鬼を倒せば母も斬ってしまうことになる」という状況の中で「鬼を倒したい」という気持ちが勝ってしまったんじゃないかなと思っている。

そこで、自分の中に生まれた「母を斬ってでも鬼を倒したい」という欲(鬼)を押し殺すために、自ら命を絶ったのではないかと。

 

きっとそうやって、自分の欲を通したくてもこらえて、しっかりコントロールしないといけないっていう教訓なのかなと思った。

私の思う「鬼どこ?」は、「コントロールの効かない気持ち」。

実際には自分の胸に剣を突き立てて終わりにできるわけでもないから、気をつけないといけないなと思ったのでした。