これは厄介だっていう説もあるけど

すきなものについて雑多に語るブログです

親の葬儀前後にしたこと・しなければならないこと


先日、父が2年半におよぶ癌の闘病の末、亡くなりました。

ステージ4だと知らされたのは2019年6月ごろで、そこから入退院を繰り返していました。

 

「葬儀前後ってやることめちゃくちゃたくさんあるやん…」と思った出来事メインでまとめていきます。

喪主である母にほぼつきっきりだったので、初めて知ったことがたくさんあった。

全く同じではないにしても、少しでも参考になればよいかなと。

 

とりあえず先に言いたいことは、

ネット関係、まとめておいてもらわないと絶対に困る。

 

父は余命がわかってから、

・不要なアプリやネットの会員登録を消す

・サブスクは解約

・ログインに必要なID・パスワードをまとめる

ということをしてくれていたおかげで、かなり助かりました。

急死だったり無頓着だったりでこれが全部わからなかったらと思うとゾッとする…

 

私はただでさえ一人海外旅行など行くときでも「万が一死んだ時用に緊急連絡先メモはまとめて携帯しておこう」というタイプなのですが、コロナで「いつ死ぬかわからん度」が普段よりも高まっているこの頃なので、盗まれてもすぐわからないようには工夫しつつまとめておかないとな…と思った。

 

では、時系列でいきます。

ちなみに、父は少し前まで入院していましたが、コロナで面会ができないのが嫌だとゴネて自宅に戻ってきていました。父母の二人暮らし。私は近所で一人暮らし。

訪問看護サービスをお願いしていました。

 

 

 

亡くなった日

死亡診断

この日は私も実家におり、11:30ごろに甥っことのお散歩から戻ると、「お父さんが息をしなくなった」と母が教えてくれました。(妹もいたけど、いよいよやばいということで喪服を取りに帰っていた)

訪問看護の方やお医者さんが来てくださって、11:45ごろに死亡診断。

このとき私は甥っこと別室にいたのであまり詳しい話はわからないけど、お医者さんが帰られたあと、しばらくしてから「死亡診断書をもらってきて」と言われたので取りに行った。

 

葬儀屋さん打ち合わせ

夕方、葬儀屋さんが実家に来て打ち合わせ。

互助会に入っていたのと、事前に相談していたそうですぐに来てくれた。

お花、遺影のフレームデザイン、仕出し弁当、粗供養などを決めた。

粗供養は、西日本の言い方らしい。葬儀当日にお渡しする返礼品のこと。お茶やタオルなど。

お骨上げは家族のみで行うのと、コロナもあるので他人との飲食を絶対に避けたく、仕出し弁当は無しにしてもらった。

(葬儀→火葬場→葬儀場に帰ってくる→お骨上げ、の流れの中で、帰ってきたタイミングで食べるお弁当なので)

お弁当がないぶん、百貨店にちょっとしたお菓子を買いに行くことになった。

お通夜は二日後、お葬式は三日後となった。

 

翌日

この日は何もないので、必要な作業をする日となった。

 

知人・親戚に連絡

事前に暗証番号を教えてもらっていた父のスマホを解除し、父の知人に連絡。

連絡を入れてほしい人リストをまとめてくれていたので助かった。

ただ、「会社 総務」とだけ書かれた項目は、名前は!?となったので、事前にパスコードを教えてもらっていたスマホを解除し、メールアプリから普段連絡を取っていた総務の方を探し出して、その方に連絡をした。

母が泣いて話せなくなってしまったので、私が電話したり、お友達にはLINEで連絡したりした。

直後にひとりひとり電話するの、礼儀としては最適なのだろうけど負担がでかい。

会社の方が「お花を出させてほしい」と言ってくださり、「私こういうの初めて何もわからないのですがどうしたらいいですか?」とド直球に聞いたら、葬儀会場や日時など必要なことを質問してくださった。

父の意向で家族葬になり、お香典や弔問はお断りした。

 

参列する人数の確認

家族葬と言ったけど「どうしても」というお友達や親戚もいたので、人数を確認して葬儀屋さんに連絡。椅子の数など準備が必要だそうで。

 

返礼のお菓子買い出し

前もって百貨店のオンラインストアを参考に商品を決めて、お店に電話。(在庫確保と、いきなり何個ものし付けて包装して、は申し訳ないので)

パッケージが明るいお店だったので心配したけど、百貨店の弔事用の包装紙と紙袋があるということで安心した。

 

サイトの会員登録削除

やることがなくなったタイミングで、一部残っていた会員登録を、消しても問題なさそうなものだけ削除。

宝くじのサイトで当選金が数千円あったので振込申請をしたり、電子マネーの残高、ネットショップのポイント残高などを調べたりした。

 

