これは厄介だっていう説もあるけど

すきなものについて雑多に語るブログです

内担の私から見た関ジャニ∞『十五祭』


【途中までネタバレなし】

 

2005年7月30日 大阪城ホール

私が初めて関ジャニ∞のコンサートに行けた日、自担はいなかった。

2週間前からいなくなった。

ピンクのブギウギTシャツを作って着ていった。

当時メンバーカラーのTシャツに白文字で『関ジャニ8』とプリントされた衣装があり、ライブDVDのブギウギメドレーコーナーの衣装だったことから通称「ブギT」と呼ばれ、真似して市販の無地Tにペイントして手作りするのが流行っていたから。

ブギTに、白いパンツに、メンバーカラーのバンダナを腰に垂らせば完成という、簡単な真似っこだった。

高校2年生の私はピンクのTシャツを着て、白いスカートを履き、ピンクのバンダナを身に着け、自担がいないステージを見ながら精一杯楽しい思い出を作ろうとした。

幕が開けばあっという間に関ジャニ∞ワールド。

笑いの絶えないステージだった。普通に、本当に何事もなかったかのように、楽しかった。ただ、視線の先が定まらないことだけが寂しかった。

2005年8月22日、初めて念願の松竹座公演に行けたときも、状況は同じだった。


そのとき発売されたニューシングルの衣装のインナーが全員ピンクで統一されていた。

メンバーカラーについてのオープニング映像で幕を開けた8周年ライブで一曲目の衣装がピンクだった。

今年15周年のロゴやライブ広告には、去年脱退したすばるくんの赤と内くんのピンクが入った8色が採用されていた。

ほかにも思い出せていないや知らないことがあると思うけど、名前が出せなくても多くを語れなくても、彼らには色という手段があった。

 

そして今日、2019年7月21日 ナゴヤドーム

グッズにまで8色が取り入れられており、私は初めて公式グッズでピンクのTシャツを着た。

ピンクのTシャツを着て関ジャニ∞のライブに参戦するのは2005年以来だった。

初めてピンクが入ったマジカルバンドを手にした。

ペンライトも8色に光るもので色を選べる仕様になっており、「ずっとピンクでいていいの!?順番に点灯するんじゃなくて!?」と驚いた。

 

 

 

 

 

ーーーーーこれより下はネタバレですーーーーー

 

 

 

 

 

ーーーーセトリ・演出のネタバレを含みますーーーー

 

 

 

 

 

開演前、「15:00」とスクリーンに現れたタイマーが「0:00」になると、大阪松竹座の外観が映し出された。

ツイッターで「ドームが松竹座になる」というツイートを見て、サイドに提灯でもあるのかなと不思議に思っていたら、こういうことね!と納得。したつもりになった。

絵巻物が広げられて、2002年からの歴史が語られる。

スクリーンに映し出されたのはメンバーの似顔絵。

内くんが関ジャニ∞にいたころの映像は、テレビだとたいていカットされたりモザイクをかけられたりしてしまう。

だからまさか、その中にいるだなんて思わなくて驚いた。

いた。ど真ん中に、内くんの似顔絵と「内博貴」の文字。(もちろんすばるくんも)

目を疑った。驚いた。こんなに堂々と出してもらえる日が来るなんて。色だけじゃなかったんだ。

「内くんおる!!」とピンクのペンライトで指しながら、もうこのライブは4回目の友人に報告したら「内くんおるよ!!」と返ってきた。

デビューのときののぼりのイラストも、きちんとあった。

武士に扮した8人が点在するイラストでは、ピンクとイエローが二人組になって肩を並べていた。

二度と見ることができないと思っていた図だった。

昔入っていたmixiのエイトレンジャーコミュニティのアイコン画像を、ふと思い出した。管理人の方がエイトレンジャーの写真でイエローレンジャーを反転してピンクに塗り、なんとかシンメを作ったであろう画像。それを思い出した。

 

「2005年に袂を分かつことになった」という部分では「えっ、そんなことまで言ってくれんの??」と言ってしまった。

関ジャニ∞が過去のことをなかったことにしないでくれたのが嬉しい。

 すばるくんとの別れも描かれ、6人へ。

そして最後はスクリーン一面に松竹座の緞帳が映し出された。

今回のステージは床面が木目調で、花道が伸びている。

そして開幕のブザーとともに緞帳が上がる。

まさに松竹座そのもの。

「1000人から1000万人へ」というキャッチコピーにふさわしい開演。

映し出される6人のシルエットを見て、「えっ!これでExcite‼の『浪花いろは節』の再現はエモがやばい!!」と思ったら、『∞ o'clock』からスタートして勝手に不意打ちを食らう。

(でも確かに浪花いろは節でドームコン開演はちょっとパンチが足りないか…と一人で納得した)

歌詞はNEWバージョンに書き換えられており、歌詞を目で追うのが大変だった!

 

続く『ズッコケ男道』では、当時の衣装の柄をオシャレにアレンジした衣装で登場!まともに踊っているのを久しぶりに見たけど、すっごくかわいい!!

