とりいそぎですが告知!
今週日曜、文学フリマ大阪、出ます!
こういう寄付があるんだなというのが少しでも広まればいいかなと思い、まとめることにしました。
あとは、善行したのでアピールです(正直)
以前Twitterで、児童養護施設にマンガを寄付すると喜ばれると目にしたことがあった。
寄付は2回だけしたことがある。
鉛筆やレターセットなどのファンシー文具、かわいいヘアゴムなど。
で、マンガ寄付のことを知って、めっちゃいいやんと思ったんですね。
・小説や教育系の本は学校の図書室で触れられるけど、エンタメ系のマンガは難しい。
・でも同級生とはそういう本の話をすることのほうが多いと思う。
・ちょうど夏休みにも突入するので暇つぶしにもなりそう。
ということで、たくさん本を楽しんでもらえたらいいなと思って、決行しました。
まず最初にしたのは、施設への問い合わせ。
・マンガや映像作品を寄付したいんですけどいいですか。
・量が少なくても新品か、多くて中古か、どちらがいいですか。
・持参したほうがいいか、宅配のほうが都合がいいか。
などを問い合わせて何度かメールをやり取りしました。
私が行った場所は
・マンガも映像作品も大歓迎
・勝手を言って申し訳ないけど新品で(とおっしゃっていましたが、そりゃそうだろと思う)
・持参OK(かなり近くに住んでるとお伝えしたからかも)
でしたが、施設によるかもしれないので、問い合わせたほうがよさそう。
ということで、ネットショップや書店で大人買い!
買ったのはこちら。
基本的に「健全そう」で選びました。
あまり闇の深いものや、教育者が子どもに見せたくないと感じそうなものもどうかなと思って。(例えば『推しの子』が流行ってるのはわかってるんだけど不向きかな…とかは一応気にした)
あと、自分の好きなジャンルだけに偏らないようにもした。
・なにわ男子 1st Love(ライブBlu-ray)
ジャニーズの健全代表。いまどき子どもが何人かいたら一人ぐらい好きな子おるやろと思って。あとライブ全編は基本配信がないので。
・かげきしょうじょ
・女の園の星
マンガは最新刊まで全巻。
『女の園の星』はただの私の趣味。おもろいから読んで~!の気持ち。
・岸部露伴ルーヴルへ行く
・劇場版『呪術廻戦0』ノベライズ
・劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』ノベライズ
・『交換ウソ日記』ノベライズ
映画館へおでかけするのももしかしたら難しいかな?字を読むのが好きな子もいるかな?と思い、最近の映画のノベライズや原作を。
最近ずっと「別に欲しいものはないし物も増やしたくはないけど散財したい」という衝動があったので、自分本位だけどそちらの願望もかなり満たされた。
「これは無駄遣いじゃなくて善行だから!」と、ネットショップで「全巻セット」をカートにブチ込んだり、書店をうろうろしまくって本を選ぶの、すごく楽しかった。
これらをスーツケースに詰め込んで、施設へ伺ってきました。
勝手に「共有の本棚か何かがあるのかな」と思っていたけど、私が行った施設は、欲しい子が欲しいものをもらうスタイルらしい。
もしかしたら巻数が多いよりも、作品数が多い方が分けやすかったかもしれない。
そういうのも確認してから行けばよかったなと思ったけど、どうだろうね。
それとも、貸し借りして回し読みしたりするのかな。わからん。
でも人気の作品ってどうしても続き物で巻数多くなるよな~。
今回は選ぶのが楽しくてつい買いすぎてしまったけど、次はもうちょっと持続可能な予算で、冬休み前あたりにまたやるつもり。
これはネットで読んだことなんですが、施設ではなかなか娯楽費に予算が回らないことがあるそうで、子どもに適した内容かどうかには気を付けつつ、「おもろいから読んで!」とか「このアイドルを推してる子どもがいたら見てほしい」という動機でする寄付もいいなと思った。
いつかのランドセルのタイガーマスクみたいに黙ってやるのもかっこいいと思うけど、こういう寄付もあることが人の目に触れて、マンガや推しに触れられる子どもたちが増えたらいいと思う。
先日5/21、文学フリマ東京36に出店してきました!
文学フリマ、楽しかった~!
大阪は昨年しましたが、東京で出店するのは初めてでした。
まず、人の多さに驚き。
大阪でも結構いるんだな~と思っていたけど、東京はもっと多かった。
ひとまず、文フリで頒布した本の通販を始めたので告知します。
『宵越しの銭は持たずして、今!』
大好きなブログ、あそさんのお買い物エッセイ。
めっちゃわくわくした〜!買い物の数だけときめきがある…それは自分のものじゃなくても楽しい。百万円使い切るデスゲームがお気に入り。
『ミュージアムグッズパスポート』
大澤夏美さんのミュージアムグッズ本。
通りすがりでたまたま見つけて、以前フォロワーとスペースしながら見た「マツコの知らない世界」が楽しかったな〜と手に取ったら、ご本人だった!
巻物はマステと相性がいいとお話を聞いて、すごい納得した。
『33歳、商業漫画に挑戦中です!』
『サバ番症候群』
『「生きるのつらい」はもうやめた。』
べいさんの本。(Twitter @intrajitter )
「33歳〜」を見本誌コーナーで見かけて、絶対買お!と思ってた漫画。物作りする人の話が大好きなのでたまらんかった。悩みも乗り越え方も。他の作品も読みたくて全部買いに行った✌️
オレンジとピンクのグラデのトレペ表紙めーっちゃかわいい!
アイドルを心理学の観点から見ているのが興味深かったです。
前日から前乗りして、北千住へ。
舞台『珈琲いかがでしょう』を観に行ったのです。
原作が好きなので、生で見てみたいと思って。
特典でコーヒーもらって嬉しい!
こういうの。こういう特典が嬉しいんだよ……
架空の世界の飲食物を現実でも味わえるの大好き。
舞台は、大好きな3巻は尺の都合もあってか省かれてしまったけど、楽しく見られた。
北千住のマルイで物産展をやってて、かさばるし東京に何も関係ないのに、久しぶりに食べたくて買っちゃったロイズのチョコポテチ。
観劇を終えてホテルに戻ってからの夕食は、羽田空港で自販機を見つけて即買いしたフルーツパフェ大福・鴻池花火。
冷凍販売→解凍してその日のうちに食べるルールなんですが、2個入りだったので仕方なく一人でふたつたいらげました。仕方なくね!!
