これは厄介だっていう説もあるけど

すきなものについて雑多に語るブログです

(私が)怒涛の『イン・ザ・プール』新潟公演


前半はネタバレなし、後半はネタバレあり。

ネタバレになる部分からは、「ここからネタバレ」と記載します。

 

 

ただの私の怒涛の話

2日前、台風が来ていたからpeachが飛ばなかったり遅れたりしたら困るな…と思い、peachの7,000円の予約を捨ててまで別の航空券(30,000円)を取り直したのが全ての始まりでした。

 

フライトは9時20分。

前日の夜、6時に起きれば間に合うな~と目覚ましをセットして、帰宅してすぐ風呂入って寝たわけです。

 

「めっちゃ寝たな~!」って目が覚めてスマホを見たら、9時21分。

 

やらかした。

航空券のキャンセルは出発時刻までなら手数料ありで対応してもらえるけど、過ぎると全額返金不可。

peachなら間に合う時間だけどキャンセルしたのでもう無い。

今日は自担の舞台初日、しかもずっと行ってみたかった新潟、そしてかなりの神席。

つまり、「出費を重ねてでも航空券をもう一枚予約する」以外に手がないのである。

諦めるという選択肢はない。

震える手で電話をかけ、「いま起きたんです……」と寝ぼけた頭で状況を説明すると、「すぐ電話いただいたので手数料はかかるけどキャンセルにして残りは払い戻ししますね」と優しい対応をしていただき、そのまま次の時間の航空券(12:30)を予約してもらいました。

 

動揺した心のまま準備を整えて、いざ空港へ!

空港に向かう途中、「華さんが乗る予定だった9:20の飛行機、遅れててまだ飛んでないよ」とフォロワーさんからコメントをいただいて出発予定が12:30に変更となっていたことがわかり、「じゃあそのまま来ても乗れたやん!」とダメージを受ける。

到着したら、大阪の空港はG20の影響で入り口が絞られており警察官から航空券のチェックを受けないと中に入れず、行列。タイムロス。

混みあった空港に入ると、案内板もよく確認できないまま人の波に流され、手荷物預け入れのカウンターに並んでしまっていた。預けません。タイムロス。(途中で係の人に聞いて出してもらえた)

ようやく締め切り10分前に搭乗手続きのカウンターに着くと「キャンセルした9:20の飛行機が遅れていて今からでも乗れるので、キャンセル料がもったいないしキャンセルを取り消しますか?そうしたら12:30の新しいチケット買わなくても済むので…」と提案をいただき、これは非常にありがたかったのですが、その確認でコールセンターに連絡したり折り返しを待ったり、時間がかかって搭乗手続きの締め切り時間を超えてしまう。

私「間に合わなそうなら手数料かかってもいいから新しいチケット買います」

係の方「あと5分なら待てます!」

という時間との闘いの中、そろそろやばいから新しいチケットにしましょうか…とクレジットカードを渡して購入手続き進め始めたころ、コールセンターから「キャンセルの取り消しできました!」と連絡が入り、ようやく搭乗手続きが完了。

コナンが爆発2秒前に爆弾を解除するときくらいのスリルがあった……

なんとか係の方が連携を取って走って案内してくださって、ギリギリで離陸前の飛行機に乗り込むことができました。

 

しかしまだ安心できない。

空港に着陸するのは13時35分。

開演は15時。

新潟空港から新潟駅までのリムジンバスは14時発に乗って約25分、新潟駅からはタクシーで10~15分ほど。

私は駅に着いた瞬間キャリーをひきずってタクシー乗り場へ走り、劇場に着いた瞬間トイレへ直行!キャパが少ないうえに行列!

そうこうして、無事に席につけたのは開演3分前でした。

 

朝起きた瞬間から開演まで、焦りがノンストップですごく疲れましたが、無事

に『イン・ザ・プール』の初日を迎えることができました。めでたしめでたし。

(今度から目覚まし10個かける)

 

ネタバレなし感想

ストーリーやオチ、演出に関する具体的なことには触れませんが、何も事前情報を入れたくない嫌な人は見ないでください。

 

ひとまず、内くんがかわいい!顔がいい!シュッとしてる!手足が5メートルある!顔がいい!