『T.W.L』ではクレヨンしんちゃんが画面に登場して、次の曲紹介もしてくれました。

衣装や曲だけじゃなくて、過去の仕事を振り返る要素も出てくるんだ!と把握して嬉しくなる。

そして念願の『月曜から御めかし』!これだけは絶対に聴きたくて、友人に事前にあるかどうか聞きました。大好きな曲!!月曜から夜更かしオマージュで、村上くんとマツコさんのキャライラストがスクリーンに出てきたのもニクイ演出でした。

『一秒KISS』は久しぶりすぎた。

『アイスクリーム』ではチョコモナカジャンボモチーフのマイクがかわいい!ここでもお仕事要素が含まれている。

『二人の花』はファンの人がずっと願っているのを知っていたので、始まった瞬間「よかったね~!」と誰にかわからない喜びを叫んでしまった。

この2曲が続くということは、「ということは…」と友人と顔を見合わせたら、やはり一蓮托生ソングの『はにかみオブリガード』がスタート。

横山君のトランペットと、村上くんのキーボード。

最初は楽器をしていなかった二人が、バンドを強みにするために始めたもの。

最初はとにかく喋ることで目立とうとした二人が楽器を始めた。歌番組で震える指でピアノを演奏した村上くん。ドームで突然、緊張をあらわにしながらもトランペットを披露し、そこからどんどん練習を重ねて上達していった横山くん。
そんな二人が並んでトランペットとキーボードを演奏して披露する『はにかみオブリガード』の歌詞が、強くて頼もしくて「関ジャニ∞を守ってくれてありがとう…」という気持ちになり、とめどなく泣いた。ほかのメンバーももちろん守ってくれてるんだけど、なんでそんな気持ちになったのかはわからん。自担が映る演出よりも何よりも泣いた。

 『Day Dream Believer』は、大倉くんが「コンビニ来た気分になるなぁ」と言う通りで、セブンイレブンだ~と思ったし、ここでもお仕事振り返り要素があるのね、と思った。曲や映像を振り返ることは想像ついたけど、各お仕事を振り返るのはおもしろいな。

 『Black of Night』は初めの映像の演出がとてもかっこよかった!ダンスも。

『Tokyo holic』と『勝手に仕上がれ』の流れ、大好き!

『LIFE』は過去の映像がアルバムみたいに流れて、またちょっと泣いた。サビで本人たちの歌にリンクして、同じフレーズを歌う過去の本人たちの映像が流れたの、すごくいい演出だった。内くんも映るかなと思ったけど、映ったのかな?わからん。過去の松竹座っぽい映像はあったけど…

 

ラストのメッセージ映像で「みんなが楽しんでくれるものを考えてぶつかり合うこともある(ニュアンス)」と言っていたけど、本当にそれが存分に感じられるコンサートだった。

去年のコンサートはもっと緊張感があって、「なんとか前に進むぞ!」と喝を入れあっているような印象を受けたけど、今年のコンサートは「みんなで思い出を振り返ろう」という優しさを感じた。

スタンスのブレとかじゃなくて、時間が経って状況が変化したからこその気持ちの変化が感じられて、関ジャニ∞も人間なんだ~と改めて思った。

人間には漫画のキャラクターみたいな一貫性があるわけじゃなくて、刻々と変化していくものだと思うから。

 

15周年を振り返るコンサートで、脱退したメンバーの色のグッズや映像を出してくれることで、そのメンバーのファンとしては肩身の狭い思いをしなくても済んだし、ちゃんと自担の色でペンライトを振れた。自担を見て楽しむことができた。

 

アンコールの一曲目は『浪花いろは節』。

「ハァ~~」のパートは横山くんで、「横山くんコレやりたかったもんな!」と微笑ましくなった。

いろはは今回は絶対にあるだろうと思っていたので「やっときた~!」という喜びのあと、驚きでわけがわからなくなった。

スクリーンに映像が流れている。デビュー当時のPV。もちろん内くんも映っている。

いつもテレビでカットされてしまうソロカットも、全部映っている。

そのあとも目まぐるしく曲が切り替わっていってとても楽しかったけれど、私のブログではこの喜びのところで感想を止めておきたい。

私は関ジャニ∞のコンサートで、初めて自担を見ることができた。

本物じゃないけどいま出来る限りの方法で、いないメンバーのファンも楽しめるコンサートを実現してくれたんだと思えた。

初めて関ジャニ∞が8人揃ったコンサートを観られた。幻想でもいい。これを流そうと考えてくれた関ジャニ∞の気持ちが嬉しかった。

寂しさもなく、泣くこともなく、「内くんがいる!すごい!嬉しい!」と大喜びで、14年前と同じくピンクのTシャツを着た私は、8人の中で自担だけを見ながらピンクのペンライトを片手にデビュー曲の『浪花いろは節』を楽しんだ。

わずか数分、もうひとつの2005年7月30日を過ごせた気がした。

 

 

< セットリスト >

1. ∞ o’clock
2. ズッコケ男道
3. がむしゃら行進曲
4. T.W.L
5. 月曜から御めかし
6. EIGHTPOP
7. ブリュレ
8. 一秒KISS
9. RAGE
10. アイスクリーム
11. 二人の花
12. はにかみオブリガード
13. I to U
14. street blues
15. ここに
16. Day Dream Believer
17. クジラとペンギン
18. Black of Night
19. masterpiece
20. 二人の涙雨
21. ナイナイアイラブユー
22. 大阪ロマネスク
23. もんじゃいビート
24. crystal
25. ローリングコースター
26. Tokyo holic
27. 勝手に仕上がれ
28. LIFE
29. 咲く、今

<アンコール>

30. 浪花いろは節
31. 好きやねん、大阪
32. 大阪おばちゃんRock
33. イッツ・マイ・ソウル
34. 無責任ヒーロー
35. 急☆上☆Show‼
36. キング・オブ・男
37. NOROSHI
38. へそまがり
39. あおっぱな
40. なぐりガキBEAT
41. パノラマ
42. wonderful World
43. 罪と夏
44. 前向きスクリーム
45. ひとつのうた