葬儀屋さん来る

父の遺体を葬儀会場へ連れていくために葬儀屋さんが来られた。女性1人と男性2人。

女性が葬儀の流れなどを説明してくださっている間に、あっというまに運び出されていったので、情緒はなかった。お別れとかなんかあるのかと思った。(不満ではない。あっこんな感じなんやと思っただけ)

遺影をどの写真にするかは、前日にいくつか候補の話をして、ここで決定したはず。

 

写真印刷

遺影とは違って、会場に飾る家族写真を何枚か印刷したいと母が言うので、実家のプリンターで印刷した。

 

お通夜の日

母、私、妹、甥っ子で葬儀会場に宿泊することになった。

 

12:00~13:00 葬儀会社

葬儀会社に行って、打ち合わせ。父に持たせる数珠、祭壇の花や棺桶に最後に乗せるブーケ、遺影の加工(集合写真のネクタイを黒にするか、背景どうするかとか)を選んだりした。

そのあとは湯灌(ゆかん)。亡くなった人の体を洗って清める儀式。

これは「来たかったらどうぞ」って言われてた。

ながーーーい湯舟で泡ぶろの中に父がつかっていた。

寝たきりになっても風呂に入りたい、頭洗いたいと、無理にでも風呂に入ろうとしていたそうなので、やっと風呂入れてよかった。

BGMでGReeeeNのキセキ(オルゴール)が流れており、「お父さんがよくカラオケで歌ってたやつやな、こらご機嫌なお風呂タイムやな」と思った。

私と母も、泡を付けたスポンジで体を撫でた。

そのあとしばらく待機して、お風呂あがって棺桶に入った父と対面。

着物を着て、草鞋や脛あて、手袋をつけ、六文銭のイラストを印刷した紙をずた袋に入れて首から下げていることを説明してくださった。喪主である母が数珠を持たせた。

 

14:00~お通夜準備とお通夜

いったん家に帰って昼ごはんを食べ、14時にお通夜の会場へ。

お供え物は近くのスーパーで果物やお酒、おつまみなどを買った。

ニンニク好きの父に生のニンニクを入れてあげようと言ったけど、「火葬で一人だけ焼肉みたいな匂いになったらどうすんねん」と母の反対で、ニンニク味のポテチになった。

葬儀場ではまた打ち合わせ。

お焼香をする人の順番、喪主は挨拶するかどうか、出棺のとき位牌は喪主が抱えるけど遺影は誰が持つか、出棺を男性の方に手伝ってもらいたいが頼めそうか、棺桶に載せるブーケは誰が持つか、など。

お坊さんへのお布施は、葬儀会社の方がのし袋を用意してくださったり、タイミングを教えてくれたようです。(母が行ってた)

 

お通夜の間は、やることと言えば来てくれた方への挨拶くらい。

(今までここしか知らなかった。葬式タスクでは氷山の一角)

 

終わったとは、お線香が消えないようにちょくちょく見に行ったり、あとから来てくださる方に挨拶したり。

泊まるのに足りないものや、食事やアイスを近所のコンビニに買いに行ったりした。

 

葬儀当日

まずは最終打ち合わせ。前日聞かれて決めたことを葬儀会社に伝えるなど。

10:00~親族で写真撮影

カメラマンさんが撮影してくださった。

 

10:30~葬儀

棺桶にお花やお供え物を入れるとき、私が買ってきた焼酎が大きかったので、紙コップに移してくださった。

妹に抱っこされた甥っこが覗き込んだ瞬間、よだれがタラ~~ッと垂れて棺の中に…

父は甥のよだれくさい手の匂いを嗅ぐのが好きだったので、喜んでいるはず。

甥っ子は11か月なのですが、棺の中のじいじを指さして、そのあと遺影のじいじを指差して、交互に見ていた。「なんで二人おるんやろ」と思っているみたいだった。思考が育っている…すごい…

 

出棺→火葬場→葬儀場→火葬場

位牌は母が持ち、遺影はお父さんっ子の妹が持つことになった。私は代わりに甥っ子を抱っこ。

出棺で合掌する際、覚えたばかりの手を合わせるポーズできるんちゃうかなと思って、甥っ子の耳元で小声で「いただきます…いただきますやで…」って言ってた。(しなかった)

貸切マイクロバスで火葬場へ行って、父を見送って、葬儀場へ戻る。

泊まった荷物を片付けて、昼ご飯を食べて、バタバタしていたらすぐまた火葬場へ向かう時間となる。

お骨を拾うときは、職員の方が足の指から頭へ向かって、ひとつずつ説明してくれるのを聞きながら家族で順番に拾った。喉ぼとけは喪主が拾う。

 