チェックイン前に買って、ホテルの冷蔵庫に行って観劇に出かけ、ホテルに帰るのがとても楽しみになった。
いろんなフルーツがいっぺんに味わえて、とてもおいしかった~!
いつかお取り寄せしたいと思っていたので、大満足。
今回泊まったのは、羽田エクセルホテル東急。
文フリの会場、東京流通センターへ出るのにモノレールが便利そうだったので、羽田空港直結のホテルに泊まりました。
到着するのラクチンすぎる~!
そして夜帰ってきたときに静まった空港の中を歩いてホテルに帰るのもわくわくするし、朝起きてすぐ、さまざまなおいしいものを調達しにいける!
こちらが、朝起きてすぐ調達したおいしいものです。
ちなみに溶けては困るので、ジェラート→おむすびの順です。
ピエールマルコリーニのリーフレットに「(ジェラートを組み合わせて)マリアージュをお楽しみください」みたいなことが書かれていたけど、まさかピエールマルコリーニも筋子とマリアージュさせられるとは思わんかったやろな。
(どっちもおいしかったよ!)
あんバタパンは会場での昼食に。
ブラウンチーズブラザーはお土産に買ったからまだ食べてない。
文フリでは、友人やブログ読者の方がが来てくれたり、通りすがりの方が手に取ってくださったりして、とても楽しい時間を過ごせました!
初めて来場者数が1万人を超えたそうで、ずっと人人人で、熱気がすごかった。
空いてきたら私も会場を見て回ろうかなと思っていたけど、ずっと人で溢れていた。
結局、近くのブースで買った本を読みつつ、のんびり楽しく過ごしました。
試し読みしながら笑ってくれる人もいて、とても嬉しかった~!
終了後は直で羽田空港へ戻り、そのまま大阪へ!
ヘットヘトになりながらも、伊丹空港でル・パンのレモンケーキのばら売りを見つけて購入。黄色いコーティングがかわいかった。(中身の写真はない)
次は5/28大阪インテのコミックシティに参加します~!
・5/28 COMIC CITY大阪(日常ジャンル)
会場:インテックス大阪
ブース:2号館 D16a
・9/10 文学フリマ大阪
ブース未定
・10/22 文学フリマ福岡
ブース未定
通販、もういっかい貼っときます!
5/21(日)の『文学フリマ東京36』に出店します~!
・開催 2023年5月21日(日)
・時間 12:00〜17:00
・入場料 無料
・東京流通センター 第一展示場・第二展示場Fホール
はてなブログのブースもあるらしい!楽しみ!
・ サークル名:前向きエスケープ
・ ブース番号:第一展示場 X-21
・ 新刊:華の休日(600円)
転職後の半年間で楽しんだことについて綴ったエッセイ。
仕事の話は全然してない。
・ 既刊:華のお暇(600円)
無職の半年間で楽しんだことについて綴ったエッセイ。
5/22通販開始で、匿名配送のみ対応予定です。
・5/21 文学フリマ東京
会場:東京流通センター
ブース:第一展示場 X-21
・5/28 COMIC CITY大阪(日常ジャンル)
会場:インテックス大阪
ブース:2号館 D16a
・9/10 文学フリマ大阪
ブース未定
・10/22 文学フリマ福岡
ブース未定
とてもかわいい表紙は、あやり~ぬさん(@ayrn_works)に描いていただきました!
「ジャニーズJr.の怪盗キッドが東京ドームシティホールでやったソロコンサートの話をしよう」
Twitterのスペース機能で初めて言葉を交わした人から、こんな提案を受けた。
スペース機能というのはオンラインでの通話機能で、Twitterのアカウントを持っている者同士であれば、フォロワーでもそうでなくとも、気軽に話したり聞いたりすることができるサービスのこと。
私はたまにこの機能を使って友人と話をしており、そこへ偶然居合わせた友人の友人が、この話を持ち出したのです。
彼女の名は、たえちゃん。ここではその手腕に敬意を表して、たえPと呼ばせていただく。プロデューサーのPである。
おそらく大半の人にとっては意味不明な文脈だと思う。
何しろ怪盗キッドはジャニーズJr.ではないし、ソロコンサートなんてしないし、ましてや「やった」って過去形なの、何? そう思うでしょう。
私は間髪を入れずに返事をした。
「うっわ、最高……」
もう見た気でいる。
私たちはすぐさま「怪盗キッドのサマパラについて話すスペース」を改めて設けることにした。ちなみにサマパラとは、ジャニーズJr.が夏に東京ドームシティホール(以下TDC)で行うコンサートのことである。
このスペースは30~50人ほどが視聴し、たえPや私の匿名メッセージサービスを介してたくさんの候補曲や演出案が届いた。LINEで私に案を送って来る友人まで現れ、私たちは短期間のうちに「怪盗キッドのサマパラ」という集団幻覚を、かなりの精度で生み出した。
ロゴもデザインし、チケットまで作りあげ、TDCの外観を加工して現場の写真までも捏造した。本気で幻覚を見にかかった。
しかし、あまりにも多くの案が飛び交い、オープニングの話をしたと思ったらアンコールの話など、目まぐるしく話題が変化していったため、順序だててその中身を書き記すことは難しい。
そういうわけで、ここからは話しながら記録したセットリストや案を元に、実際のライブレポよろしくその内容を紹介することにする。
さあ、ショーの始まりだぜ!
