『窮鼠はチーズの夢を見る』を観てきた。
水城せとなの『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』『世界で一番、俺が○○』が好きで、窮鼠も存在は知ってたけど、BLということで手を伸ばさなかったんですが(毛嫌いではなく好きのジャンルが違うという程度の理由です)、大倉くんが水城せとなの世界の住人になるなら見るしかない、と思って観に行った。
まさか関ジャニ∞が水城せとなと縁があるなんて思いもしなかったな〜!
水城せとなの描く片思い地獄が好きで、今回もそれは健在でした。
昨日は一日中、気分がどんよりしてた。
仕事前に朝イチで見たけど、テンション的にも描写的にも朝観るものではなかったと思う。
以下、容赦なくネタバレ。
・離婚が決まった恭一が電話しながら歩いてあるシーンで、恭一が結婚式直後のハイテンション集団の間を突っ切って行くのが、なかなか意地の悪い状況で好きだった。
・タイ料理だか中華料理のお店で4人が顔を合わせるシーンが、表面上は大人のにこやかな付き合いなんだけど、その笑顔の下では3人それぞれの片思いがバチバチにぶつかっていてこわい。お互いがお互いを見定める感じ。そのあとの今ヶ瀬となつきの場面よりこわかった。
・今ヶ瀬となつきのシーンは、あとからきた恭一が当たり前のように今ヶ瀬の隣に座って同じビールを頼むのが、無意識の勝利宣言ぽくてよかったな。だから今ヶ瀬は笑ったのかな。結局そのあと今ヶ瀬は悔しい思いをするわけだけど、それは「男か女か」の"一般的な"選択に恭一が流されただけで、無意識に気が合うのは今ヶ瀬ってことなんだろうなと思った。
・劇中ではタイトルの意味が全く触れられなかったけど、舞台挨拶レポで「グラタン食べたい」のところが窮鼠状態だと読んだ。
・自分を愛してくれる人の方にどんどん流されてしまう恭一が、その人に愛されなくなってしまう瞬間が窮鼠で、そのときに今ヶ瀬に行っちゃうのがチーズってことなのかなと思った。知らんけど。チーズはワインに合うね。恭一のパーカーは鼠色。
・探偵が尾行中にタバコ吸うのはどうかと思う(火でバレる)
・たまきちゃんが今ヶ瀬と同じように椅子に座ってるのを見て、そこ今ヶ瀬の場所なのにな〜ともやもやしてたら恭一が「おいで」って言ったので、恭一もそう感じたのかなと思った。
・私は「好きになってくれた人にどんどん流される」も「何年も好きで何番目でもいいから側に置いて」も、どっちの気持ちもわからないので、共感は特になかった。あと静かな綺麗な恋愛映画がそんなに好きじゃないので、好みではなかったな。映画が悪いわけじゃなくて、Not for meなだけです。大倉くん本人と今ヶ瀬というキャラは好き。
漫画読んでみようと思う。
久しぶりの、外出するエンタメだったなあ。
コロナは嫌だけど、1席あけて座るのはめちゃくちゃ快適だった。