これは厄介だっていう説もあるけど

すきなものについて雑多に語るブログです

「行けないけど応援してます」と言われる立場になってみて


よく考えたら、別に私が応援される人間でもないのにおかしなタイトルですが。

 

おたくの中でも幾度となく「学級会」とされるテーマ「行けないけど応援してます」。

この一言を実際に自分が受け取って、感じたことを書こうと思う。

議論をしたいのではなくて「私はこう思った」ってことを書きたいだけなので、どうか議論はふっかけないでほしい。

読んでいる人が感じたことはその人の感じたこととして正しいと思うので、私の考えを「正そう」とか、「わかってもらおう」としてぶつけないでほしい。

 

発端は先日バズったこの記事。

pink8er-hana.hatenablog.com

 

様々な人からリプライやマシュマロをいただきとても嬉しかったのだけど、その人にとっては優しさであろう「行けないけど応援してます」が私の心に突き刺さった。

 

私はどうにか自担のライブが最後にならないでほしい、昔のイメージのまま止まっている人に知ってほしい、好きだったことを忘れてしまった人に思い出してほしい、切実な思いでこの記事をインターネットの海に放り投げた。

 

カレンダーでライブまでの日数を数えてはライブを楽しみに思う反面、「あと〇日で最後かもしれないのか」とため息をつき、夜は眠りに落ちる瞬間まで、どうか最後にならないでくれと祈っている。

「チケット買ったよ!」というご報告をいただいては飛び上がるほど嬉しくて、もしかして完売したんじゃないかと期待してチケットぴあに電話をかけると、まだ座席枚数を選択できる(=完売していない)アナウンスが流れてくる。

 

そんなふうに過ごす中で「行けないけど応援してます」と言われるのは、これは善意なのだ、人には人の事情があるのだとわかっていても、つらいものがあった。

私自身、関西に住み仕事をフルタイムでしているため東京しかない公演に通うのは難しいことは身に染みてわかっている。

チケット代、交通費、宿泊費、移動時間、仕事の調整…

それらのハードルを全てクリアすることは、該当担であっても難しいことはよくわかっている。

ましてや「ちょっと気になる」程度だったり、他担であったりするなら、なおさらだ。

 

私だって、「他Gの〇〇くんの舞台観たいけど東京かー…やめとこ」「近いけど自担以外に1万は厳しいな」と思うことはよくあります。わかります。そんなことだらけです。

そして、「どうしても行きたい」という気持ちと、その時のお金の都合と、仕事が休めるタイミング、全てがバッチリ重なって、現場に行くんです。

 

だからこそ、「行きたいけど行けない」「行けないけど応援してます」という言葉には、自担の公演にそれだけの引力がないということなのかなと思い知らされて、悲しくなったのでした。

もちろん、どうしても外せない仕事や試験などで歯ぎしりする想いで断念する人だっていると思うし、言ってくれた方はそんなつもりはなく本当に善意だと思っていますが、自分にあまりにも悲壮感が漂いすぎていてこう感じるのです。すみません。

 

エイトの大阪公演と時期が被っていなければ…という理由もあるとは思いますが、もう離れて13年も経つし、わざわざそこまで客層を意識して日程を組まないのも当然のことだと思う。たまたま、タイミングが悪かった。

(盆休み明けの平日昼公演&17時公演はさすがに客層考えてーや!社会人多いぞ!とは思う。せめて17時や18時の定時上がりで間に合う時間ならもうちょっと来れる人が多いかもしれない…)

 

この「行けないけど応援してます」については、過去に興味深くいろんなファンの方のブログ、俳優さんやアイドルの意見などをたくさん読んできました。

人によってさまざまで、「来られなくても応援してくれるのが嬉しい」という人もいれば、「来れないと言われると悲しい」という人もいて、本当に人による。

私はたまたま「悲しい」側の人間だっただけです。

今までは当事者の方々の気持ちを読んで「そりゃあんまり言われて嬉しいことはないだろなぁ…」とは思っていたのですが、ああ、こういう気持ちになるのか、と垣間見えた気がします。

きっと公演をやる側の人たちで「悲しい」と感じる人たちは、もちろん私以上にチケットの売り上げや動員数を気にしているから余計にだと思う。

 

物凄く悔しい想いで断念した人も、行けないことを許されたい人も、行けないけど応援している人がいることを知ってくれたらパワーになるはずだと信じている人も、いろんな想いがあるのだと思う。

 

だけど、このチケットが完売しなければ、今後の自担のライブはどうなるんだろう。

いままでだって、「いつか行きたいと思っていた」人たちが本当に来ていてくれれば、「大阪なら行ける」人たちが大阪でやっていたライブ(もう7年ほど前の話だ)に申し込んでいてくれれば、いまの状況は変わっていたのかな…とさえ思ってしまう。

だけど、「ちょっと気になる」という動機がチケットを取るには弱いということもよくわかっている。

 

そんな不安の中で「行けないけど応援してます」という宣言に「お気持ち嬉しいです」と返事を送るのは(私が嬉しがるのもおかしな話だけど)、寂しさや悔しさが心に重く沈み込むような行為なのだなと感じたのでした。