♧
8月某日。私と友人のたえPは、TDCの前にいた。今日は東都ドームシティホールで行われる、怪盗キッドの記念すべき初ソロコンサートである。
タイトルは『真夏(ミッドサマー)の楽園』で、1日2公演×3日間。ちなみに別の日程では工藤新一のサマパラも開催される。
※この画像はフィクションです
私たちはグッズを買うために列へ並んだ。グッズの内容は以下の通り。
・アクリルスタンド2種(マントを翻したポーズと、ハンググライダー)
・ペンライト(ダイヤモンド型)
・ショッピングバッグ(トランプ柄。肩部分には鳩のマスコットがついている)
・フードタオル(マント風)
・フォトセット
・マスキングテープ(WANTED柄)
着席し、開演を待つ。しばらくすると照明が落とされ、会場は暗闇に包まれた。
スポットライトがヘリのサーチライトのように、ぐるぐると忙しなく会場を照らす。警報装置の音やパトカーのサイレンが物々しい雰囲気を醸し出す中、メインモニターには逃走中の怪盗キッドの映像が流れた。
そして、「Ladies and Gentlemen!」の掛け声とともに、ステージにキッドが登場。
一曲目はSexy Zoneの『カラクリだらけのテンダネス』だ。イントロのフィンガースナップがかっこよすぎる。続いてHey! Say! JUMPの『群青ランナウェイ』、嵐の『マスカレード』と来て、軽く挨拶。
「今宵あなたの心をいただきに参りました、怪盗キッドです。よろしくお願いします」
そして、実は開演前、変装してグッズ列に並ぶファンを堂々と眺めていたなどというので驚き。全然気づかなかった。
続いての曲は少年隊の『まいったネ、今夜』。嵐のデビューコンサートで、白スーツでタップダンスしている映像が大好きだったので嬉しい。そして『Secret Agent Man』もよく似合う! 怪盗キッドは少年隊と相性が抜群。
Hey! Say! JUMPの『RELOAD』から、関ジャニ∞の『YES』へ。キッド様が関ジャニ∞を歌うのは不思議な感じがするけど、『YES』は良すぎる。
中島健人の『CANDY ~CAN U be my BABY~』では「LOVE!KENTY!」のコールが自然に「LOVE!KID!」と揃い、おたくの一体感がすごい。
MCでは少しお話ししつつ、「暑いね~」とマントをバサバサ。確かに暑そう。モノクルを少し外した瞬間、TDCが割れるほど沸いた。
MC後、スクリーンには映像が。暗い森に佇む洋館に雷が落ち、仮面を付けて黒い衣装に身を包んだジャニーズJr.がわらわらと登場し、物々しい雰囲気に。
「I just can not tell…」という歌い出しで舞台に現れたのは、今までの白い衣装とは一転、真っ黒なスーツにマントにシルクハットの怪盗キッド。真っ黒だけどラメが入っててかっこよすぎる~! これまた関ジャニ∞の曲『Dye D?』ですが、毛色の違うグループなのに自分にぴったりの曲を持ってくるセンスがすごすぎるな……。
次は中島健人の『Black Cinderella』でブラック続き。最高か? 尊敬する先輩はケンティーらしいです。
そしてHey! Say! JUMPの『狼青年』も。「窓辺に映る嘘、月」とか「罪も罰も白々しい」とかぴったりで天才。
ダークなコーナーがひと段落したかと思えば、さっきまでメインステージにいたキッドが、黒羽快斗として一瞬で三階バルコニー席に出現! 曲は中島健人の『Teleportation』で、ここで本当のテレポーテーションマジックを入れてくる演出は彼にしか不可能ですね……。
ここからは黒羽快斗コーナーで、SixTONESの『この星のHIKARI』やSexy Zoneの『Easy come! Easy go! Easy love!』と明るめのかわいい曲が続く。キッドではカッコよくキメておいて、快斗ではポップさを全面に出して来るのがいい。これこそジャニーズ。
そしてHey! Say! JUMPの『我 I Need You』好きすぎる~!
「だってタネシカケどこにもありません」とスタンドマイクで歌いながら、鳩やら万国旗やらポンポン出して来る黒羽快斗、エンターテイナーの極み。「解明できない恋はショータイム」です、本当にありがとう。
しかも女装でチキンバスケッツの『私のオキテ』まで! 変装もお手の物だからなんでもできる、天才。早替えとかいうレベルじゃない。
曲が終わり、スクリーンでは女装快子の楽屋風映像が流れる。これはキャンジャニ∞でも見た定番の演出。
「では次の曲に参りましょう~!イッツ、ショータイム!」で、再び怪盗キッドの姿で登場!
曲は中山優馬の『Hustler』。この曲、初めて聴いたけどめっちゃかっこいいな……!
Hey! Say! JUMPの『BANGER NIGHT』へ続くのも良かった。「迷わず叩き潰す Banger night」がいいよな、キッドもパンドラ見つけてぶっ潰すって言ってたし……。
ラストは、SMAPの『真夏の脱獄者』で、本当に「最高の夏に文句はないね」って感じだった。サマパラの締めくくりとして相応しい曲。「最高の夏へばっくれようよ」ってぴったりにも程があるし、「Bye Bye」でステージの奈落に消えていくところまで抜かりなくかっこよかったです。
そして客席にひらひら落ちてきたのは、キッドの予告状。
「今宵あなたの心をいただきました。怪盗キッド」と書かれており、挨拶の伏線回収に卒倒。
予告現場にも負けないくらいのキッドコールが起こり、アンコールではSixTONESの『Strawberry Breakfast』でめちゃくちゃキザに登場したかと思えば、TOKIOの『LOVE YOU ONLY』で楽しく終幕!
「カッコいい」も「かわいい」も「楽しい」も詰まりまくっていて、本当に最高の現場だった……。
終演後、TDCの前には落下物を求めて「予告状ください」と立っているファンがたくさんいた。
♧
以上、全て「ないソロコン」の話でございました。
書いているうちに本当に見た気分になってきた。キッドのソロコン、私、行ったことあると思う。
ちなみに挨拶の言葉と予告状の演出、オープニングの『カラクリだらけのテンダネス』、ラストの『真夏の脱獄者』はたえPのこだわりです。これで「私、怪盗キッドのことあまり知らないんだけどさ」と言うのだからすごい。めちゃくちゃ知ってるだろ。
黒い衣装のキッドについては、これまた「コナンの解像度そんなにないねんけど」いう友人から出てきたネタでした。白い衣装のイメージが強すぎてそんな発想全然なかったから「天才か!?」となったし、そこに『Dye D?』を合わせてくるセンスに脱帽。こんなん、ジャニーズの怪盗キッドは確実にやってくれます。
ちなみに「工藤新一のサマパラ」の話もあったんです。音痴にはいったん目を瞑ろう。
