『推しが武道館にいってくれたら死ぬ』を読みました。
1巻だけのつもりが、結局3巻まで買って一気に読んだ。
ネタバレ全開ですのでよろしく!
でも、「気になってるけどまだ読んだことない」って人は、ネタバレ読んだほうが読みたくなると思う!
おたくあるあると、推しに思っててほしいことが詰まりすぎてる!
「わかる~!」「憧れる~!」みたいなとこばかりピックアップしているので、ちゃんとしたストーリーはご自分の目でお確かめください。
推しが武道館いってくれたら死ぬ(1)【電子書籍】[ 平尾アウリ ] |
あらすじ
岡山県で活動するマイナー地下アイドル【ChamJam】の、内気で人見知りな人気最下位メンバー【舞菜(まいな)】に人生すべてを捧げて応援する熱狂的ファンがいる。収入は推しに貢ぐので、自分は高校時代の赤ジャージ。愛しすぎてライブ中に鼻血ブーする…伝説の女【えりぴよ】さん! 舞菜が武道館のステージに立つ日まで…えりぴよの全身全霊傾けたドルヲタ活動は続くっ!
1巻
えりぴよさんの推しである舞菜ちゃんは立ち位置後列でファンも少なくて、えりぴよさんがTO。
ただ、舞菜ちゃんはすごくシャイで、えりぴよさんにファンサできないのです。かわいい!
でも、それを塩対応だと思って気にしているえりぴよさんは、ある時スタッフに「舞菜ちゃん、喜んでくれてますか?好かれていなくても嫌われていなきゃいいと思ってるんですけど」と尋ねます。
初っ端からおたくあるあるだ。
そして続くセリフは「舞菜は私がいなくても何も思わないだろうけど、私の人生には舞菜の1分1秒が必要なんです!!」
もう!!このセリフに引用スターを連打したい!!!
あと、ちょいちょいはさまれるギャグがすごい好き。
絶妙な間合いとおたく特有の語彙センス。
ギャグは私の言葉で解説しては面白味が減ってしまうから、実物を見てほしい。
次に岡山ガールズフェスタでのワンシーン。
「出演者未定」でゲスト出演が決まり、一縷の望みをかけて参戦するえりぴよさん。
バックにつくことを想定して先輩の現場に入るJr.担みたいだ…
ステージに現れた舞菜はえりぴよさんを見つけて涙目に。(えりぴよさんは「そんなに嫌!?」と傷つくのですが)
そのあとの舞菜の「わたしのことなんて誰も待ってないと思ってた」ってセリフがとてもいじらしい…
これ、自担に思っていてほしくないことナンバーワンだな。
前に内くんがJr.メインの舞台に出たとき、「俺よりもJr.を見て!」みたいなことを言ってて、「はー!?こっちは出演時間合計30分もない自担を見るために8000円払うんですけどー!?!?」ってなった。
舞台が続いてて、自分のファンがどれくらいいるのかわからなくて自信をなくしてたのかなーと思う。
でも、あなたのファンはちゃんといるので私たちの存在を否定しないでほしい。いないことにしないでほしい。
存在アピールのためにちゃんとファンレター書こ…
そしてファンレターの回。
お友達のくまささんに推しのれおちゃんからファンレターの返信が来ます。
えりぴよさんは「どうせ返ってこないし」出したことないとのこと。
対する舞菜ちゃんは「もらったことないから、もらってみたいな」って気持ち。
う~~~!いじらしい!かわいい!
自担がこんなこと思ってくれてたらめっちゃ書くわ。
内くんは読んでるのかどうかわからないので、ちゃ~っと1、2枚ほど言いたいこと書いて出してます。
内くんがちゃんと読んでることがわかったら冊子か!ってくらい書くね!
広瀬さんはツイッターの写真にお手紙が写ってることがあって、ちゃんと届いてる!ってわかったので真面目に書いています。笑
登場人物の応援スタンスもおもしろい。
お友達のくまささんは「僕なんかのことを相手してくれるのは、れおがアイドルだから…」ってスタンスで、基さんはリア恋、えりぴよさんは「がんばってる舞菜が好きだからー!」ってスタンス。
私はえりぴよさんのスタンスだなあ。
2巻
総選挙や生誕祭ネタで、ちょっとどちらもジャニオタには共感しづらいけど、「こんな世界なんだなー」と思って読んだ。
そしてえりぴよさんの推し変疑惑に傷つく舞菜ちゃん。
ジャニオタは直接「担降りします!」みたいなこと言う機会ないけど、距離の近いアイドルはそんな一言に傷ついたりもするのだなぁ。
先日もそれについて言及しているアイドルがいましたね。
あと、デート目情とかでリア恋の基さんがへこむ回もあったのですが、リア恋ではないのであまり共感は生まれず…
2巻は自分とは遠い話が多かったなって印象です。
だから共感ポイントは少なかったけど、つまらないわけではない!好き!!
3巻
総選挙がおわり。
舞菜ちゃんの「えりぴよさんが会いに来てくれないと会えないのに」ってセリフでまた、「わーん!自担もこんなことを思ってくれたらどんなに幸せか!」って思うよね。思う。まー、普通にないな!
あと、えりぴよさんが大量のCDを積むのですが、それを抱えて帰っている後ろ姿を見つけた舞菜が、こっそりととても喜んでいるのがまた可愛い!
わーん!自担も(略)
結局1位にはなれなくて、舞菜は「喜んでもらえることができなくてごめんなさい」とえりぴよさんに謝るのですが、「わたしの中では最初からずっと1位だよ」と伝えるのもめっちゃわかる。それ伝えたい。
総選挙なんてしなくたって、それぞれのファンの中で自担が1位なんだから、わざわざ勝ち負け決めなくたっていいじゃないって思うんだけど、あれはあれで立ち位置の下剋上大チャンスなのは利点ですよね。
まとめ
私はリア恋でもないし、割と現実を見ながらファンをやっていると思っているタイプだったのですが、このマンガを読んで「わあ~自担がこんなふうに思ってくれていたら・喜んでくれたら嬉しいなあ」って幻想を抱かせてくれるマンガだなって思った。
おたくの考え方としては、重なるところがすごくたくさんあって「わかるわかる」って思えるし、アイドルにはもっと幻想を抱いちゃうし、おもしろいマンガでした。
私は、推しが京セラドーム行ってくれたら100年先まで生きる。
内くんは『大阪ドーム』には野球大会で立ったことはあるけど、『京セラドーム』になってからは経験がないような気がする。
武道館はもう行ったし、東京ドームはカウントダウンコンサートで出ているから、京セラドームのステージに立ってもらうのが夢です。
俳優ファン的には帝国劇場が憧れなのかな…?
私の場合は一番好きな劇場が松竹座なので、松竹座公演が一番嬉しいなあ。
京セラドーム公演が叶ったら嬉しすぎて元気になって、最長寿目指すわ。
全然死なない!