葬儀翌日

細かいことは箇条書きで。

・病院からレンタルしていた酸素の機械などを引き取りに来てもらう。

・お香典のお礼の電話をかけて、香典返しリストをまとめる。

・母が銀行にお金(葬儀代)を降ろしに行く。

 

葬儀後の手続き説明

葬儀屋さんが来て、葬儀費用の支払いと、葬儀後にやるべき手続きの説明をしてくださった。あとからわからなくなりそうなので録音させてもらった。

葬儀費用は、互助会に入っているということで本来の金額よりもかなり下がっていた。違いにびっくりした。

 

葬儀屋さんに教えてもらったやることリスト

あくまで我が家の話なのと、優先順位は葬儀屋さんが教えてくれたので、詳しいことはわかりませんが。

 

【優先度 1位】

・遺族年金・寡婦年金・死亡一時金の手続き

・故人受給の年金停止(未支給年金請求)

 →年金事務所に電話して予約。それまでに住民票、住民票除票、除籍された戸籍謄本、死亡者の年金証書、請求者の預金通帳、印鑑を用意。(年金証明紛失届や、別所帯なら生計維持証明も必要らしい)

 

【優先度 2位】

・生命保険・簡易保険等各種保険金請求

・火災保険・家財保険地震保険の名義変更

相続税の申告・納税手続き

・携帯電話解約

 →データ整理や、連絡とる時にLINEしかわからない人もいるので四十九日まで置いておくことにした。

・クレジットカード解約

 

【優先度 3位】

・葬祭費(後期高齢健康保険・国民健康保険)受取

 →役所。健康保険証、必要なら医療証、死亡診断書、葬儀費用領収書、喪主の印鑑と預金通帳を持っていく。

・高額医療費(国保・社保)の請求

・預金引き出しと相続手続き

 →銀行に「亡くなったんですけど」って連絡したらすぐ凍結されて、手続きするまでは預金が引き出せなくなるので、葬儀費用や当面の生活費など必要なら前もって出しておくようにいわれた。相続人たちの同意が必要っぽい。(うちは私も妹も気にしてないので母に任せている)

・非課税貯蓄の死亡届

・賃貸借契約の名義変更

 →すぐ確認したら「急ぎじゃない」と言われたそうなので優先度低いにしてる。

・運転免許証の返却

 →期限切れで失効するまでほっといてもいいと言われた。

・ゴルフ会員権の名義変更

 

リストにあったけど我が家は関係なかった項目

NHK・電気・ガス・水道の名義変更

 →生前に変更済だったため。とても助かった。

・埋葬料受け取りの手続き

・死亡した人の所得税の準確定申告

電話加入権の承継届

自動車税の納税義務消滅の申告

・所有権移転登記

・株式・社債国債の名義変更

雇用保険の資格喪失届

・労災による死亡の遺族補償年金・一時金の受給手続き

・貸付金・借入金の権利移転の通知手続き

・取締役の退任変更

・扶養控除異動申告

・バッジ・身分証明書・無料パス等の返還

・特許・商号・商標意匠権の相続

 

データ整理

スマホやパソコン内のデータを整理した。

ロック解除を教えてもらっていたことと、父がマメにスマホ内にログイン情報を記録させていたので助かった。

(それでも一部ログイン情報がわからず、パソコン内や手書きのメモを探して照らし合わせて解読したりもしたけど…脱出ゲームみたいだった…)

 

データ整理でしたこと。

・不要なアプリや会員登録を消す

電子マネーやネットショップのポイント残高を調べる(楽天ポイントモバイルSuica、Paypay、Amazonポイント、ヨドバシポイントなどが残っていたので、家族で必要なものを買った)

・ネットバンキングの預金と、ログインちゃんとできるか確認

・サブスクの確認(解約しないとと思ったら全部解約の予約がされていた)

・会社のデータを消していいのか会社の人に相談

・父が写っている写真をクラウド上のアルバムにまとめて親族に共有

・ボイスメモに病院のやり取りなどが残っていたので「お父さんの声残ってたよ」と家族に共有

スマホの連絡帳をクラウドにバックアップ(すでに父もしていて二重になってしまった)

 

デジタル周りは、スマホの解約、GoogleAmazon楽天のアカウントを今後どうするか、くらいかな。

 

そう、ネットといえば、読めるようにメモを残してくれていたのですが、父がはてなブログで非公開の闘病ブログを書いていました。親子~~~

 

 

上に書いた「やることリスト」、まだまだ着手したばかりなので、母と少しずつ対応していきます。