せっかくなので候補曲を紹介します。こちらはほとんど人から案をもらった気がする。
・ひとりじゃない(KinKi Kids)
・ミステリーヴァージン(山田涼介)
・Ride With Me(Hey! Say! JUMP)
・The Answer(なにわ男子)
どうしてもミステリー系に偏るため、「もはや金田一コンやねん!」となった。『ウィークエンダー』は帝丹高校の制服、というところまでは決まった。土曜夜のアニメだしぴったりだな。
・Find The Answer(嵐)
・truth(嵐)
・迷宮ラブソング(嵐)
やはりミステリーものの主題歌に偏りがち。
・勇気100%(Sexy Zone)
・好きだよ(佐藤勝利)
少年探偵団とのコラボ曲としてかわいい曲も挙がりました。
・僕が僕じゃないみたいだ(SixTONES)
人から来てすごく気に入った案。確かに新一(コナン)は僕が僕じゃない。
歌詞の「君と僕をつないだ線がどんな色だって」が、劇場版『時計仕掛けの摩天楼』の爆弾のコードにまつわるエピソードとリンクして良い。
・キミへのキャロル(関ジャニ∞)
・Sorry Sorry love(関ジャニ∞)
クリスマスに遅刻したり、事件にかまけてバースデーコールを忘れてしまう新一、ありそう。
・Black of night(関ジャニ∞)
コナンのOP曲っぽいのでやってほしい。これは自分で挙げた。
・Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~(嵐)
こちらも私の好み。怪盗キッドを追う曲としてなにとぞお願いします。
・EJ☆コースター(関ジャニ∞)
ジェットコースターがモチーフの愉快な曲なんですが、コナンの1話がジェットコースター殺人事件だから挙げられたのかと考えると、「レッツエンジョイ」している場合ではなくておもしろい。(確か匿名で届いた案なので、真意はわからない)
そのほか、他の方から挙げていただいた候補曲。
・LOVE CHASE(山下智久)
・I'll be there(嵐)
・Daylight(嵐)
・君だけを逃がさない(なにわ男子)
・誰にも解けないミステリー(Sexy Zone)
・純情恋花火(関ジャニ∞)
・LOVE YOU ONLY(TOKIO)
・内容のない手紙(NEWS)
・セピア(SixTONES)
さて、曲はこれだけ集まった。
集まったのに、私とたえPはどうも怪盗キッドのサマパラのような精度で幻覚を見られずにいた。
エンターテイナーである月下の奇術師は、ショービジネスとの相性があまりにも良すぎたのだ。
しかし、普通の高校生探偵(普通とは?)である工藤新一が、ジャニーズのコンサートをやっている様子は思い描きにくかった。
私とたえPはどちらともなく「新一のセトリ……組めなくない……?」と力尽き、諦めることとなった。
ただ、MC中に「よぉ工藤! やっとるか!」と乱入してくる服部平次。そして、MC後に「では次の曲に……」「キャァァァ!!」で殺人事件が起こり、「出入口を全て封鎖してください! これで犯人は袋のネズミだ……犯人はこのTDCホールの中にいます」とコンサートを中断する展開だけは、鮮明に思い描くことができたのだった。
※募集※
この機会をいいことに、怪盗キッド・工藤新一っぽい曲を随時募集しております。
ジャニーズでもジャニーズ以外でも、思い当たる曲がありましたらぜひ教えてください。
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5/21(日)の『文学フリマ東京36』に出店できることになりました!
サークル名:前向きエスケープ
・開催 2023年5月21日(日)
・時間 12:00〜17:00
・入場料 無料
・東京流通センター 第一展示場・第二展示場Fホール
ブース番号などの詳細はまだ出ていないので、日が近づいたら改めて告知します。
このイベントで、前回の無職エッセイ『華のお暇』に引き続き、転職してから今までに遊んだことや楽しかったことをつづったエッセイ『華の休日』を出そうと、書いている最中です。
その中で、今回の内容も載せています。
試し読みだと思っていただければ。
・一部、編集中に加筆修正・変更はする予定。
・文学フリマには既刊『華のお暇』+新刊『華の休日』を持ち込みます。
・前回と同様、通販も予定しています。
ほかの出店予定
5/21 文学フリマ東京
5/28 COMIC CITY大阪(日常ジャンル)
9/10 文学フリマ大阪
10/22 文学フリマ福岡
※ところどころで通販します。
12月の初日から3か月経ちましたが、書いたので載せます!
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コンサート当日。新大阪から朝8時過ぎの新幹線に乗り、博多へ向かう。初日の同行者であるわにさんとは博多で現地集合だ。
この日は朝から忙しかった。まず、スマホの充電器を忘れた。博多までの約2時間半で充電を使い切る自信しかなかった私は、新大阪駅構内のダイソーまで走った。しかし開店にはまだ早く、格安の充電器は手に入りそうもない。とにかく福岡まで充電を持たせるために、書店で短編集を買った。『20の短編小説』というアンソロジーで、好きな作家さんも名を連ねていた。
買い物のあと向かった改札では、新幹線のEX予約で登録した交通ICカードがどれかわからず、立ち往生。出発ギリギリまでサイト上でSuicaを登録し直し、さながらコナンの爆弾処理シーンのような緊張感を味わうこととなった。全然スムーズちゃうやん!とドキドキしたが、登録したカードを忘れていた自分が悪く、サービス自体に罪はない。
新幹線でようやく一息つけて、先ほど買った本を読んで過ごす。
岡山駅の手前あたりでツイッターを見ると、なんと高校時代の友人が同じ新幹線に乗っているらしいことがわかった。彼女も関ジャニ∞のファンで、同じく博多に向かっているところだった。
LINEで連絡を取ると車両がかなり離れていたので、新幹線を降りてから博多駅で会うことに。偶然ホテルの場所も近く、約2年半ぶりに話をしながら歩いた。この短時間で、10年以上の付き合いだというのに初めて知る互いの趣味の話もできて、楽しかった。
ホテルに荷物を預け、コンビニでモバイルバッテリーがレンタルできるサービスを初めて利用し、充電もばっちり。
昼は『博多ごまさば屋』へ。ここでわにさんと合流することになっていた。
彼女は関ジャニ∞のおたくであるとともに、クッキングパパのおたくでもある。
私が先に到着し、彼女が来るまでの間、勧められたクッキングパパのマンガを電子で読む。
