これは厄介だっていう説もあるけど

すきなものについて雑多に語るブログです

劇場版 名探偵コナン『ハロウィンの花嫁』ネタバレ感想


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行ってきました。

 

www.conan-movie.jp

 

思ったことをつらつらとふせったーに書いたのですが、流れていってしまうので残しておきたくてブログにも。

紹介とか何もなく、ネタバレしまくるのでまだ観てない方にはオススメしません。

 

 

 

 

!! この先ネタバレ !!

 

 

 

 

 

ロシアに関わる演出について

 

制作に2年以上かけたということで、おそらく制作側も意図していなかったであろう形でロシアと関わりのある話になったこと、それも爆発を日本とロシアが手を組んで食い止めるという結末は、いい意味での運命のいたずらのように思った。

戦争自体をおもしろがるわけではない。早く終わってほしい。

ウクライナの人たちも、ロシアの民間人も、どちらも平和であればいいのにと願っている情勢の中で、ロシア人たちが爆発を止める、という展開に胸が熱くなった。

コナンが優しく抱き止めた復讐に燃えるエレニカに、攻撃を続けるロシア軍をついつい重ねてしまった。(もちろんその中には望んで行ったわけではない人も含まれていると思う)

人の命を奪ってはいけないという平和を願う人たちの気持ちが届いてほしいと思った。

もしかしたらロシアに関わる演出があることで批判も出るのかもしれないけど、最後の結束こそ、意図的ではなかったにせよ今の世で描かれるべき希望だと思う。

 

『揺れる警視庁 1200万人の人質』との繋がりについて

『揺れる警視庁』にて高木刑事のセリフに「人は死んだら、人の思い出の中でしか生きられない」とあったけれど、まさにそれをテーマにした映画だと思った。

降谷さんの思い出の中で生きる同期たち、警察学校組の思い出の中で生きる萩原、佐藤刑事の思い出の中で生きる松田。複雑なピースをすごく綺麗にまとめたなと感心した。

また、『揺れる警視庁』では避難させられコナンの無事を祈る以外に何も出来なかった少年探偵団が、今回は事件解決に大きく役立ったという対比がすごく良かった。そこで流れる『キミがいれば』また良い。久しぶりに聴いた気がする。古き良き(もちろん今も良い)コナンっぽい演出で、それこそ『揺れる警視庁』連載&放送当時の雰囲気を思い出す選曲が粋でした。

 

クライマックスについて

巨大すぎるサッカーボールの絵面はなんかギャグみたいだな…と思ったけど、今年この状況で観たからこそ、ロシアの人たちが人命を守ろう、協力しようとする行動の熱さが勝ったなと思う。何も関係ない時期に見ていたら前者の感想が勝っていたかもしれない。

でもどちらにせよ、その作戦が萩原のアイディアを思い出したこと、というのがまた「死んだ人が人の思い出の中で生きる」を体現していたなと思う。

コナンも松田も、萩原のアイディアによって爆弾に勝つことができた。

今回すでに萩原だけ殉職後の設定で、そこは警察学校組を期待した人にはつらい部分だったかもしれないけど、その穴を埋めようという気概が(該当担の穴が埋まったかは人によると思うので置いといて)感じられたアイディアだった。

 

そのほか箇条書き

・佐藤刑事の「刑事やめて高木くんのお嫁さんになろうかな」という発言に「恋焦がれているのは刑事をしている佐藤さん」(かなりニュアンス)という返事をしたのが、高木刑事らしくてよかった。そこで簡単に喜んでプロポーズするような男じゃないのが高木刑事らしい。

 

・哀ちゃんを助けるおっちゃんカッコイイ。

 

・おっちゃん麻酔に耐性あるネタ、笑った。緊張感が一気にほぐれた。

 

・降谷さんの椅子が帝王。二次創作イラストでめちゃめちゃありそう。

 

・松田のケータイがしれっとスマホに変わっているのもおもしろかった。

 

・『ハロウィンの花嫁』というタイトル、まじで花嫁が犯人でがっつり回収したな…!

 

・あの液体、地下に流れて地下で爆発はしないんか…?とは思った。

 

・「らーーーん!」で、蘭ちゃん出てきてベルトめちゃくちゃ引っ張るのか?一箇所だけめっちゃベルト伸びるやん?と思って勝手に笑ってしまったけど、別に来なくて、来ないんかーい!となった。

 

 

同じ作品を好きな人たちが集まっている独特の空気感がとても楽しかったです。

 

 

4/21追記

 

・事件が多すぎる米花町について「どうなってんだこの街」的な松田の発言、笑った。

 

・ビルの爆弾事件の時は松田以外が「下で待ってる」だったのに、今回は降谷さんが「下で待っててくれ」の立場になってるの気づいて、松田から受け継いだ命や使命のバトンを感じた。

 

・他の人の考察なのですが、クライマックスでコナンが満月をバックに飛ぶのが月光オマージュでは、というのを見て、感激した。命を奪わせず落とさせず復讐を止められる探偵になったという変化が熱い。

 

赤ずきん哀ちゃんかわいい

 

・渋谷で観たら、映画館を出た後のリアル感がとてもよかった。