この辺は周知の事実なのでよいでしょう。

 

髪色は銀髪で前髪は長い。

SHOCKでやつれていたところから健康的になって、ちょうどいい加減でシュっとしてる!!ベストオブ顔がいい!!!(まぁいつもベストやけどな)

衣装はスーツでスリーピース。

ジャケットを脱いでベストを着ているのがなんかめっちゃ好き!

ただ、スーツで銀髪の社会人はおらんのちゃうかな!

でもカッコよければなんでもいいやんな!

 

謎の腹痛に悩まされて困っている表情や、渡辺徹さん演じる伊良部先生に対するおどおどした視線、妻との微笑ましいやり取り、プールに入って喜んでいる様子など、喜怒哀楽が激しくてとても楽しい!

『コメディ・トゥナイト!』の可愛さを大人仕様にした感じと、『A.B.ChanZoo』でのするどいツッコミが混ざっている感じです。

客席もクスクスケラケラ笑って、愉快な舞台でした。

 

渡辺徹さんの子供みたいな明るいお医者さん・伊良部先生も楽しかった!

プールで泳ぐ(泳ぐぞ)ところや、和雄くんと友達みたいなやり取りをしているところ、楽しかったです。

 

難しいことを考察することもなく(それはそれで楽しいけど)、演出に想像力を働かせてただただ「楽しい」を受け止める舞台で、感想が「楽しかった」「おもしろかった」「笑った」ばかりになってしまうけど、本当に楽しかったです!

また内くんの新しいキャラを拝めてよかった~!!

 

 

 

ネタバレあり感想

ここからはネタバレありで、これも具体的な解説はせずに自分の好きなところだけ書きますが、セリフや演出に関わる話など出てきます。

まだこれから観劇する方はぜひ避けてください…

順不同、思いつくままに書きます。

何回か観て流れを覚えてきたら整えようかな…

 

 

 

・まず最初の登場が『まさに世界の終わり』みたいで、「僕は死ぬ」って言いだすんちゃうかと思った。

 

・「絞め殺してやろうかと思った」「声出すんじゃねえ~!!」など、コミカルで柄の悪い内博貴はあまりお芝居で見たことないので、「こういうの見たかったー!」と思った。最後の脚立の場面ではそれが存分に発揮されていて供給過多!!!(最高)

 

・妻(渡辺さん)とのやりとりがほほえましくて、内くんが結婚したらこんな家庭なのかな~??!と覗き見している気分で楽しかった。(私は壁)

 

・はちゃめちゃに綺麗な顔が大きい枕で思いっきりブン殴られるの一番笑った。

 

・プールの場面が、水泳の動きと舞台に投影される水面の模様、水の音と相まって、本当に水の中にいるみたいで不思議な気分になった。演出ってすごいなぁと思った。

 

・ランドルト環がプールの券売機として使われるのも、音と仕草だけでその様子が想像できておもしろかった。

 伊良部先生の車の写真が出てきて、そこに伊良部先生がもたれかかる仕草をするだけで、そこに車が本当に現れたみたいになるのも面白かった。

 

・セットで全て出さなくても、仕草・音・映像などで想像力を掻き立てられるのってすごいなあと思った。

 

・プールバッグがジャニ持ちでさすがジャニーズ。

 

・水着どうすんのかなと思ったらまさかの着方で、めちゃくちゃヘンテコな恰好しているのにめちゃくちゃイイ顔で芝居しているのおもしろかった。

 

・和雄君が、最初は怯えていた伊良部先生に、友達みたいに心を開いていく様子も微笑ましい。

 

・ストレスが蓄積された和雄くんが、プールのおかげもあるけど何より伊良部先生と出会って楽しいとかムカつくとかいう感情を出せるようになったのが一番の治療だったんじゃないかなぁと思う。

この小説を読んだのは高校生のときだったけど、パンフレットにも書いてあったとおり、今の時代に合ってるなぁと思う。

働くようになって平静を装って苛立ちを隠したりすることが増えた今、観られてよかったなと思います。