食事の計画は、全て彼女が組んでくれた。おかげで博多名物に無駄なくありつけることとなった。
私は普段もまだ新型コロナの流行が心配で外食を極力避けているけれど、旅行でメインの食事を避けることはさすがに虚しいので、今回は久しぶりに外食を楽しむことにした。屋台は辞退したのでいつか行きたい。
さて、『博多ごまさば屋』の話に戻る。
ごまさばとフグの唐揚げと初っ端から欲張ることに。しかも無料の南蛮漬け(普通に一品のおかず)まであり、ボリュームがすごかった。
「福岡では魚を食べるのが正解だってクッキングパパで教わった」と言うだけあって、さばもフグも肉厚でおいしい。久しぶりに食べたフグの唐揚げ、食べすぎかと迷ったけれど、頼んでよかった。
食事の後はクッキングパパの聖地である大濠公園へ。デートスポットとして作品に登場するらしい。
季節は冬。寒いが白鳥ボートに乗りたいというおたくの気持ちはとてもよくわかるので、ぜひ乗ろうと公園へ向かった。
ところがである。
関ジャニ∞はライブの日、よく悪天候に見舞われる。今年の夏のスタジアム公演が快晴だったのが奇跡だと思えたほどだ。(ちなみにわにさんは東京初日に参戦して大雨に見舞われた。)
この日も例外ではなかった。予報は雪。私たちが大濠公園に到着したときはまだ降っていなかったが、曇天もいいところであった。
池のほとりにぎゅっと集められた白鳥ボートを見て、私たちは不安に駆られる。
「なんかさ……ボート、動いてなくない?」
「寒いから乗る人がいないだけじゃない?」
希望を捨てずに乗り場へ向かってみるも、受付カウンターの窓は閉ざされていた。
悪天候のため本日のボートは休止。
「関ジャニ∞ってほんとこういうところ、あるよな~」と、二人してなぜか悪天候を関ジャニ∞のせいにし、近くのスタバへ。しばらくだらだら話したあと、歩いてPayPayドームへと向かう。
ドームの前に到着するころには雪が降り始め、いよいよ関ジャニ∞のライブらしくなってきた。
座席はメインステージの上手寄り(1塁側)だった。近くもなければ遠すぎというわけでもない。
ライブは、レトロな蒸気機関車に乗り込んだ関ジャニ∞の映像で幕を開けた。「スタジアム発ドーム行き」という列車がコンセプトだ。
「わあ、殺人事件とか起きそう」という物騒な感想をこぼしつつも、期待に胸を高鳴らせる。
メンバー紹介映像のあと、安田君が車内にある「絶対に押すな」と書かれたボタンを押せば、制御ペンライトが発動した。
今回から関ジャニ∞のライブでも初めて導入されたシステムで、客席に取り付けられた装置から各自が手にしているペンライトの色や点滅を制御され、演出をより効果的に見せる仕組みである。
余談だが、私たちは客席に設置されたベルト型の制御ペンライト用の装置を見て、「これドームの客席にひとつひとつ付けたのか……ありがとう……」とスタッフの仕事に心底感謝した。
警告音が響き、発動した制御ペンライトは客席一面を赤く染め、赤色灯のようにぐるぐると点滅する。
1曲目は『歓喜の舞台』だった。
「待ちわびた今日に 繋いできた想い」というフレーズで始まる曲に、遠慮がちな歓声が上がる。
関ジャニ∞のライブでは、この日から声出しが解禁されることとなった。コロナ禍で歓声やコールアンドレスポンス(歌の合いの手)を封じられて以来、ほぼ2年振りだ。
歓声の中、関ジャニ∞の歌い出しはぐだぐだになった。それは準備不足といった理由ではなく、ただただ、久しぶりの歓声に動揺したらしかった。歌詞が飛び、なんとか立て直し、ライブがスタートする。
歌詞が大好きな『へそ曲がり』が聴けて嬉しかったし、久しぶりの『EJ☆コースター』もテンションが上がる! 後の大阪公演で気づいたけれど、この曲の最中、メインモニターには黒いバーが出ている。なんだあれ……と注意深く見てみると、どうもジェットコースターの安全バーのようだった。乗ってる感を出してるらしいが、わかりづらくておもしろかった。
さらに『がむしゃら行進曲』『無責任ヒーロー』『前向きスクリーム!』と盛り上げ曲が続く。余談ですが、このエッセイのサークル名「前向きエスケープ」は『前向きスクリーム!」をもじりました。
そして夏の18祭でも開催された『アラフェス』のパクリもといリスペクトの『ハチフェス』コーナーへ。ジャニーズメドレーの始まりである。
一曲目は『ダイヤモンドスマイル』! きらきらとしたイントロが流れた瞬間、物凄い歓声が上がった。私ものけぞるほどアガった。なにわ男子のYouTubeで何度も何度も見て、この曲ほしさに彼らのアルバムまで買ったほど好きな曲だ。なにわ男子のコンサートには行ったことがないため、初めて生でこの曲を見られて嬉しかった。アラフォーの関ジャニ∞は全力できらきらアイドルをやり切っていた。なかなか見られない姿を見られるのも、ジャニーズメドレーの醍醐味である。
SixTONESの『Imitation Rain』ではしっとり踊り、SnowManの『ブラザービート』ではコミカルに魅せる。映画『おそ松さん』の曲らしいのだが、関ジャニ∞にあまりにも似合っていて、これきっかけでこの曲が好きになった。年末の歌番組で本家のパフォーマンスも見られたのだが、ラウール君の「お粗末です」には、さすがに「お粗末から一番縁遠いやろ」とツッコミを入れずにはいられなかった。
二人でKinKi Kidsを歌うのが定番化している山田(丸山君と安田君)が今回披露したのは『シンデレラ・クリスマス』だった。夏と同じく、画面には手紙みたいな謎のメッセージが添えられ、「こっちへおいで こっちへおいで」というテロップがなんか怖い。と思っていたら横山君が登場し、Kis-My-Ft2の『Everybody Go』に。わにさんの考察いわく「Come on! Come on! Come on! Everybody Go! だから『こっちへおいで』なんだよ」ということで、読解力のすごさに脱帽。
頭皮がオープンして造花が現れるヅラを被った横山君が、『花唄』を熱唱しながら何度もパカパカとヅラを開ける。映像で見なければ何を言っているのかわからないと思うが、関ジャニ∞のライブにはこういうカオスが存在する。さらに横山君は歌唱力を上げており、私たちは感嘆しつつ笑い転げた。
ジャニーズの伝統、といった前置きのナレーションのあと披露されたのは、大倉君と村上君による少年隊の『まいったネ 今夜』だった。私は特大の悲鳴を上げた。関ジャニ∞でこの曲が見られるなんて、考えたこともなかった。
