5ヶ月、友人に会っていなかった。
仕事の愚痴は溜まり、疲弊し、楽しいこともなく、イライラは最高潮。
逃げ出したいのに逃げ出す先はない。海外には行けないし、国内での移動だって憚られる。
大阪に閉じこもって、もうすぐ半年が経つ。
だからこそ、この日は絶対文句なしの楽しい日にするのだと決めていた。
7月28日、関西のジャニーズが一堂に会する『Johnny's DREAM ISLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~』の配信日。
絶対に非日常を味わってやるぞという強い意志のもと、私はホテルニューオータニを予約した。
旅行はまだよう行かんけど、旅行気分はそろそろ味わいたい。
住んでいる大阪から出ずに、大阪に泊まるしかない。
大阪で行われるイベントを、大阪で最大限楽しんでやる。
ホテル予約サイトの一休を何度も何度も見て、お風呂から夜景が見えるホテルにしようか、映えまくりのホテルにしようか、ずっと迷っていたら、「ここしか勝たん」と思えるニューオータニを見つけた。
ほかのホテルが3万以上するのに比べて、ここは定価5万円の部屋が19,000円になっており、さらに会員登録や大阪いらっしゃいキャンペーンやらで3000円以上お得になっていた。
2万越えはかなり勇気がいるが、これならまだ手が出せる。
しかも手元には給付金の残金がある。
14時チェックイン・12時チェックアウトという利用時間の長さも魅力的で、ホテルニューオータニに決定!
高いし近くだしイヤかな、と思いつつ友達を誘ったら、即答で参加してくれることになった!
おたくたちはエンターテインメントに飢えている。
友人は仕事があるため、部屋は別々に。
配信時間だけ集合することになった。
私は一足先に大阪城公園駅に到着。
ホテルに泊まると言ったら、母もホテルランチがしたいと言ってついてきた。
2012年ぶりくらいに大阪城ホールを見た。
ホテルニューオータニの向かいは読売テレビ新社屋。
コナンおたくとしても嬉しいロケーションです。
ランチはホテル内の叙々苑。
焼肉なんて久しぶりに食べた。すごくおいしかった。
そもそも外食がかなり久しぶり。ほとんどしていなかった。
ランチセットに入っていない牛タンも食べたくて追加注文。
こちらも給付金で払った。
部屋に移動。
ダブルベッドが広くて嬉しくて、一度飛び込んだあとなのでシワッシワです。
ホテルニューオータニを選んだのには、料金以上のもう一つの理由があった。
それがこちら。
大阪城…というより、
大阪城ホールが見える部屋!
中継場所はどこなのかわからなかったけど、東京が横アリだったから大阪なら大阪城ホールなのでは?と予想し、それならせめて外から上から会場を眺めてやる!!と思ってこちらにしたのでした。
ライブ配信において、最大限近づける最前列である。
そう、
開催場所が実際に大阪城ホールだったらね。
正解は、万博記念公園でした。
めっちゃわろた。なんなら自宅の方が距離は近い。
会場が判明した瞬間「万博か~~~~!」となった。
確かに、よく考えたら2025の大阪万博に向けたアピール?も兼ねているんだものな…
まあいいや、気を取り直す必要もないくらい楽しくパーティ開幕です。
パーティのおともは、アトリエうかいのフールセック・サレ。(チーズやペッパーなどしょっぱい系クッキー缶。前から食べてみたかった!甘いのより好き)
お酒に合うクッキーとのことで、小さい白ワインも。
さらに砂糖でコーティングされたマスカットの和菓子。
各自スマホで見るしかないかと思っていたら、友人がリモートワーク用のパソコンを持参していたので、一緒に見ることができました。ありがたい!!(チケット代は各自払いました。)
ライブ自体は、関西グループ大集合のフェスのようで、ふざけるコーナーもあり、おたくの情緒を普段以上に刺激する選曲が素晴らしく、「ここでこれ~~~!!!」とのけぞること数回。
メンバーカラー別のメドレーが本当に素晴らしかったし、全員で歌う名曲も、ときどき起こるハプニングも、とても楽しかった。
ライブ会場で味わう、全てを忘れて「楽しい」に熱中できる感覚を久しぶりに味わえた。
”大阪城が見える部屋”も完全に無駄にはならず、関ジャニ∞が大阪城の前で新曲を披露するVTRもあり、その映像と同時に大阪城を眺めるという体験もできた。よかった。
終わったあとは急にお腹が空き、しかし周りの店は営業時間短縮で目当ての店には行けず、結局サイゼリヤでテイクアウト。
お酒を飲みつついろいろお喋りしました。楽しかった~!!
解散したあとは、限界まで本を読んで過ごした。
8時に起きて朝食へ。
ビュッフェは無しで定食として提供されていました。
部屋へ戻って、チェックアウトまでずっと読書。
窓辺で椅子をくっつけて、余ったクッキーをつまみ、すごく気持ちのいい時間だった。
眠くなって少し寝たりもした。
心いっぱいにしみわたるような贅沢だった…
久しぶりの遠征疑似体験、久しぶりの友人と過ごす時間、久しぶりの外食、久しぶりに自宅以外で眠った日。
鬱々とした気分がバッと晴れて、心がかなり快適になった。
毎日毎日ぼーっと座り込んでムカついたことばかり繰り返し考えて嫌気がさしていたのが嘘のように、「ちょーーーーー楽しかった!!!」と思えた。
毎年繰り返していた楽しい時間が、今は非現実的なほど尊く感じた。
外出も遠征も旅行も、さらにそれを勧めるのもまだまだ憚られる状況ですが、疑似遠征、相当満たされました。