続いて、King & Princeの『ichiban』はKREVA提供というだけあって、ヒップホップなナンバー。こういう曲も関ジャニ∞で見られるのはめずらしい。そして丸山君のラップが良い。カッコイイやん〜と素直に思っていたところ、この曲が選ばれた真の理由が明らかとなった。一列に並び、「俺が一番」「俺の方がもっと一番」と言いながら入れ替わっていくメンバーたち。これはあれだ。夏の18祭で披露された『キミアトラクション』の「俺がナンバーワン」の天丼だ。彼らはそれがやりたかっただけだったのだ。大笑いした。
しかし、次の曲で私たちはさらに腹が捩れるほど笑うことになる。もはやこのジャニーズメドレーのサビはこの曲と言っても過言ではない。(この曲ありきで組まれたらしいので断じて誇張表現ではない。)
黄色いのぼりに赤字で書かれた「肉貴族」の文字。『ニク食いねェ!』が始まった。もちろん『スシ食いねェ!』のパクリである。父親が鳥貴族の創業者であることを伏せることもなくなり、度々ネタにもしてきた大倉君だが、ここへ来てついに大々的にパフォーマンスへと昇華された。(主犯格は横山裕であることが後に判明する。)
寿司ネタの歌詞を全て焼肉関連に置き換え、ステージ上のカウンターで、鳥貴族のせがれ・大倉君が丸山君に焼肉を振る舞う。丸山君は歌に合わせて肉を口に詰め込み、今度こそ喉を詰めるのではないかと心配した。夏は寿司だったが、寿司より飲み込みにくそうである。実際に2曲後でもモグモグしている公演もあった。
翌日一緒に入った友人・たえちゃんは、これを見ながら「なにこれ」「やばい」と困惑していた。彼女の担当であるSexyZoneやなにわ男子のステージではこんなことをしないらしい。
「おやじ、ハウマッチ!?」「280万円」のやり取りのあと、始まったのはKinKi Kidsの『たよりにしてまっせ』。
夏の18祭で「『Hey Hey おおきに毎度あり』と『たよりにしてまっせ』と『買い物ブギー』って同じジャンルやんな」という感想を残していた私は、「ほら見ろ‼︎」みたいな気分になった。画面上には、金の亡者みたいな村上君の顔がいくつも並び、パチンコのフィーバーみたいな映像が流れる。たえちゃんは笑いながらも「こわいんだけど」「風邪ひいたときに見る夢」と言っていた。これもSexyZoneやなにわ男子では見られない演出のようだ。
突然しっとりとした雰囲気に切り替わり、『台風ジェネレーション』へ。しかし切ないイントロの中、メインモニターには肉貴族ののぼりが並んで揺れており、たいへん趣深い。
村上君が囁くような独特のリズムのラップを紡ぐ後ろで、口一杯に焼肉を詰め込んだ丸山君は、まだモグモグモグモグしている。切ない『台風ジェネレーション』を関ジャニ∞の色に塗り替えまくっていた。
ここで私は油断していた。嵐が一曲終わって、「ああおもしろかった、そろそろシメかな〜」と思っていたら、もう一曲、嵐の曲が始まったのだ。まさかの『Monster』である。ダークな雰囲気の映像を背景に、ふざけることもなく、しっかり踊って急にめちゃくちゃカッコイイ。私は脳がバグりすぎて「まじで『truth』イイ……」と心の中で口走っていた。それは別の曲です。ちなみに2日目、サビの「僕の記憶が全て消えても」という歌詞を村上君が盛大に間違え「ぼきの記憶が」と歌ってしまい、MCで「簿記」といじられていた。
最後はお決まりの『ええじゃないか』でシメとなり、狂気のジャニーズメドレーは幕を閉じた。
続いて、暖色系のコートなど冬のデート服っぽい衣装で現れ、ライブが12月中旬だったこともあり、クリスマスソングの『キミへのキャロル』に。そして明るい曲調の『サタデーソング』を歌いながら、トロッコで客席を回る。ちなみに年明けの大阪では、ここの曲がかなり懐かしい『ありがとう。』と『モノグラム』に変更となっていた。
久しぶりの『ナントカナルサ』も好き! このときのメインスクリーンのデザインがポップでかわいかった。
元気な曲が続いたあとはしっとりと『キミトミタイセカイ』で締めくくられ、前半戦終了。
ここからはMCに入ったのだが、おもしろかったことしか覚えていない。なんかすごい笑った記憶だけある。これを書くにあたって友人とも「どんな話してたっけ?」「おもしろかったことだけは確かなんだけど」というやり取りをした。
初日は、久しぶりの声出しでびっくりして開始早々、歌詞飛んじゃったね、みたいな話はしていた。「うわ!ってなった」とのことだった。2日目は、「ジャニーズメドレーのichibanの振付が全然そろわなくて、キンプリが一番やったら俺らは45番ぐらい」などの話をしていた、というのを、これを書きながら友人に教えてもらって、「そういえばそんな話してたわ!」となった。
トークのあとは、また映像へ。「200X年、エイトシティ……」と定番のスターウォーズのオープニングパロディのような字幕が流れてきて、私たちは「もう20XX年なんだわ……」と、このコントが生まれてから経過した年月に思いを馳せた。
今やジャニーズWESTとなった中間君と桐山君による悪の組織B.A.D団は今回も駆り出され、「ふはは!」みたいな映像が流れる。ちゃっかりDVDとYoutubeチャンネルの宣伝を挟んだが、さすがに本編には出られないので、ステージ上には今回バックについた関西ジャニーズJr.のAmBitiousの3人が悪の組織として姿を現した。悪ガキって感じでかわいい。
エイトレンジャーによるコント『センターはオレだ!』が始まる。これは2020年に大阪松竹座からの生配信で行われた無観客ライブのリベンジだ。当時は大倉君が体調不良で欠席したため、4人で奪い合う必要のないセンターを奪い合う、という事態が起きたが、今回は5人そろったため、めでたくセンターを奪い合うことができた。
これもまた相当笑った記憶があるのだが、何の話をしていたかは思い出せない。丸山君扮するオレンジが支離滅裂な発言を矢継ぎ早に繰り出し、だいたいそれで大笑いするのだが、あまりに支離滅裂で文脈がなく、あとから記憶を掘り起こせないのだ。当日の帰り道でさえ私たちは「オレンジ何言ってたっけ」「エビが、エビぞりで、エビチリとか……」「何の話だっけ」となっていた。2日目は、絶好調のオレンジに笑いすぎて腰が抜け、流れを変えようとしたブルー(安田君)が盛大にセリフを噛み、立っていられないほど笑う私の背中をたえちゃんがさすってくれたことを覚えている。
悪の組織AmBi団から攻撃を受けたエイトレンジャーは、必殺技を繰り出すために合体! 中央でオレンジが口を大きく開ける。同世代の友人たちと「セーラープラネットアタックみたい!」と、アラフォー男性たちの組体操に沸いた。
「みんなの力を分けてくれ!」的なセリフとともに、メインモニターには「ペンライトのボタンを押してね!」と案内が出た。どうやら、パワーを送るために各自でペンライトのボタンを連打するらしい。
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ!
懸命に連打すると、モニター端のパワーゲージが溜まっていく。さながら「プリキュアがんばれ~!」である。
そしてここでひとつ面白いのは、このコンサートで使われているのは、制御ペンライトだということだ。
スタッフ側の制御でいくらでも派手な光の演出が可能だろうに、私たちは一心不乱に手動でペンライトのボタンを押し続けた。ただつけたり消したりしているだけである。それが妙に楽しい。大人になっても「プリキュアがんばれ~!」は楽しい。
ゲージが溜まると必殺技が発射され、光の演出でAmbi団にビームのようなものが届き、特殊効果の火花が上がった。
センター争いも悪の組織との戦いもハッピーエンドを迎え、「お天道様も笑ってらぁ!」のセリフに合わせて、モニター上に八重歯を覗かせて笑う太陽が大写しになる。
かと思えばそれが徐々に村子の笑顔に切り替わって、関ジャニ∞の妹分・キャンジャニ∞の映像が流れた。
初日に一緒に入ったわにさんは、キャンジャニ∞が大好きである。「よかったね!」と登場を待っていたら、「私たちの発表、みなさん受け入れてくれるかしら」というセリフとともに、モニターにはこれまでのキャンジャニ∞のパフォーマンス映像のダイジェストが映った。
『CANDY MY LOVEから7年……』
もはや走馬灯。私はサッと青ざめた。
もしかして、解散? 活動休止? 私はこれからわにさんをどうやって慰めたらいいんだ?
そんな私とは正反対に、彼女は「新曲……!?」と期待に満ちている。性格の違いを改めて感じた瞬間であった。
あとからこの話をすると「普通、初日に解散とか言わない」と現実味のある解釈を教えてもらった。
彼女の期待通り、新発表は新曲についてだった。しかもなんと、秋元康氏が作詞提供。振付も、数々のアイドルを手がけてきたTAKAHIRO氏が担当ということで、ひざ下丈の新衣装で現れたキャンジャニ∞ちゃんは、本当に〇〇坂系のアイドルのようだった。
新曲のタイトルは『ないわぁ~フォーリンラブ』で、ライブの時期にはリリース未定だったが、これを書いている3月現在、ついにCD化されることが発表された。めでたい! 2023年5月10日発売の関ジャニ∞『未完成』に収録されます。
(ブログなのをいいことにURLを貼っておく)
次はAmBitiousのコーナー。ジャニーズJr.の誰もが通ると言っても過言ではない『Can do! Can go!』を、久しぶりに生で見ることができて嬉しかった。そして関西ジャニーズJr.定番の『バンバンッ!!』へ。ジャニーズWESTの曲としてリリースされていることを最近知った。彼らのデビュー前に関ジュのコンサートでやっていた記憶があり、馴染みがあって好き。
関ジャニ∞が登場し、次の曲は『Snow White』。安田君と錦戸君の共作だったので、錦戸君が脱退した今でも歌ってくれるんだ!?と驚いた。冬にぴったりで好き。そして『Black of night』へ。勝手に「白黒繋がりなのかな」と思っている。『Black of night』は、コナンのOP曲っぽくて好きです。
さらに『Dye D?』で畳みかけてきたのが意外ですごかった! 私はこういうダークで派手な曲が大好きで、ジャニーズメドレーの『Monster』ですでに満足していたのに、『Black of night』に『Dye D?』まで見られるとなっては、もう追い打ちもいいところ。このタイプの曲が一度に3回も見られるのはおいしすぎる。
再び、蒸気機関車の映像がモニターに流れる。足音やティーカップとソーサーがあたる音、本を閉じる音、スルメを焼く音(何を言っているかわからないと思うが蒸気機関車の中でスルメを焼いている)、数々の音が徐々に重なって、リズムを奏で始める。日用品パーカッションとかいう名前があるらしい。ほうきを手にした安田君がかき鳴らす仕草に合わせて、ギターの音が響く。バンドパート突入の印だ。
メインモニターが真ん中で左右に割れ、中から楽器を手にした関ジャニ∞を乗せ、ムービングステージが登場。
バンドパートは『宇宙に行ったライオン』で幕を開け、アリーナ席の頭上を横切って、可動式のステージが少しずつ客席後方へ移動していく。
元に戻ったモニター上では、コマ取り風のライオンの映像が流れていた。最近でいえば『ぷいぷいモルカー』、昔馴染みの作品でいえば『ニャッキ』のような、あれである。
そしてこの一ヶ月前、もう一人、同じような映像を公開した男がいた。錦戸亮だ。彼の『ノクターナルアニマルズ』という曲のMVも、動物モチーフのコマ撮りだったのだ。本人たちはおそらく全然意識していないだろうけど、偶然の繋がりにテンションが上がった。
『応答セヨ』『ここにしかない景色』と続き、『ズッコケ男道』へ。バンドスタイルの『ズッコケ男道』、かっこよくて好き。村上君がショルダーキーボードを手にして、ドラムの大倉君以外はトロッコで楽器を演奏しつつ、各方面へ散る。
『勝手に仕上がれ』では、「KANJANIEIGHT!」の掛け声も久しぶりにすることができ、思わず涙ぐんだ。私は正直、声など出せなくても十分すぎるほど、関ジャニ∞のライブは楽しいと思っていた。実際、楽しかった。
まだフェイスシールド装着が義務付けられており、笑い声すら押し殺して笑った2022年1月の『∞BEAT』も、コールアンドレスポンスは禁じられていた夏の18祭も、本当にただ「声を出してはいけない」という点がいつもと違っているだけで、そのせいで関ジャニ∞のライブの魅力が損なわれているだなんてふうには思わなかった。出せないなら出せないで仕方ないし、出していいなら出すか、くらいの気持ちだった。
けれども、久しぶりに観客の声を聞けた関ジャニ∞は、とても嬉しそうだった。
そのときしみじみと、アイドルって、私が思っていたよりもファンのことを好きなのかもな、と思った。
どこかで「ファンやおたくというのは気持ち悪がられる存在なのでは」という気持ちを抱き続けていたし、ステージに立つ人々の感謝の言葉や、(関ジャニ∞はあまり言わないが)甘いメッセージを「営業スマイル」の一種だと受け取っていた。別にネガティブな意味ではなく、「仕事上の挨拶のようなもの」だと思っているだけだ。コンビニ店員が買い物客に言う「ありがとうございました」の、上位互換みたいなものだと。
ところが、どうやらそういうわけでもなかったらしい、というのを、今回のツアーで実感した。
声出しOKとなった客席を何度も煽り、満足げに客席を見渡して、安田君は「かわいい」と言った。
疑似恋愛を思わせるような言葉ではなく、赤ちゃんに対するような、慈愛に満ちた言い方だと思った。ファンに対してそういう種類の好感を持っているのかと、なんだか意外だった。コロナ禍による発声禁止を経ていなければ、自分の中にうっすらとあった偏見は、そのままになっていたかもしれない。
しかし、彼らが楽しそうに「もっと声出せ!」と何度も煽る「ニーニニニー」というコールは、音がめちゃくちゃ低いのである。加えて、口を横に細く伸ばす「ニ」は発声しづらく、喉がやられる。思ったよりも客席の声が小さかったのか、関ジャニ∞は「もっと」「まだいける」とスパルタ指導を始めた。前日Sexy Zoneのコンサートに参戦していたたえちゃんは「部活?」と言っていた。確かにSexy Zoneとは文化が違いそうだ。
「声出したい気持ちはあるけどシンプルに低いねん」と思っていたところ、2日目では安田君が「低いよね」と気づきを示してくれた。
次に流れたイントロは、とても懐かしい音だった。私は久しぶりに耳にしたイントロに沸き、「わ~っ!懐かしい!これなんだっけ!」とタイトルも浮かんでいないのに喜び、隣のわにさんに尋ねた。「『愛でした。』だよ」と教えてくれた。
最後の挨拶をはさみ、『ひとつのうた』へ。私はこの曲を聴くと、なぜだか10年前のスタジアムライブ、8ESTを思い出す。それまでしばらく関ジャニ∞から離れており、久しぶりのライブで、確か初めて耳にしたのだと思う。翌日の公演が中止になるほど台風が接近していた野外の雨の中、良い曲だなと思った。なんとなく、この歌は『無限大』の次の段階の曲だと思っている。『無限大』では8人だった関ジャニ∞に思いを馳せるが、『ひとつのうた』では7人の関ジャニ∞を思い描く。それを5人で歌うことに意外性を感じたのだけど、それは否定的な意味でもなんでもなく、ただただ「5人でもこの曲を歌うことがあるんだな」と思った。『無限大』だって同じように歌われているので別に何もおかしくはないのだが。彼らが定番のシングル曲以外に7人・6人だった頃の曲を歌うとき、私はそのたびに過去からひとつ踏み出したような印象を受ける。本人たちが過去の人数やイメージからの解放を得ようとしているのか、ただ歌いたい気分だからセトリに入れたのかはわからない。それでも私は、そのたびに彼らが5人の関ジャニ∞というピースをひとつずつ積み重ねているように思えて、それを応援したい気持ちになるのだ。
と、感傷的なことを述べたが、アンコールの一発目は『TAKOYAKI in my heart』! これまた7人時代の曲でメンバーの特徴に合わせたそれぞれのパートがあるので「どうやんの!?」と思ったところ、見事にその部分は避けてサビだけで盛り上げていた。そのあとも『なぐりガキBEAT』『あおっぱな』と盛り上がる系の曲が続き、今回のライブは終了となった。ちなみにアンコールの3曲は、大阪では『夢列車』『TAKOYAKI in my heart』『T.W.L』だった。『夢列車』も久しぶりに聴いたな。蒸気機関車型のトロッコに乗って登場するのにぴったりな曲だった。
関ジャニ∞のライブはいつも、「最高で」「フゥ~!」「最強の」「フゥ~!」「関ジャニ」「エイトー!」という掛け声と銀テープの発射で幕を閉じる。
この「フゥ~!」を久しぶりにできたのが嬉しかったな。
ちなみにこの掛け声のときには客席が全員手を繋ぐのが定番だ。
初日も「じゃあ、手を繋ぎましょうか」という言葉に「えっ、いいのか……?」と戸惑いつつ、久しぶりのしきたりを歓迎した。友人とは手を繋ぎ、赤の他人である反対隣の方とは「一応直接はやめときましょうか」とペンライトを刀の対戦のように交差させた。終わったあとも、「とりあえず消毒はしとこう」とすぐにそれぞれ除菌ティッシュで手を拭いた。
「これ怒られるんちゃう?」と話していたら、翌日は「いつもは手を繋ぐところだけど……察してくれ!」という発言に代わり、「これはほんまに怒られたな」と面白かった。
実際怒られたかどうかは定かではないし、もしかしたらメンバー間で話し合いになっただけなのかもしれない。それに、衛生観念に気を配らなければならないこのご時世、もちろん笑いごとではないのかもしれない。
けれど、もうお互いすっかり大人になった自分より年上の兄ちゃんたちが、久しぶりの発声可能な公演で楽しくなって、同じくコロナ前のように手も繋いじゃおうかと言ってしまった気持ちと考えると、それさえも愛おしく感じるのだった。
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5/21(日)の『文学フリマ東京36』に出店できることになりました!
サークル名:前向きエスケープ
・開催 2023年5月21日(日)
・時間 12:00〜17:00
・入場料 無料
・東京流通センター 第一展示場・第二展示場Fホール
ブース番号などの詳細はまだ出ていないので、日が近づいたら改めて告知します。
このイベントで、前回の無職エッセイ『華のお暇』に引き続き、転職してから今までに遊んだことをつづったエッセイ『華の休日』を出そうと、書いている最中です。
その中で、2023年12月・1月に参戦した関ジャニ∞ 18祭の話もあるのですが、これはブログにも載せたいので、先にここへ載せることにしました。
・一部、編集中に加筆修正・変更はする予定。
・本にはライブ後の博多旅の話も続きます。
・本に写真は載せません。せっかくブログなので載せただけ。
・文学フリマには既刊『華のお暇』+新刊『華の休日』を持ち込みます。
・前回と同様、通販も予定しています。
昨日ふせったーの感想を引っ張りだしてテキスト保存したのは何かの虫の知らせだったのではないかと思うほど、ブログ更新直後にTwitterを凍結されました…
凍結されたのはこちらのアカウント(@8210pink)
かなしい
おそらく
・電話番号を登録していなかったこと
・直前にマシュマロを募集したこと
・直前に相互フォローでない方にリプライを送ったこと
などが原因かな…?と思っております。
今はハンドメイド用のアカウント(@dressofsindy)にいます。
ひとまず異議申し立てをして復活を待っておりますが、もし凍結が解除されなければ、共通フォロワーが多いこのアカウントをメインにして使おうかなと…
あとは全然更新してないけどインスタやってます。
もしハンドメイドアカウントも凍結されたら、このはてブロがメイン使いになるのかな…わからん…
マストドンは登録していません。
凍結解除されますように…🙏